[通知センター]細かい使い勝手が向上!よりリッチな通知が届く
iOS 10では、アプリだけでなくOSレベルでも改善点されています。まずは通知センターの表示がリッチになり、そのアプリを開かなくても把握できる情報が増えました。3Dタッチと組み合わせて操作できることも増えています。
また、これまでプリインストールされている標準アプリは削除できませんでしたが、一部のアプリを「非表示」という形でホーム画面から消すことができます(ストレージ容量の空きは変わりません)。
さらに、サファリなどで単語を選択して出てくるメニューから[調べる]を実行すると、iOS 9までは単に内蔵辞書を引くだけでしたがスポットライトに渡されるため、幅広い検索結果を得られます。
そのほか、Siriがサードパーティ製アプリと連係する仕組みが入ったため、音声コントロールできる幅が広がることが期待されています。
リッチな通知
(1)通知バナーが大型化
ロック画面や通知センターに表示されるバナーが大型化してプレビューできる情報量が増えています。
(2)スワイプでアクション
通知バナーをスワイプすると[消去]などができます。アプリによって返信ができたりできます。3Dタッチで返信することも可能です。
ホーム画面の整理
(1)標準アプリの削除
プリインストールされている、一部の標準アプリを非表示できるようになっています。削除されるわけではありません。
(2)操作は同じ
アイコンを長押しして編集モードにし、[×]をタップするだけでアプリを非表示にできます。
「調べる」からスポットライト検索
(1)編集メニューから検索
テキストを選ぶと、コピーや調べるといったメニューが表示されます。これまで内蔵辞書を検索するだけの[調べる]をタップしてみます。
(2)スポットライト検索
スポットライト検索したときのように、辞書だけでなくウィキペディアやアップストアなど横断的に串刺し検索してくれます。
[コントロールセンター]機能を整理してより使いやすくなった!
画面の下からエッジスワイプすると出てくるコントロールセンターは、「設定」アプリをいちいち開かなくても、よく使う項目を操作できる便利な機能です。
しかし、近年機能が増えたことで、特に4.7インチサイズのiPhoneでは、コントロールセンターが窮屈に感じるときもあります。iOS 10では、コントロールセンターを2画面にすることで操作しやすく、見やすくなっています。まずはショートカットアイコンがLEDフラッシュ、タイマー、電卓、カメラの4つに戻り、オーディオコントロールの部分にナイトシフト、エアドロップとエアプレイボタンは拡大しました。そして2画面目にはボタンが大きくなって操作しやすいオーディオコントロールとアートワークが表示できるようになりました。
なお、「ホーム」アプリにホームキット対応アクセサリを登録すると3画面目のコントロールセンターに[良く使うアクセサリ]も表示できます。
コントロールセンターをチェック
(1)エッジスワイプで表示
コントロールセンターは画面の下端からスワイプすると表示されます。ホーム画面、各アプリ、ロック画面から呼び出せます。
(2)エアプレイとエアドロップ
エアドロップとエアプレイのボタンはより大きくなりました。なお、1画面目のエアプレイはミラーリングのみです。
(3)ナイトシフト
独立したボタンになったナイトシフトは、設定したスケジュールが表示できるようになっています。
(4)左へスワイプ
左へスワイプすると2画面目のコントロールセンターとしてオーディオコントロールになります。独立したのでスペースに余裕ができアートワークも表示されます。ここでは音声の出力先も選べます。
(5)ホームキット
さらに左へスワイプするとホームキット対応アクセサリがコントロールできます。ボタンをロングタッチすると詳しい操作も可能です。なお、「ホーム」アプリを設定していないとこの画面は出ません。
[時計]あなたの眠りを徹底サポート! 生まれ変わった多機能アプリ
iOS 10の「時計」アプリは、これまで白を基調としていたデザインが反転し、黒バックに白いテキストとオレンジの強調色というデザインに改められました。もしかすると黒バックがベースになっているアップルウォッチのデザインと合わせてきているのかもしれません。なんにせよ、夜中にアプリを開いても、眩しく感じにくいのはいいですよね。
さて、この時計では、細かいですがアラームの止め方が変わっています。これはロック画面の改修にともなう変更だと思いますが、ホームボタンを押せば止まるので、たとえ寝起きであってもスムースにアラームを止めやすくなりました。
さらに、ベッドタイムというカテゴリが追加されています。アラームとは別に睡眠時間を規則正しくするため、就寝時間もリマインダーしてくれます。アラームのサウンドもよりやさしい感じのメロディが用意されており、気持ちいい目覚めが期待できるでしょう。
アップルウォッチ風の色使いに
(1)シックなデザイン
黒バックに白いテキストになったので、落ち着いた風合いになっており、アップルウォッチのタイムピースとも調和します。
(2)アラームの停止
これまでアラームが鳴ると右にスワイプしないと止まらず、電源ボタンを押すとスヌーズされてしまいました。iOS 10では[停止]をタップするかホームボタンで止まります。
(3)3Dタッチでスヌーズ解除
スヌーズすると通知バナーとしてロック画面に残ります。これを3Dタッチすると残り時間が大きく表示されてさらに止めることもできます。
(4)ベッドタイム機能
初めて[ベッドタイム]を開くと案内が表示され、[開始]をタップしてアンケートに答えると就寝時刻と起床時刻が設定されます。
(5)睡眠の分析
ベッドタイムのスケジュールが完成しました。少しスクロールすると見える[その他の履歴]をタップすると「ヘルスケア」アプリが開きます。
[ロック画面]再設計された使いやすいインターフェイス
ロック画面は、iPhoneを手に取ってスリープを解除して、タッチIDかパスコードでロックを解除するために必ず見る画面です。ところがiOS 10では、このロック画面をあまり見せない工夫が施されています。まず、[スライドでロック解除]が[ホームボタンを押してロック解除]に変わりました。iPhone 6s以降の高速化されたタッチIDだとボタンを押した瞬間に、ロック画面を通り越して、すぐにホーム画面に入ります。
また、右へスワイプするとスポットライトやウィジェットなどの「今日の表示」が利用でき、左へスワイプするとカメラが起動します。以前のようにロック画面の下から上スワイプをするよりも指を動かす距離が減ったので、より素早くカメラを呼び出せるでしょう。
なお、ホームボタンをいちいち押すのが面倒だという声もあるようですが、「設定」で以前のように指をタッチするだけでロックを解除するように変更できます。
ロック画面の変化をチェック
(1)手に取るとロック画面
iPhone 6sおよび7シリーズなら本体を持ち上げるだけでスリープから復帰します。また[ホームボタンを押してロック解除]に変更されています。
(2)「今日」の表示
右方向にスワイプすると、ホーム画面と同じく「今日」の表示になってよく使うアプリや次の予定などがチェックできます。
(3)カメラを素早く起動
左にスワイプするとカメラが起動します。以前までの起動方法である上スワイプより、素早くカメラを使い始められます。
(4)不在通知を3Dタッチ
不在通知のデザインが変更されカード型になっています。iPhone 6s/7シリーズでは3Dタッチすると返信できます。
(5)手前に傾けてスリープ解除
iPhoneを手に取ると自動的にスリープ解除する機能は「設定」アプリの[画面表示と明るさ]でオン/オフできます(iPhone 6s/7シリーズのみ設定可)。
(6)指を当てて開く
「設定」アプリの[一般]→[アクセシビリティ]→[ホームボタン]を開いて[指を当てて開く]をオンにすると、指紋のタッチだけでロックを解除できます。