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アプリ&エンターテインメント_アプリがテレビを拡張する

著者: 氷川りそな

アプリ&エンターテインメント_アプリがテレビを拡張する

広がり続ける映像コンテンツ

アップルTVの視聴コンテンツは、登場当初はiTunesストアで提供されるムービーやテレビ番組などが中心だったが、徐々に外部サービスとの連携を強化。国内でもお馴染みとなったフールーや日本上陸が話題となっているネットフリックス、さらに最近では米国最大のケーブルテレビ「HBO」のコンテンツ配信も始まった。

このほかにも、「MLB・TV」や「Jリーグオンデマンド」といったスポーツ観戦、世界最大級の音楽ライブビデオやドキュメンタリーのライブラリ「ケッロ(Qello)」、さらには「バンダイチャンネル」に至るまで、あらゆる動画コンテンツが増え続けている。

これら人気の番組を集約して視聴できるアップルTVの魅力は計り知れないものがあり、その点では、すでにコンテンツ視聴デバイスとして不動の地位を築きつつある。

テレビの新しい楽しみ方

この人気のコンテンツに加えて、アップルTVにもいよいよ待望のアプリ対応が始まる。iOSにはすでに100万本を超えるアプリが登録されているが、これらが今後怒涛の勢いで新しいフロンティアであるtvOSへと移植されてくるのは間違いないだろう。イベントでも、モーション電子コミックアプリ「メイドファイア(Madefire)」や宿泊施設を貸し出す世界最大のコミュニティ「エアビーエンビー(Airbnb)」、世界の有名ブランド品を購入できる会員制ファミリーセールサービス「GLIT(グリット)」など、テレビの新しい使い方を示してくれるサードパーティ製アプリが披露された。

アプリといえばゲームも見逃せない。iOSは今や数多くの人気作、話題作を輩出しているゲームプラットフォームだ。アップルTVがアプリに対応することで、この動きはさらに本格化する。特に、Siriリモートに搭載された加速センサとジャイロセンサは、傾けたり、振ったりすることでアクションを伝えることができる理想的なゲームコントローラになる。

また、コントローラはSiriリモート以外のものでも利用が可能だ。ほかのiOSデバイスが利用できるのはもちろん、MFi認証を受けたゲームコントローラも正式にサポートする。WEBサイトにはスティールシリーズ社の新作「ニンバス(Nimbus)」が紹介されているなど、かなり「本気」と取れる攻めの姿勢を見せている。

アプリ+アップルTVという新しいタッグは、私たちのライフスタイルを一変させる爆発的な要素を秘めている、もっとも期待できる部分となるだろう。

豊富なオンデマンド・コンテンツ

●iTunesストア映画

9年以上の実績を持つiTunesストアの映画配信は、コンテンツ数、ダウンロード実績ともに世界最大規模を誇るオンラインストアだ。購入のほかに48時間のレンタルも用意されており、配信時期も早い。

 

●アップル・ミュージック

音楽コンテンツに関しては、新サービス「アップル・ミュージック」にも対応。月額課金制で無制限に音楽を楽しめるほか、年中無休のオンラインラジオ「Beats One(ビーツ・ワン)」も楽しむことができる。

 

●強力なサービス連携

アップルTVの魅力は、サードパーティのオンデマンド・コンテンツ・サービスとの強力な連携にもある。フールーやネットフリックス、MLB.tvを大画面で見たいがためにアップルTVを購入している人も少なくないはずだ。

アプリで広がるテレビの世界

●標準アプリ

「写真」「ムービー」など従来からあったパーソナルなコンテンツを視聴する機能のほか、天気予報も表示できるようになる。

 

●サードパーティ製アプリ

長らく期待されてきたサードパーティ製アプリの利用。電子書籍、旅行にショッピングなどライフスタイルに合わせて活用できるさまざまな事例が紹介されている。

ゲームコンソールと化すアップルTV

●豊富なゲームアプリを予定

アップルTVとテレビを組み合わせて専用ゲームでプレイ。これを望んでいたユーザは非常に多いという。豊富なiOSゲームアプリが移植されることによって、アップルTVはソニーやマイクロソフト、任天堂といった大手メーカーに匹敵するプラットフォームをテレビに持ち込むことになる。これは、ゲーム業界にとって新たな「黒船」とも呼べる存在になるだろう。

 

●ゲームコントローラにもなるSiriリモート

内蔵の加速度センサやジャイロスコープを組み合わせることによって、レースゲームではハンドルに、野球ゲームではバットに…とさまざまな使い方ができる。あえて純正でこの機能を持たせているということは、それだけアップルがゲーム分野に対して強い関心を持っているという証拠でもある。プレイ中にSiriリモートを手首につないでおける「Remote Loop」も別売りで販売される。

 

●続々と登場するゲームコントローラ

アップルTVと同時に発表されるのは、スティールシリーズの「ニンバス」だが、これ以外にもMFi認証の取れたゲームコントローラが利用可能だと謳っている。ロジクールやマッドキャッツ、ホリなどからすでにリリースされているiOS用ゲームコントローラも利用できるだろう。

 

●マルチプレイが可能に

コントローラは複数台接続が可能だ。イベントでは、「クロッシーロード」のマルチプレイのデモが披露された。専用ゲーム機と同様に、白熱の対戦プレイや協力プレイがアップルTVで楽しめるようになる。