最近の文房具とワタクシ
文房具はお好きですか? 嫌いな人はあまりいないと思うけど、ワタクシは仕事柄文房具にはかなりお世話になっているので、まぁ好きです。でも特にこだわりがあるわけじゃない。強いて言えば、筆記具はボリュームのある太めが好みっていうことぐらい。あとはそこにあるモノで間に合わせちゃう。
文房具に対して無頓着なのは、実はその世界をよく知らないからで、特に最近の文房具情報には疎い。近所には文房具屋が1軒もなく、もっぱら100均ショップ(これは近所に2軒ある)で文房具を購入している。おそらくイマドキの文房具は、こんな画一的じゃなくて、もっとオシャレで、より便利に進化し続けているんだろうなと思いながら、経済性がまだ見ぬオシャレや便利に勝っているのである。おかげでワタクシとイマドキの文房具の距離は一向に縮まることがない。そこで今回は、文房具ともっとお近づきになるためのアプリを取り上げたいと思う。
文房具は面白い
アプリの前に、まずは文房具を知ることから始める。そもそも文房って何だと思ったら書斎のことだった。書斎で使う用具だから文房具というらしい。なるほど。
それから文房具にもいろいろあるけど、それぞれにストーリーがあるという。たとえば、紙を挟むためのクリップ。@を横に長く延ばしたような、あの絶妙な形はいったいどこの誰が考えたのか。実はこれがわからないんだとか(特許もとられていない)。ただ1890年頃にイギリスのゼム・マニュファクチュアリング・カンパニーが発明したという説が有力で、それで今でもゼムクリップと呼ばれているのだ。
シャーペンは英語で何と言うか? 答えはmechanical pencil、もしくはautomatic pencil。シャーペンというのは、商品名から広まった呼び名で、日本のある会社が創業間もない1915年に「金属製繰出鉛筆」を発明、商品名を「エバー・レディ・シャープ・ペンシル」としてアメリカで大ヒットさせた。のちに社名もこれに由来して変えたのだが、それが先日台湾企業ホンハイ(鴻海)に買収されたあのシャープである。
ついでにもう1つ、紙を閉じるための文房具といえばホッチキスだが、ホッチキスと言っても海外では通じない。ホッチキスは明治時代に初めて日本に輸入されたが、そのとき本体にホッチキス社の名称が刻印されていたことから、ホッチキスと呼ばれるようになった。ちなみに海外で通じるのはステープラーで、最近ではそう呼ぶメーカーも増えている。
とまぁ、文房具にまつわる雑学はどれも興味深くて面白い。これが文房具の数だけあるのかと思うとワクワクしませんか(実際あるかどうかは知らないが)。文房具への関心が高まったところで、いよいよ最後はアプリだ。
巨大な情報の山に挑め
今回はコクヨのカタログアプリでアプローチしてみたが、普段からこうしたカタログを見るのに慣れている人はさておき、ワタクシのようなカタログビギナーには、正直、手強いというかヘビーすぎた感は否めない。なにしろ全803ページ、約1万点の商品掲載のメガアプリである。しかも主体はオフィスユーザ向け用品なので、ちょっととっつきにくい感もある。よく探せば面白いモノも見つかるのだけど、そこまでたどり着くのがけっこう大変。アプリの機能をうまく使いこなさないと、情報の山に押し潰されそうになる。
ただ、このカタログを読みこなせるようになれば一人前といえるんじゃないだろうか。そこそこの文房具通を気どれるカモ。まずは気楽に取り組もう。
コクヨの文具
【作者】KOKUYO CO., LTD.
【価格】無料
【カテゴリ】App Store>カタログ
約1万点の商品情報を収録したコクヨのアプリ版文具総合カタログ。基本は紙のカタログをそのままアプリに置き換えたものなので、iPadでも画面が小さくて文字が読みづらいが、ダブルタップ、ピンチで軽快に拡大縮小できる。サイズが約648MBと大きいのでダウンロードには時間がかなり必要。
知れば知るほど奥が深い!「文房具カタログアプリ」にチャレンジ
【担当者後記】
デジタルデバイスに囲まれる現代。ペンやノートはたまにしか使わないので、かえって愛着を感じるモノを使いたいと思う人が増えているように思います。文房具とリアルに出会える場所としては、東京・表参道にある「文房具カフェ」(http://www.bun-cafe.com)がおすすめ。オンラインショップも充実。
【担当者後記】
鉄頭センセイ! とっておきの文房具専門アプリがありますよ!と、おすすめしたいのが「てのひら文具」。見た目にも楽しい素敵なインターフェイスで、世界各国の輸入文具はもちろん、よく目にする国内老舗メーカーの定番商品にも新たな魅力を発見させてくれるアプリです。