【SIZE】見た目は前モデルと同じ! 5sユーザは慣れが必要か
5sユーザは「機は熟した」?
前モデルの6/6プラスユーザにとっては、外観の目新しさは感じられない。手にした感触もまったく同じといっていいだろう。素材が7000シリーズアルミニウムに変わったといわれても違いはほとんどわからない。目の前のiPhoneが6s/6sプラスだとはっきり判断できるのは新色のローズゴールドだけだ。ほかに変わった点は背面の刻印に「s」マークが加わったことだ。
数値上は幅も高さも厚みも重さもわずかながら増えている6s/6sプラスだが、6/6プラスを並べたり重ねたりしても同じに見える。アップル純正のシリコンケースやレザーケースも6/6プラス用がそのまま使えたほどだ。
もともとサクサクと動作していたiPhone 6/6プラスだったので、CPUのパフォーマンスが最大70パーセント、GPUに至っては最大90パーセント高速化しているといわれても、通常の操作ではその違いは感じられない。
2年縛りが解けて6/6プラスをスルーしてきたユーザにとっては、ついに大画面とひと回りふた回り大きくなったボディを手にするわけだが、こればかりは慣れてもらうしかない。あとは6sにするか、より大画面の6sプラスを選ぶかの問題だけだ。
●外観はiPhone 6/6 Plusとほぼ同じ
外形寸法は6/6プラスとほぼ同じなので並べて置いても区別がつかない。数値上では6と6sでは高さが0.2ミリ、幅が0.1ミリ、6プラスと6sプラスを比べると高さ幅とも0.1ミリとわずかに大きくなっている。誤差範囲ともいえる違いだ。
●背面の刻印に「s」が!
ボタンの配置やデザインもまったく同じなので外観だけで6/6プラスと区別するのは至難の技だ。ただ今回、刻印に大きな違いがあった。これまで歴代のiPhoneは背面に「iPhone」という名称しか書いていなかったのに、今回の6s/6sプラスでは「s」の文字が加わっている。
●厚みや重量の違いもほぼなし!
厚みに関しても6s/6sプラスとも0.2ミリ増しているが、こちらも手にした限りでは違いを感じられない。重量については、6から6sで14グラム、6プラスから6sプラスは20グラム重くなっている。数値で見ると違いがあるが、両手に乗せて比べてみても違いはわからない。
●5sからの乗り換えは慣れが必要
ボディの幅の違いは縦持ちしたときに実感できる。6や6プラスに慣れた人にとって6s/6sプラスは問題ないが、5sユーザは握ったときの手のひらに感じる圧が増えたことに気づくはず。ただコーナーが丸くなった分、エッジが手のひらに食い込むような圧迫感はない。
【Architecture】バッテリ容量は減少?CPU、センサ類はどう変わった?
内部は大幅に変化
見た目とは裏腹にiPhone 6s/6sプラスの内部は大きく変わっている。プロセッサはA8からA9にアップした。搭載しているセンサ類は6/6プラスと変わりないが、5sからのユーザは気圧計が加わったことが違いになる。「ヘルスケア」アプリで[上がった階数]を表示できたり、Siriに気圧を答えさせたりもできる。こうしたセンサ類を司るモーションコプロセッサもM9に進化している。
これまでモデルチェンジのたびにバッテリ容量を増量させてきたiPhoneだが、今回のiPhone 6s/6sプラスではわずかながらバッテリ容量が減少しているといわれている。3Dタッチのための容量性センサやタップティックエンジン(Taptic Engine)を追加したのに動作時間が6/6プラスと変わりないのは、M9の組み込みなどが功を奏しているのだろう。
タッチIDも第2世代となって高速化された。反応が良くなった分、ホームボタンを押してスリープ画面を出そうとしても、その瞬間にロック解除までされてしまう。ロック画面のカメラアイコンをスワイプして撮影したいときは、今までのようにホームボタンを押すのではなく、電源オン/オフ(スリープ/スリープ解除)ボタンを押してロック画面を出す必要がある。
●バッテリ容量の変化
歴代iPhoneに搭載していたバッテリ容量の変化。モバイルバッテリでiPhoneが何回充電できるかは、この数値から導き出せる。筐体が大きい6プラス/6sプラスは表からは除外しているが、バッテリ容量はそれぞれ2915mAh、2750mAh。
●センサ類に変化はなし
iPhoneを耳に近づけたとき、画面をオフしたり誤動作しないように画面タッチを無効にするのが近接センサの役目だ。環境光センサは周囲の明るさに応じて画面の輝度を変える際に用いる。
●A9に内蔵されたM9
64ビットアーキテクチャ搭載A9チップ、組み込み型M9モーションコプロセッサ
64ビットアーキテクチャ搭載A8チップ、M8モーションコプロセッサ
64ビットアーキテクチャ搭載A7チップ、M7モーションコプロセッサ
加速度センサやコンパス、ジャイロスコープ、気圧計をM9が管理することによって、歩数や移動距離、高度、ランニングやウォーキングのペースが測定できる。電源アダプタをつなげていない状態で「Hey Siri」が使えるようになったのもM9のおかげだ。