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[中小・個人経営の店舗]POSレジアプリ

著者: 牧野武文

[中小・個人経営の店舗]POSレジアプリ

中小・個人店舗の場合、業種問わず「多少どんぶり勘定でも大丈夫」という感覚が残っているかもしれない。しかし、それは間違いだ。今や大規模店舗でも小規模店でも、商品の利益率はほとんど変わらない。簡単な話、売上10万円の店で1000円のロスは1%、売上1000万円の店での1000円のロスは0.01%。同じ1000円のロスでも、売上の小さな小規模店舗ほどロスを減らして精密な経営をしていかないと、あっという間に経営状態が悪化することになる。しかも、これが毎日、毎月、毎年積算していくのだ。

この「脱・どんぶり」の決め手となるのがPOSレジアプリだ。高価な投資を行わなくても売上、在庫、客数が数値化されることは大きいが、Airレジのようなクラウド型レジアプリの場合、どこにいても手元のiPhoneからデータを見られるという点が大きい。ちょっとした隙間時間に、レジデータを見るだけで、さまざまな気づきが生まれるからだ。

幸いなことに、個店オーナーは経営の皮膚感覚には優れている。大規模店舗では専門家に分析を依頼しなければならないようなことを、感覚で気づくことができる。ちょくちょくレジデータを見るだけで、このオーナーの感覚が刺激され、あらたな施策に結びついていくのだ。モバイルと個人の経験値の両方をうまく連携させる。店舗規模が小さければ小さいほど、この連携はやりやすい。ここをうまく活用することで、大規模店舗にはない強みを打ち出していくことも可能になっていく。