速度が向上したワイヤレス
昨年のiPhone 6シリーズでは、2つの周波数帯の電波を束ねるキャリアアグリゲーションへの対応がキーワードで、たとえばauでは合計150Mbpsのサービスを提供できた。しかし、それでも実効速度は20~50Mbpsに過ぎなかった。iPhone 6s/6sプラスでは最大300Mbps対応となったわけだが、これも意味がないのでは?と考える人も多いだろう。
しかし、よく勘違いされているが、この理論値はあくまでも基地局とそこにぶら下がる全ユーザの速度を合算したものだ。たとえば、その基地局には10人のユーザがつながっていたら1人あたりの帯域は10分の1になってしまう。だから理論値でも上限は速ければ速いほど1ユーザあたりの帯域も増えるわけだ。
Wi-Fiもアップデートしている。6シリーズは11acに対応したもののアンテナを1本しか使わない1ストリーム仕様だったため、リンク速度は433Mbpsまでだったが、6s/6sプラスは最大866Mbpsと2ストリームになった。果たしてこれだけの帯域が必要かは賛否両論だろうが、iOS 9はアイクラウドに強く依存しているため、速いほうがいいのは間違いない。