第14回 日々のリスト作りが充実した人生に必要な成功体験を生み出す
「書き出す」習慣を侮るなかれ
人生のあらゆる面でさらに成功するために必要なのは、希望的観測(ウイッシュフル・シンキング)ではありません。大事なのはリスト活用思考(リストフル・シンキング)なのです。なぜなら、ひとたび目標を書き記したとたん、それを達成する責任が生まれてくるからです。(ポーラ・リッツォ)
私たちはいつも忙しく、大事なことを後回しにしてしまったり、時間切れでやるべきことができない人生を送ってしまいがちです。そんな人生にさよならしたい人は、ポーラ・リッツォが勧めるリストフル・シンンキングを身につけるとよいと思います。
やるべきことをリストに書いて、それを実践することを習慣にすると、多くの夢が叶います。スーパーでの買い物リストだけではなく、自分の目標もリスト化してみましょう。それだけで目標に対する意識が変わり、自分自身も変えることができるはずです。
本書によれば、考えていることをリストに書き出すことで脳を軽くでき、私たちの生産性は驚くほどアップするのだそうです。リストはストレスを緩和し、目標を達成し、助けてくれる役目を果たします。リストに書き出すことで、自分との対話が始まり、本当にやりたいことがわかるのです。そうしてリスト化したやるべきことに優先順位をつければ、時間やお金の節約にもつながります。
こうしたリストの効用について、著者は6つのポイントを指摘します。①不安が減って時間が増える ②脳のパワーが高まる ③目的に集中できる ④自信が高まる ⑤思考を整理できる ⑥心の準備ができる
これらのことが、誰もが一度は行ったことがあるであろう「リスト作り」で得られるのです。これは試してみない手はありません。
また、リストを見返すことで当初の決意を再確認でき、やる気をチャージできます。私も毎朝、自分の長期/短期の目標をリストに書き出していますが、この作業によって今日やるべきことが明確になります。先延ばしがなくなり、すぐに行動することで、結果が残せるようになるのです。この小さな成功体験の積み重ねによって、脳が満足し、次のアクションが楽しくなります。
あなたもリストマニアになって、人生をワクワクするものに変えませんか? 本書には、さまざまなリスト作りの工夫が具体的に記されています。まずは、そのリストを真似ることから始めてみましょう!
徳本昌大
iPhoneやソーシャルメディアのビジネス活用を絶えず考える読書ブロガー。複数の広告会社勤務後、コミュニケーションコンサルタントとして独立。現在は、株式会社Ewil Japan、株式会社ビズライト・テクノロジーの取締役としても活動中。
【URL】http://tokumoto.jp/