最新のiOS 9.3には教育機関向けの新機能が多数搭載されています。児童生徒一人一台タブレットを実現するためのキーとなりそうな「Shared iPad」、教育機関向けに特化した管理用Apple IDである「Managed Apple ID」、授業をスムースに行うための「Classroom」アプリ、そしてApple Configuratorの代替となるWEBベースの管理システム「Apple School Manager」がそれです。iOS 9.3リリース後、アップルの「教育」ページが新しくなっており、より詳しい日本語の解説が加えられていますので気になる方はチェックしてみてください。
これらの新機能によってiPadの教育機関におけるプレゼンスはいっそう高まることが期待されるのですが、いろいろとヒアリングしてみると、国内での導入にはしばらく時間がかかるようです。アップルの公式サイトでも「この4月に登場する新しい機能を使えば~」(って、もう5月で登場してますよね)と書かれているように、モバイルデバイス管理システム(MDM)の対応や、Apple School Managerへの登録申請、Shared iPadを利用するための問題点等々のクリアに時間がかかるためです。まだ、導入や実利用を考えるうえでの正確な情報が現場に届いていないのが実情ですね。秋頃にはぽつぽつと事例が出てきて、皆さんに紹介できるといいのですが。
アップルの「教育」ページに話を戻すと、ここに「教師のためのインスピレーション」と題されたセクションがあります。アップルがいかに教育に力を入れているかがよくわかる充実した内容で、授業の準備、授業中、授業後に、iPadやiPhone、iOSの各種機能、アプリ、iBooks、iTunes U、ポッドキャストを使ってどのような学びが行えるのかが実に詳しく説明されています。特集「アースデイのレッスン」には、アースデイにちなんだ学びのコンテンツが多数掲載されています。こういった形でアップル製品の利活用を本誌でも特集しないとなぁと思った次第。教育に従事する方のみならず、誰が見ても楽しめますのでぜひどうぞ。
●教師のためのインスピレーション