おしゃれなブルーのパッケージ
先日発表された「レノボ・ポケット・プロジェクタP0510(以下、P0510)」は、音楽CDよりひと回り小さいくらいのモバイルプロジェクタでありながら、50ルーメンの光束と、テキサス・インスツルメンツ社のDLPテクノロジーの採用によって3メートル離れた先に最大約110型(854×480ドット)の映像出力が可能です。これは夢のよう。ひょっとしてあのときに便利じゃないの、と速攻で飛びつきました。
いつものごとく、まずパッケージをチェック。アップル製品の影響は、ついにレノボまで及んでいて、パッケージ自体がすごくおしゃれです。前身ともいえるIBM時代の愛称を知る人には涙モノのブルーのパッケージ。磁石が埋め込まれたフタ部分(天面)は正面部分とともに持ち上がり、パッケージを開く仕組み。開けたり閉めたりする場合に1発で決まり、大変便利です。
では、プロジェクタ本体を取り出します。見た目は、アルミニウム部分と双眼鏡などの胴体部を思い出させる鉄のような素材感によってかなり丈夫で重そうに見えますが、なんと288グラムしかありません。これは軽い。持ち運ぶにしてもこれならモバイルバッテリを1つ余分に持っている感覚と変わりません。充電時間は意外に短く、満充電で3時間持ちます。
本体は斧のようなくさび形になっていて、コーナー部分が曲面となっていてデザイン的にも優しい雰囲気。ただし、会社や学校などでの明るい場所で、プレゼン用に使うには110インチの投影は正直難しいので、周囲を暗くする必要があるでしょう。
天井上映で夢の中へ…
本製品は台形補正機能を備えていて、これは便利で感心。壁面に投影すると歪みを自動的に調整してくれます。レンズ部分は最大90度回転し、壁面のほかに天井などにも映像を投影できます。
僕の用途はプロジェクタのレンズ側部分を、90度回転させることからスタート。僕の場合、90度真上にして天井部分に大好きなガールズポップグループ・KARAのPVなどを写し出して眺めているのが好きなんです。プロジェクタ本体とiPhoneはエアプレイ機能でつながっています。Wi−Fi機能などを映し出した画面の指示に沿って設定するのもおもしろいですし、音声も本体から実に良い音で聞こえます。映像を眺めている僕の気分はボンヤリしているのですが、映像はかなりクッキリしています。夜ベッドに入り、眠る前に天井の動画を見ながら眠りたかったので、夢が叶って安心、というかそのまま夢の中へ。
古田誠の評価
● 軽くて持ち運びが容易
● 90度真上上映可が最高
● フル充電で3時間稼働
● 本体やコードなどを
区分けして持ち運べる
ケースがあれば尚良し
[SPEC]
【使用期間】14日 【発売】レノボ・ジャパン 【価格】3万4800円 【URL】http://www.lenovo.com/news/jp/ja/2016/05/0517.shtml 【Size】120(W)x 110(H)x 29.5(D)mm 【重量】288g 【インターフェイス】Miracast、DLNA、AirPlay、microSD最大32GB 【備考】内蔵バッテリ:駆動時間3時間、音声:1Wスピーカ×2、投影サイズ:37インチ/1m、75インチ/2m、110インチ/3m、対応OS:iOS(Mac)、アンドロイド、ウィンドウズ8.1以降
【補足】
本製品のデモ動画を探し、ようやく該当するものを見つけました。よく見ると日本国内で発売されているものと製品の色が違います。個人的に、国内販売モノに軍配が上がります。【URL】https://www.youtube.com/watch?v=AJuk-c7gA9I
古田誠(Makoto Furuta)
通称まこりん。元毎日新聞大阪本社夕刊編集長、SVNプロデューサー。日本マス・コミュニケーション学会所属。ClassicでMacに開眼し、一日のMac接触時間は10時間を超える。iPhoneも大好き。