理想のデジタルライフを送る
これまでいくつかのMacを使ってきた人にとって、MacBookを新しいメインマシンに選ぶのは勇気がいることかもしれない。なにしろ手元にあるUSBの周辺機器をつなげるといっても、そこには変換アダプタが必要だし、1つだけしかないUSB-Cポートは、充電している間ほかのことに使えない。スペック面でも、「大は小を兼ねる」という考え方からMacBookプロを選ぶかもしれない。また、「サブマシンでならいいけれど、メインマシンとしては不安…」、そう考えてしまう人も多いのではないだろうか。
確かにこうした判断も間違いではなく、サブマシンとしての選択も申し分ない。事実、MacBookが登場した当初は、これまでのノートブックとあまりにも設計思想が異なるため、「自分がコンピュータでやることやその使い方がある程度見えている」玄人向けのマシンだと目されてもいた。
しかし、MacBookだって十分にメインマシンとして使える製品だ。それはむしろ、これからはじめてのMacを買おうという人にとって、最適な選択だといえる。さらにもっと踏み込んでいえば、Mac、ウィンドウズに関わらずはじめて自分のコンピュータを選ぼうとしているのなら、MacBookは自信を持っておすすめできる1台だ。
MacBookそのものの魅力については、これまで複数の視点で紹介してきたので、改めて繰り返す必要はないだろう。先ほど挙げたUSB-Cの問題も、手元に周辺機器がない状況ならあまり重要なことではない。むしろ余計なものをつなげず、ワイヤレスやクラウドの利用を前提にコンピュータを使うという考え方は、実にシンプルでスマートだ。
シンプルに使う、それはもっとも幸せなコンピュータとの付き合い方だ。はじめてのコンピュータでMacBookを選ぶ人は、接続インターフェイスの違いによる通信速度の違いだとか、インターフェイスごとの互換性だとか、古くからある「コンピュータの前提知識」に煩わされることがない。だから、MacBookが体現する「ノートブックの新しい価値観」を素直に受け入れることができるはずだ。そのうえ、レティナディスプレイや感圧式トラックパッドなど、これからスタンダードになっていく技術を先んじて体験することもできる。
古くからあるコンピュータの常識や前提知識に合わせて使い方を考えるのではなく、自分のやりたいことをやりたいようにやる。そんな身軽で理想的で、本来は当たり前なはずのデジタルライフを送ることができる、それがはじめてのマシンにMacBookをおすすめする最大の理由だ。
