渋いグレイがカッコイイ
手になじむ大きさでちょうど良いサイズ感。色はスペースグレイとシルバー。デザインはアップル純正ドックと比べると少し高さがありますが、決して悪くありません。下部の白いLEDランプが4つ点けばフル充電は完了です。
灰皿? ウォッチ安住の巣
アップル・ウォッチをいち早く手に入れた人の共通の悩みは、使えば使うほど減るバッテリの持ち時間ではないかと思います。メールの返信や電話の代わり、あるいは音楽を聴くなど多くのことをこなしているとあっという間にバッテリは減ってしまいます。そんなとき、NOMAD社の「ポッド・フォー・アップル・ウォッチ(Pod for Apple Watch)」があれば安心です。
この製品は、バッテリを搭載したアップル・ウォッチ用の充電スタンド。アップル・ウォッチを4回もフル充電できます。本体側面のマイクロUSBポートに電源をつなぐと、下部にあるLEDランプが点滅します。4つのランプがすべて点灯すればフル充電完了。
本体の上部フタを開けると、中は一見、昔の灰皿かと見間違うような構造となっています。もちろん、ここでタバコを吸ってはいけません。放射状になった筒の胴体部分には、アップル・ウォッチ付属の「Apple Watch磁気充電ケーブル」をグルグルと巻き付けます。きれいに巻くのは結構大変…。上頂部の丸い穴に磁気充電ケーブルの丸い部分を入れ、反対側のUSB端子を本体の中央部分にあるUSBコネクタに差し込めば準備OK。
到着した当初、図解付きの説明書が見当たらず四苦八苦しましたが、形状を見つつ、からっぽの中央部にケーブルを巻き付けていて、ようやくこの構造に気付いた次第。見た目はいいのですが、どうやって使うのかわからないと単なるオブジェかゴミになってしまいますよ、メーカーさん。
安楽度最高のゆりかご
実はこの製品、NOMAD社がクラウドファンディングで資金を募ったもの。ブラウザ越しにその格好良さに惚れ込み、速攻で出資したんです。クラウドファンディングの完成物は、正直、資金募集時のデザインとかけ離れていることが多いのですが、この製品だけは違っていました。当初は樹脂加工を予定していた上ぶたも、製品が届いたときにはいつの間にかアルミニウム製に変わり、より洗練され材質感も良く、高級感さえ漂っていました。特に指でつかんだときの感触がとても気持ち良いので、持ち運ぶたびに楽しくなってきます。単なる充電器と考えると、価格は正直高く感じる人が多いかもしれません。でも、所有するとそれ以上の満足感が得られることでしょう。純正の充電ドックとの違いはバッテリがあるかどうか。あればうれしいです。
ちなみに、転がすように筒の胴部分で立ててアップル・ウォッチを付けると、充電しながら時計表示となるナイトスタンドモードが使えます。正しい使い方ではないのかもしれませんが、実は最近のお気に入りで、ベッド脇に置きながら寝るのが楽しみになっています。
見えないふた裏にも磁石を配置
樹脂の予定だった上ぶたもアルミニウムに変更され、裏に本体と合体する磁石が2個付いています。細やかな気配りがうれしい。
見えない底部も美しくデザイン
機能とは無関係ですが、底部裏のデザインも気に入っています。底の部分にはロゴ入りの円形ラバーが貼ってあり、滑り止めに。
ナイトモードにすると、オブジェに変身
最近お気に入りの使い方は、円筒部分で立ててナイトモード表示で充電させること。これは充電器がアートになる瞬間といえそう。
コンパクトで持ち運びも楽チン
42ミリのアップル・ウォッチを載せてみました。ちなみにアップル純正ドックは直径10センチで、本製品(7.2センチ)より少し大きいです。
古田誠の評価
● 小さく持ち運びが容易
● アルミニウムの高質感
● ナイトモードも使えてオブジェになる美しさ
● コード収納が結構大変
【補足】
当初はクラウドファンディングでしたが、日本までの送料を出せばNOMAD社から直接購入が可能になり、さらに今ではアマゾン、楽天市場などでも購入できるようになりました。また、ハイクラスの「Pod Pro」もあり、こちらはバッテリが6000mAhにアップグレードされています。
SPEC
[使用期間]60日
【発売】NOMAD
【価格】1万400円
【URL】http://www.hellonomad.com/products/
【Size】72(Φ)×25(H)mm
【重量】132g
【備考】対応機種:アップル・ウォッチ全モデル/バッテリ容量:1800mAh
古田誠 Makoto Furuta
通称まこりん。元毎日新聞大阪本社夕刊編集長、SVNプロデューサー。日本マス・コミュニケーション学会所属。ClassicでMacに開眼し、一日のMac接触時間は10時間を超える。iPhoneも大好き。