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iPhoneで家電製品を制御する

著者: 中村朝美

iPhoneで家電製品を制御する

赤外線リモコン問題

家電製品を揃えると同時にリモコンもどんどん増えてしまいませんか? テレビにレコーダ、エアコン、扇風機、最近では照明もリモコンに対応していますよね。リビングのテーブルにこれらのリモコンが散らかっている家庭は多いと思います。

私もかつてコンポーネント・オーディオやビデオデッキ、DVDレコーダなどのAV機器を揃えていた頃、10本近くのリモコンが部屋のあちこちに転がっていたものです。現在はオーディオ関係がMacに集約され、映像機器もHDDレコーダとPS3、アップルTVのみになっており、普段使うリモコンは少なくなりました。

これらのリモコンはたいていは赤外線方式となっており、その機器に向けてボタンを押す必要があります。自宅では、Macのディスプレイとテレビ、そして各映像機器をHDMI分配器経由で接続し、Macのディスプレイでもテレビなどが観られるようにしているのですが、このとき、レコーダが背後にまわるためリモコンを後ろに向けてなければなりません。しかも、このリモコン自体が劣化してきてボタンの効きが悪くなっており、いちいち振り向いてレコーダにリモコンを向けるのが面倒でした。リモコンは修理部品扱いなので、おいそれと交換できなくて困っていたのです。そんなとき、ラトックシステムからWi-Fi接続学習リモコンユニット「REX-WFIREX1」がリリースされました。これは期待できそう!と直感したので試してみることにしました。

Wi-Fi接続学習リモコンユニット

「REX-WFIREX1」

【発売】ラトックシステム

【実売価格】1万1000円程度

【URL】http://www.ratocsystems.com/products/subpage/wfirex1.html

【備考】iOS、Android対応

学習リモコンの仕組み

iPhoneと学習リモコンユニットはルータを経由してWi-Fi接続されています。アプリでタップしたボタンの赤外線信号が学習リモコンユニットから送信され、受信した家電が動作するという仕組みです。iPhoneと学習リモコンユニットはWi-Fiなので別の部屋やそれこそ外からでも操作できます。

増える家電用リモコン

我が家のリモコンを集めてみたら6本ありました。このうちプレイステーション3用BDリモコンはブルートゥースですが、そのほかはすべて赤外線。これらを学習リモコンユニットでまとめてみましょう。

赤外線をWi-Fi化

学習リモコンユニットは、赤外線トランスミッタを搭載した本体と、Wi-FiでつながったiPhoneで構成されています。要するに電波と赤外線を橋渡しするブリッジのようなデバイスです。赤外線の有効範囲は半径10メートルのドーム状となっており、さらに赤外線は壁などで結構反射してくれるので、同じ部屋の中の家電なら一度に網羅できるでしょう。

詳しいセットアップの手順は下図で解説しますが、おおまかにいえば自宅のネットワークに本機を接続し、iPhoneにアプリをインストール、使いたい家電製品を登録するだけと簡単です。多くの家電リモコンがプリセットされているので、それを選んでいけばOKです。

もしも操作したい家電がプリセットになくても大丈夫、文字どおり学習機能があるからです。いわばリモコンを自作できる機能で、オリジナルのリモコンを本機に向けて操作するとその信号を記憶してくれます。HDMI分配器や液晶ディスプレイなど、ニッチな製品のリモコンもWi-Fiで操作できるようになりました。つい赤外線リモコンのくせで操作対象機器にiPhoneを向けてしまうクセはしばらく抜けそうにありませんが(笑)。

学習リモコンの設置

赤外線の有効範囲は半径10メートル、垂直180度、水平360度となっています。操作したい家電製品がこのエリアに入るように本機を設置します。

学習リモコンの設定

学習リモコンユニットをWi-Fiルータに接続しますが、WPSを搭載したサードパーティ製ルータならワンプッシュで接続できます。純正のAirMacファミリーを使っている場合は、iPhoneから手動で接続します。

家電製品の追加

学習リモコンユニットの設定が終わったら家電製品を追加します。ジャンルから選んでいってメーカーや型番で探します。完全に一致せずとも同じメーカーなら動く場合があるので試してみましょう。

家電を外から操作可能

なお、本機を取り寄せる時点では気づかなかったのですが、外から家電をコントロールする「家外モード」も搭載されています。前述したように温度・湿度センサを備えているので、外出中に部屋の状況がわかるわけです。今の季節なら帰宅途中で温度をチェックし、エアコンをあらかじめオンにするなど節電にもなりそうです。

さらにタイマーやマクロ機能も備えているので、もっと操作できる家電を広げたくなり、シーリングライトをリモコン対応のものに付け替えようかと予算を検討しはじめる自分がいます。なにしろ、壁のスイッチすらないので今どき紐でオン/オフするアナログな照明なのです。

アップルは、ホームキット(HomeKit)でiPhoneと家電との連係を強化しようとしていますが、あらゆる家電がスマート化するにはまだまだ時間もかかりますし、実際に家庭内に入ってくるまではこうした「つなぎ」になるデバイスが重要になってくると実感しました。

オリジナルリモコンの作成

HDMI分配器のプリセットがなかったので、自作することにしました。リモコンを作成するとボタンが自動で追加されるので、オリジナルのリモコンを学習リモコンユニットに向けてボタンを押します。各ボタンに名前を付けてこれを繰り返します。

通知センターにショートカット

よく使うリモコンのボタンをiOSの通知センターにウィジェットとして追加し、アプリを起動しなくても使えるようにできます。

各種センサを内蔵

アプリのメイン画面には学習リモコンユニットに搭載された温度、湿度、照度センサの値が表示できます。外からこれをチェックし必要に応じてエアコンをオン/オフできます。