「Macをそのまま持ち出せる」魅力はそこに尽きます。
─MacBookとの出会いは?
P●90年代の終わり、あれはG3の頃でしたね。それ以前もMacは使っていたのですが、現場で使うようになった1stノート型PCはG3でした。仕事用でしたけど、単純な物欲もありました(笑)。
─そのときの使い勝手はいかがでしたか?
P●現場でのバックアップ用に買ったのですが、すごい時代になったなと思いました。合成みたいなことも現場で試しにやってみたりしていましたし、頑張ればG3だけでも仕事ができていたんじゃないかな。それから何台かのMacBookを経て、今はMacBookプロとMacBookエアの2台を使っています。プロは現場に持ち込んで、テザー撮影(カメラとMacを接続してモニタでチェックしながら行う撮影)に活用します。エアは自宅用ですね。メールやWEBを見るのがメインの使い方になります。写真の編集もできなくはないけど、そういうときはむしろプロのほうを自宅に持って帰ります。
─MacBookの魅力はどこに感じますか?
P●やはりMacをそのまま外に持ち出せる、ということに尽きますね。カメラマンって現場まで行かないとダメな仕事じゃないですか。その現場でMacが使えるというのは、今でこそ当たり前ですけど、すごいことだなと。今もよっぽどスナップ的な仕事を除いて必ずMacBookは現場に持っていきますね。
─周辺機器などは何をお使いですか?
P●まずは小型プリンタですね。基本は事務所で使うけど、現場にもたまに持っていきます。写真は紙に印刷されたもので、ディスプレイで見るのは「画像」なんですよ。だから、僕はディスプレイできれいに見えることにはあまり興味がないし、やっぱり紙に印刷して見た方が仕上がり具合がよくわかるんです。それから、マウスと電源ケーブル、外付けHDD、カメラから写真を取り込むときに使うカードリーダー。これがMacBookと合わせて常に持ち歩くセットです。
─HDDは3台使われるのですね。
P●1つは仕事用。もう1つはiPhoneなんかでも撮ったプライベートの写真。3つ目には、仕事とは別に撮っている作品を入れています。仕事用のHDDには書類関係のデータも入れてあるので、これとMacBookがあればどこでも仕事ができるんですよ。クラウドを使ってもいいんだけど、海外だとネットがつながらない環境もあるので、あまりあてにはしていないですね。