iTunesのセル版は高い!
ここ数年で、すっかり新作映画はiTunesストアのレンタルで間に合うようになり、ブルーレイを買うのはどうしても3Dで観たいタイトルがある場合くらいという状況になりました。ところが、先日久しぶりに2Dだけど何度も観たいと思える作品に出会い、購入を検討しました。iTunesで映画を購入すると2500円ほどしますが、ブルーレイならアマゾンで1500円程度で売っています。
デジタル配信版だけを観てると「まあこんなもんか」と満足してしまうのですが、ブルーレイは画質はともかく音質がまったく違います。高品質なのに安いのだから、ブルーレイを買うのは必然といえるでしょう。
しかし、ブルーレイが観られる環境というのは少々限られています。配信版相当のデータがおまけで付いてくるタイトルもありますが、それは5000円くらいの豪華版のみだったりします。しかも、フォーマットが乱立していてiOSデバイスに対応していないタイトルもあるのです。というわけで、モバイルでのブルーレイ再生環境について考えてみることにしました。
ソフトをインストール
Macgo Mac Blu-ray Playerのインストールは、ダウンロードしたディスクイメージからソフト本体を[アプリケーション]にコピーするだけです。
Macgo Mac Blu-ray Player
【開発】Macgo
【価格】4600円
【URL】http://jp.macblurayplayer.com/macgo-mac-bluray-player.htm
MacBookでブルーレイを
再生ソフトはMac用で唯一の「Macgo Mac Blu-ray Player」を使うとして、問題はブルーレイ対応の外付けドライブです。できるだけ持ち運びやすく、デザインのカッコいいものを探していたら、アイ・オー・データ機器の「BRP−UT6ALK」を発見。厚さ12ミリ、重さ240グラムならMacBook(Retina 12-inch Early 2015)と一緒に持ち運んでも苦になりません。
メタリックブラックな外観はシルバーのMacBookにはちょっと馴染まないかもしれませんが、トレイローディングを採用している点も選んだ理由です。以前、純正のアップルUSBスーパードライブを使っていて、ディスクが取り出せない、ディスクに傷が付く、誤って2枚目のディスクを入れてしまうといった経験があり、個人的にスロットローディングに苦手意識があるのです。
本機とMacBookはケーブル1本で接続でき、バスパワーでの動作も安定していました。購入した「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を再生してみましたが、激しいバトルシーンもスムースに再生できました。
ともあれ、これで外出先で購入したブルーレイを移動中の特急電車内で観るといったことが可能になりました。また、iPadで映画を観るとそれを持つ手が疲れてしまいますが、MacBookならその心配もありません。映画視聴デバイスとして、MacBookを再評価することができました。
さすがに負荷は高い
ブルーレイの再生にやはりパワーが必要で、CPU使用率は120%ほど。ディスプレイ輝度100%で1時間再生したところ、バッテリが55%になりました。輝度を下げれば、2時間の映画も余裕で観られるでしょう。
中村朝美の評価
● 薄くて非常に軽い
● トレイローディングで
ディスクを傷めない
● 縦置きが不可
● 角が立っているので一緒に運ぶ
デバイスが傷つく可能性あり
[SPEC]
【使用期間】7日 【発売】アイ・オー・データ機器 【価格】1万4904円(直販価格) 【URL】http://www.iodata.jp/product/storage/blu-ray/brp-ut6alk/index.htm 【Size】約130(W)×150(D)×12(H)mm (突起部分を除く) 【重量】240g(本体のみ) 【インターフェイス】USB3.0
【補足】
筆者のMacBookは、2015年4月に発表された直後に購入したものであり、1年以上フル稼働しているので、バッテリはそれなりに劣化しています。新品のMacBookならもっと長く再生できるでしょう。
中村朝美(Tomoyoshi Nakamura)
引きこもり系フリーランス編集者&ライター。趣味はカメラとアニメとちょっとだけ鉄道。質量が100キロを超えたため炭水化物ダイエットを実施中なのに、徹夜続きと景気づけのモンスターエナジーがぶ飲みで台無しです。