iPhoneでDVDを視る
我が家のリビングには42インチのテレビがあり、家族団らんの時間などはチャンネル権の奪い合いになります。お気に入りのDVDをごろ寝しながら観たいのに、時間帯によっては家族がテレビを使っていることも多く、なかなか独り占めできる時間が少ないんです。別に画面は小さくてもいいので、それこそ自分のiPhoneでDVDを観られればなぁ、と常々思っておりました。
そんなときにリリースされたのが「LDR-PS8WU2V」。本製品はiOSデバイスやアンドロイドデバイスとWi−Fiで接続し、DVDの再生やオーディオCDのリッピングができるDVDドライブ。これがあればテレビの前に行かずとも、ごろ寝しながらDVDを楽しむことができる!と思い、購入してみました。
本製品のセットアップは簡単。あらかじめアップストアで「ロジテック・ワイヤレス・DVDプレーヤ(Logitec Wireless DVD Player)」をダウンロードしておきます。次に本体の電源を入れるとWi−Fiの電波を出力するので、「設定」アプリの[Wi−Fi]で[logitecdvd-*****]を選択、パスコードを入力してアドホック接続します。iOSアプリを起動して、30桁のシリアル番号を入力し、メニューでDVDプレーヤを選択すれば、自動的にDVDの再生が始まります。シリアル番号は30桁ありますが、入力を求められるのは最初の1度だけなので、さほど苦になりませんでした。再生自体は非常にスムースで、メニューの呼び出しやチャプタースキップなどは画面で操作できますし、アプリにレジューム機能が備わっており、前回の続きから観られるのは便利です。あと、無線でつながるのはイイですね。ごろ寝でDVDを観るには、USBケーブルは野暮ですから。
また、モバイルバッテリでの運用も可能だと記載されているので、実際に試してみました。電源がUSB給電なので、既存のモバイルバッテリに接続するだけで簡単に使えます。これなら旅行などでも便利に使えそう。本体はカバンに入れて、iPhoneだけ取り出してDVD鑑賞、という使い方もできます。
iPhoneとアドホック通信で接続
DVD再生を行うには、まずWi-Fiを本製品に切り替える必要があります。Wi-Fiのパスコードは本体裏面のシールに記載されています。
汎用性の高さにびっくり
本体にはミニUSBポートがあり、ウィンドウズPCと接続してDVDドライブとして使えるとの記載がWEBサイトにあります。試しにMacBookプロに接続してみたところ、正常にDVDドライブとして認識しました(バスパワーでは動かないので注意が必要)。これなら、iPhoneでもMacでも使える、一台二役のドライブとして役立ちそうです。
Macでも使える
メーカーは明記していませんが、本体背面のミニUSB端子にケーブルを接続してMacにつなぐと、CD/DVDの読み書きに対応したドライブとして認識しました。Macでも使えるのは便利です。
今井隆の評価
● モバイルバッテリでも動く
● レジューム機能が便利
● Macでも使える
● Wi-Fi切り替えが面倒
● 再生アプリの電力消費量が多い
【補足】
本製品ではDVDの再生のほか、iOSデバイスでオーディオCDのリッピングをすることもできます。iOSアプリ「Logitec CD Ripper」を使うと、ロスレスを含めた5段階の音質設定を選んで、音源を読み込むことが可能です。
SPEC
[使用期間]7日
【発売】ロジテック
【価格】オープンプライス
【実売価格】1万4000円前後
【URL】http://www.logitec.co.jp/products/dvd/ldrps8wu2v/index.php
【サイズ】136(W)x25(H)x153(D)mm(本体のみ)
【重量】310g(本体のみ)
【インターフェイス】IEEE802.11b/g/n(2.4GHz)、USB2.0
【備考】付属品:マイクロUSBケーブルx1・USB-DCケーブルx1・ACアダプタx1・セットアップガイドx2、最大データ転送速度:480Mbps
今井隆 Takashi Imai
Mac歴30年のハードウェア設計屋。回路の解析から改造までを趣味とする新しい物好き。「手段のためなら目的を選ばず」がモットー。