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掲載日:

ウェザーステーション・レインケージ

雨の降り始めを通知させて洗濯物のズブ濡れを回避

著者: 早川厚志

雨の降り始めを通知させて洗濯物のズブ濡れを回避

屋外に置いて降水量を計測

耐紫外線加工を施した素材が使われているそうで、直射日光への耐久性も高いようです。単4形乾電池×2本で動作するので、煩わしい配線は不要です(欄外参照)。

家内に叱られたくない

僕は自宅で仕事をしています。朝、家内が洗濯物を干して仕事に出かけるのですが、仕事に集中していると、雨が降っても気づかずに洗濯物をズブ濡れにしてしまうことが多々あります。そこで、約2年前から部屋の温湿度や空気の質の管理に利用しているネタトモ社の「ウェザーステーション」の追加モジュールである「レインケージ(雨量計)」を購入しました。

これを屋外に置いておけば、iPhoneやWEBなどで降水量を確認できるのに加え、「降雨を検知してiPhoneに通知を送れる」ことが導入の決め手となりました。これでもう、洗濯物を濡らして家内に叱られずに済むハズ…。専用アプリで親機とペアリング後、本体裏の三脚穴に使わなくなった卓上三脚を取り付けて庭に設置しました。数日後、ついに雨が降ったんですが、せっかくのiPhoneの通知にしばらく気づかなかったため、洗濯物がずぶ濡れに…。機器は正常に動作したにも関わらず、僕がマナーモードにしていたせいで気づかなかったんです。

市販の三脚を取り付け可能

本体裏側に三脚穴があります。メーカーでは「地上から50センチから150センチの高さ、周囲の障害物から約3メートル離した場所」への設置を推奨しています。僕は卓上三脚で15センチほどの高さに設置しました。

気象庁も採用する「転倒ます型」

ますの転倒数から降水量を計測する「転倒ます型」を採用しています。シーソー構造の2つのますが水を受け、貯まった水はその重みで下に排出されます。

通知方法を考える

少し言い訳がましいのですが、iOSではアプリごとに「バイブレーションのパターン」を変えらないため、どのアプリからの通知もわずか1回の「ビーッ」で終わってしまいます。そのため、日に何十通も届くメールの受信のなかで、どれがネタトモのアプリからの「降雨開始」の通知なのかが区別できないんです。何か良い方法はないかと探したところ、さまざまなデバイスやWEBサービスを連携させる「IFTTT」というサービスがウェザーステーションに対応しているとの情報をゲット。

たとえば、室温が高温になったら自分にメールを送ったりすることが可能なのです。そこで、「雨量計が雨を検知したらメールを送る」というレシピを作り、送信先アドレスをiPhoneのMMSメールに設定。iPhoneの「メッセージ」は、送信してきた相手によってバイブレーションのパターンを変更できますので、「連絡先」アプリで自分から届いた場合のバイブレーションのパターンを、短い振動が何度も続く「ラピッド」に設定するとともに、サウンドをサイレンがけたたましく鳴る「アラーム」に変更。これにより、降雨開始の通知を見逃すことはなくなりました。

ただ、親機は温度や降水量のデータを5分間隔でネタトモのサーバに送り、IFTTTはそのサーバの情報を読んでいるようなので、タイミングが悪いと雨を検知してから5分以上経ってから通知が届くことがあります。幸いにも、僕の家のベランダには小さな屋根が付いているので、今のところは家内からも叱られずに済んでいます…。

専用アプリで降水量をチェック

ウェザーステーション(親機)と同様に、ネタトモのアプリで降水量を確認できます。iPhoneを横向きにすると降水量の推移グラフに切り替わります。

IFTTTでレシピを作成

WEBサービス「IFTTT」には、ネタトモの雨量計に関わるトグルが4つ用意されています。僕はネタトモが「雨を検出」したときにiPhoneのMMS(auのキャリアメール)にGメールから送信するように設定しました。

独自のサウンド+振動パターンで通知

「連絡先」アプリで自分の項目を開き、「メッセージ」と「バイブレーション」で特徴的なサウンドと振動パターンに変更することで、iPhoneが近くにある限り、ほぼ通知を見逃さなくなりました。

早川厚志の評価

● 配線不要で設置が簡単

● 電池の持ちがいい

● 降水量の推移を参照できる

● ゴミが詰まる可能性あり

● 三脚が別売り

● データ転送が5分ごと

【補足】

レインケージを使い始めて2カ月ほど経ちますが、最初に単4形乾電池×2本(付属品)を入れてから現在まで、アプリの電池残量(アイコン表示)は「満タン」を表示したままになっています。当分は電池交換の必要はなさそうです。

SPEC

[使用期間]65日

【発売】Netatmo

【販売]フォーカルポイント

【価格】オープンプライス

【実売価格】1万1300円前後

【URL】http://www.focal.co.jp/products/detail.php?product_id=958

【サイズ】130(W)×130(H)×110(D)mm

【重量】207g

【インターフェイス】Wi-Fi 802.11 b/g/(2.4GHz)

【備考】計測可能範囲: 0.2 mm/h~150 mm/h、電力供給:単4形乾電池×2本

早川厚志 Atsushi Hayakawa

新製品には即飛びつき、飽きたら売り払う。特に日本未発売の製品には目がなく、海外の運送業者のヘビーユーザ。旅写真が趣味。Macソフト情報サイト「新しもの好きのダウンロード」主宰。