iOS 9にはユーザの行動を先読みしてくれる「プロアクティブアシスタント」がある。トップ画面を右方向にスワイプして表示される「検索画面」を開くと、連絡先やアプリケーション、ニュースなどが表示されている。ユーザがよく電話をかける連絡先や最後に会話した相手、これから会う予定の人のスケジュール、もっともよく使うアプリ、ユーザのいる場所で話題になっているニュースなど、ユーザの行動に沿ったアクションが表示されるのだ。また、受信したメッセージやメールの内容からイベント、位置情報、電話番号なども解析して先手を打ってくれる。ヘッドフォンを指すと音楽を再生するといった、まるで執事のような働きをしてくれる。
先回りして候補を表示
(1)スポットライトを出すだけ
検索画面(スポットライト検索)を出すと、すでによく使う連絡先やアプリ、そしてニュースがすでに表示されている。
(2)表示を増やす
[表示を増やす]をタップすると、さらなる候補が表示される。
(3)連絡をとる
連絡先のアイコンをタップすると、電話、メッセージ、フェイスタイム、[i]が表示されそのまま連絡を取ることができる。
(4)連絡先を編集
[i]をタップすると連絡先アプリが起動し、住所をチェックしたり、編集したりできる。
テキストで検索
(1)インクリメントサーチ
テキストをキーボードもしくは音声入力するとインクリメントサーチでリアルタイムに候補が表示される。
(2)検索範囲を指定
もしもスポットライト検索で候補が出過ぎて困るという場合は「設定」アプリの[一般]→[Spotlight検索]の[検索結果]のスイッチをオン/オフしよう。
インターネットを検索
(1)検索結果からウィキペディアへ
フリーワードで検索するとウィキペディアなども候補に挙がる。そのままサファリで開くことができるのでとても便利だ。
(2)ニュース
ニュースを開くとサファリにジャンプするが、左上の[検索に戻る]をタップするとスポットライトに戻れるようになっている。
(3)コンテンツを検索
音楽や映画などを検索するとそのアプリにジャンプしなくても再生できるし、アプリにジャンプしてもやはり[検索に戻る]が表示される。
検索には2つの呼び出し方がある
(4)下にスワイプでも検索
ホーム画面を下にスワイプするとプロアクティブがオフの状態のスポットライトになり、1ページ目のホーム画面で左から右へスワイプするとプロアクティブなスポットライトになる。状況に応じて使い分けよう。
ユーザ行動に応じた動作
(1)音楽を再生する
イヤフォンを接続して音楽をよく聴いていると、イヤフォンを挿した瞬間に自動的に音楽が再生される。
(2)Eメールやイベントを作る
Eメールのメッセージやカレンダーの出席依頼に誰かを加え始めると、その人と一緒にあなたがいつも加える人を提案してくれる。
(3)カレンダーにイベント
フライト情報やディナーの予約といった日時属性が含まれたメールを受け取ったら、そのイベントをカレンダーに一発で追加してくれる。
(4)誰だっけ? はもうさようなら
連絡先に登録されていない電話番号からの着信も慌てる必要がない。メールなどの情報から予想される相手の名前を表示してくれるからだ。