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Anker ウルトラスリム Bluetooth ワイヤレスキーボード A7726

軽くて安くてどこでも使える乾電池で動くキーボードの巻

著者: 古田誠

軽くて安くてどこでも使える乾電池で動くキーボードの巻

US配列はiOSでも使いやすい

キー配列はアップル純正キーボードの配列(US)とほぼ同じです。Mac、iOSはもちろん、アンドロイドやウィンドウズでも使えますが、使用環境によってはOSのキーバインドをUS配列に変更してあげないと、[@]を入力しても[”]が印字されてしまうのでご注意を。

モバイルキーボード大好き

以前、本連載で取り上げたアンカーのキーボードですが、乾電池に対応した製品が出たというのでさっそく試してみることにしました。そういうわけで本稿もこの「A7726」で打っています。率直な感想をいえば、以前の充電池式の「A7721」(2799円)のキータッチがあまりにも良すぎて、この乾電池式のキータッチには少々不満が…。その部分は後述します。

とはいえ、コンセプトには大賛成です。アップル純正キーボードとほぼ変わらない大きさで非常にコンパクトにまとめられていて、バッテリが単4形乾電池2本なのも、コンビニならどこでも買えますし、予備電池を持ち歩くのも苦にならないし。約200グラムの軽量ボディは、モバイラーである僕には大変うれしい仕様です。

青く印字された[Fn]キーと[iOS](A)、[Android](S)、[Win](D)のいずれかのキーを同時にタッチすると、対応するデバイスで矢印キーに割り当てられた[Home]などの修飾キーの機能を使用できます。

小型キーボードが好き

上からMacBookエア、アップル純正キーボード、A7726、A7721の順で並べてみました。ほぼ同じ大きさです。アンカーのキーボードはアップル製に比べてファンクションキーが大きいのが特徴です。

簡単接続、切り替えも楽チン

キーボード側で[Fn]キーと[Z]キーを同時に押すと青いLEDが点滅するので、iPhoneで[AnkerA7726]を選びます。コードの入力を要求されるので、数字を打ち込めば接続完了です。

iPhoneの相棒に最適

iPhoneで試してみると、文字打ちが実にスムース。もちろん、慣れた人はSiriを呼び出し、口述筆記するというテクニックもあるでしょう。でも、人前や静かな場所ではSiriにお願いするのは気が引けます。こちらの声が小さいと「よく聞こえませんでした」と大声(に聞こえる)で返事するSiriに、目から火が出てしまいます。友人の大学教授はそんなシチュエーションでも平然と携帯電話に向かって指示していますが、慣れない人が遭遇すると、やっぱり変だと思われてしまう。その横にいる僕まで変人扱いされてしまうのは困ります。キーボードならその点、大丈夫。文字を打ち込んでいるんだな、と見たまんま理解してもらえるので、言いわけ不要な分、一日の長があります。

左上にある「□」キーはホームボタンと同じ役割を果たすので、これをクリックするだけでホーム画面に戻れます。 ダブルクリックすれば起ち上げているアプリの一覧が見られるのも同じでうれしいです。また、最上段のキーでミュージックの再生/停止やディスプレイの明暗が操作できました。このキーボード、iOS製品との親和性が一番高いように感じます。かなり連続で使ってみましたが乾電池も意外と持ちます。

さて、問題のキータッチですが、カチャカチャと安っぽい音がするし、長い文章を打つのは少々疲れてきます。キーボードの好みは千差万別。こういうキータッチが最高と感じる人もいるのでしょうが、僕は苦手…というのが正直な感想です。充電式と比べて800円も安く、価格相応といえばそれまで。ただ、もう少し開発者はキータッチに注力してほしかったな…。

見映えはプロっぽい

乾電池式の黒いキーボードはプロっぽくてカッコイイでしょ? 遠目で見るとNeXTのキーに見えなくもない(無理があるか?)。上の白いキーボードは充電式のA7726。キータッチは充電池式のほうがはるかに良い。

単4形乾電池で最高3カ月使える

裏の足部分に単4形乾電池2個を入れます。30分間不使用時には節電モードに、1日2時間使用で3カ月使用可能。足部分がA7726と比べて高いのがわかります。

古田誠の評価

● ペアリングが簡単

● 単4形乾電池は簡単に手に入る

● 軽量でモバイラー向き

● Macでは使えないキーもある

● キータッチになじめず

【補足】

アンカー製品を買うならアマゾンがオススメ。アマゾンの良さは購入者が使ってみた感想を寄せるカスタマーレビューが豊富な点です。購入前の参考にしたり、購入者に質問できる点もよいですね。 【URL】http://bit.ly/ankerdirect

SPEC

[使用期間]14日

【発売】アンカー・ジャパン

【価格】オープンプライス

【実売価格】2000円前後

【URL】http://jp.anker.com/products/A7726111

【サイズ】284(W)x18.5(H)x122(D)mm

【重量】191g(電池を除く)

【インターフェイス】ブルートゥース3.0

【備考】カラー:ホワイト・ブラック

古田誠 Makoto Furuta

通称まこりん。元毎日新聞大阪本社夕刊編集長、SVNプロデューサー。日本マス・コミュニケーション学会所属。ClassicでMacに開眼し、一日のMac接触時間は10時間を超える。iPhoneも大好き。