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Mac Fan メールマガジン

掲載日:

Excelの導入はどうする??

著者: 栗原亮

Excelの導入はどうする??

Macのエクセルって?

ハヤシバラ●おや? 総務のマルカワ女史からタカハシ君に、直接依頼のメールが届いてますよ。どうやら君の名前が社内で知られてきたみたいですね。

タカハシ●え~照れるなあ。えーと、なになに…Mac版エクセル(Excel)の質問かあ。

ハヤシバラ●Mac版オフィスの前のバージョンは2011、つまり今から5年前のことになりますから、最近の人が使ったことないというのはあるかもしれませんね。でも、バージョンアップしていますよ。

タカハシ●最新版は昨年出たんですね。う~ん、でもそもそもオフィスである必要があるんでしょうか。マルカワさんはエクセルだけ使いたいような雰囲気ですし、グーグルのスプレッドシートでも十分ではないですか?

ハヤシバラ●近頃は無料のグーグル・スプレッドシートで十分と思う人もいるかもしれませんね。まずは利用目的を詳しく聞いてみる必要があります。もしかしたら、オフィスに含まれるほかのソフトやサービスのことをよく知らないだけかもしれませんし。

2種類のライセンス形態

タカハシ●それは僕も知りたいところですね。オフィスというとプランとかライセンスの種類がたくさんあって、自分がどれを選べばいいのか理解できていません。

ハヤシバラ●おやおや、まずサービスの全体像を理解しておいたほうがよさそうですね。

タカハシ●えーと、前のバージョンのオフィスは、一度購入したらずっと使い続けられましたよね。でも今って毎月や毎年お金を払って使う、サブスクリプションっていうライセンス形態になったんじゃないでしたっけ?

ハヤシバラ●そのとおり。でも、ずっと使い続けられる永久ライセンス版もありますよ。昨年の新オフィス発表時はサブスクリプション版のみだったので、それしかないと思っている人もいるみたいですね。そのあたりから整理してみましょうか。

ただ、メールを読む限り、マルカワ女史は個人で購入して使うようなので、本来は我々MBカイゼン課に聞かれても困る質問なのですが…。

タカハシ●いいじゃないですか! 仕事に使うこともあるみたいですし。せっかく聞いてくれたのだから、助けましょうよ。

ハヤシバラ●タカハシくんがそう言うならいいでしょう。家で仕事をすることもあるようですので、念のため個人ライセンスが商用利用できるかも調べてくださいね。…まぁ、あのマルカワ女史を敵に回すのは得策ではないですしね(ボソッ)。

タカハシ●え? 何か言いました? まずはオフィスについて調べます!

依頼書

オフィスのライセンス形態を知りたい!

タカハシ●テンション高っ! うん、個人で買うなら価格は気になるよね…。ふむふむ、今のオフィスはライセンス形態から大きく2つに分かれるのか。

まず、一度買えばずっと使い続けられる永久ライセンス版の「オフィス2016」。これは、パッケージ版/ダウンロード版/POSA版の3つあるんだね。パッケージ版っていっても、今はDVDメディアが入っているわけじゃないけど。POSAっていうのは…プリペイドのiTunesカードと同じように、レジで支払いが済むと使えるようになるという仕組みのことか。

それで、オフィス2016は「ホーム&スチューデント」と「ホーム&ビジネス」の2種類あると。こ2つの違いは、含まれるソフトと商用利用できるかどうか、か。エクセルはどちらにも含まれるけど、商用利用についてはあとで詳しく調べなきゃな。

さて、もう一方のライセンス形態が、月額払いか年額払いとなるサブルクリプションの「オフィス365ソロ」だね。365ソロはオフィス2016より使えるソフトが多いし、2台までならウィンドウズでもインストール可能、それにiOS版アプリも利用できて、1TBのクラウドストレージも使えるのかあ。

でも、サブスクリプションは月々の支払いは少ないけど、長く使っていく場合はどうなんだろうなあ。ちょっとシミュレーションしてみようかな。…ええと、ホーム&スチューデントと月額払いの365ソロを比べると、21カ月目、ホーム&ビジネスだと30カ月目、つまり2年前後で365ソロのほうが累計金額が高くなってしまうな。次期バージョンがいつ出るかわからないし悩ましいなあ…。

あとは商用利用でについてだな。…マイクロソフトによると、商用利用とは「業務目的または収益を得ることを目的とした活動」のときの利用、としている。ということは、インストールするMacがマルカワさんのものでも、仕事に使ったら商用利用に該当してしまうわけか。ならば、今回は商用利用できる、オフィス2016のホーム&ビジネスか、365ソロになるわけだな。

総合的に考えると、オフィス365ソロがいいのかもしれない。金額的にも、一度にまとまった金額を支払わないしね。

家庭向けオフィスのプラン

月額/年額課金で利用できるオフィス365ソロと、オフィス2016(ホーム&スチューデント、ホーム&ビジネス)では、ライセンス形態や使用できるソフトの種類などが異なります。365ソロでは常に最新のオフィスを使い続けられます。

それぞれの料金プランを比較してみました。オフィス2016は初期コストはかかりますが、2年以上使うのであればお得になるケースがあるのがわかります。

【ちょっと一服】

「エクセル」といえば表計算の代名詞でウィンドウズのキラーソフトとして知られてますが、もともとは1985年にMac版が先に登場している由緒あるソフトです。今ではウィンドウズ版、Mac版に加えてiOS向けのモバイル版までありますよ。(ハヤシバラ)

【ちょっと一服】

エクセルやワードの単品販売はマイクロソフトストアで行っています。ただし、価格が1万5984円なのでエクセルしか使わないという場合を除いては、あまりお得という印象はありませんね。(ハヤシバラ)