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最新iPadシリーズのラインアップを知る

著者: 栗原亮

最新iPadシリーズのラインアップを知る

シリーズと世代の違いを確認

iPadシリーズは、これまでディスプレイサイズなどが異なるiPadエアとiPadミニの2シリーズで展開されていた。これに11月発売予定のiPadプロが加わることにより、iPadは3シリーズ出揃うことになった。さらに、それぞれにWi-FiモデルとLTEデータ通信が可能なWi-Fi+セルラーモデルがあり、後者は毎月の通信費が発生するが通信キャリアでの割賦販売の対象になる場合がある。

さらにiPadエアとミニは、2014年に発表された古い世代のモデルも併売されている。iPadエアの最新モデルは「iPadエア2」で、旧モデルは「iPadエア」だ。iPadミニはもう少し複雑で、今回の発表でアップデートされた「iPadミニ4」が最新モデルで、併売されているのは「iPadミニ2」である。2014年末に発表された前モデルの「iPadミニ3」は終息品となった。

おまけに各モデルは2色/3色展開となっており、外観のサイズは3種類なのにストレージ容量の違いも含めると合計61モデルという複雑怪奇なラインアップとなっている。だが、これはパーソナルユースから法人利用までの選択肢に柔軟に合わせられることも意味しているのでネガティブに考える必要はない。

たとえば、左のスペック一覧表をよく見比べてもらうとわかるように、旧世代モデルはタッチIDが搭載されていない、ガラスと密着したフルラミネーションディスプレイと反射防止コーティングを搭載していない、フェイスタイムHDカメラのバーストモードとビデオのスローモーション撮影に非対応、Wi-Fiが11n対応までといった違いがある。

ストレージ容量は多少制約されるが4~5万円台からiPadを購入できるのであれば十分魅力的だろう。いずれも最新のiOS 9に対応しているのだから、日常的なほとんどのシーンに対応できる。もちろん、最新のUI/UXを体験したい、ビジネスやクリエイティブで最高のパフォーマンスを求めたいというニーズに対しては、現状はiPadプロの登場を待つよりほかないだろう。

なお、iPadミニ4はマイナーアップデートながら改良が図られている。大きな点としてはフルラミネーションディスプレイの採用と、それにともなうボディの刷新だ。大きさは従来の200×134・7×7.5ミリから、203・2×134・8×6.1ミリになった。また、重さが341グラムが304グラムになっている(Wi-Fi+セルラーモデルの場合)。プロセッサおよびモーションコプロセッサもアップグレードされ、カメラ、ワイヤレス機能も刷新された。

iPadシリーズ比較表