セーフブートとはMacにいくつかある起動方法の1つで、一部の起動項目などをキャンセルできる機能がある。その方法は、起動音が鳴ったらすぐに[シフト]キーを押しっぱなしにするというものだ(アップルのサポートでは、起動音の前ではなく起動音の直後に押すよう薦めている)。
セーフブートで起動すると、ファインダが表示されるまでに次のような処理が行われる。
1.起動ボリュームのディレクトリチェックが強制的に実行
2.必要なカーネル機能拡張のみが読み込まれる
3.起動項目に登録されている項目でアップルが登録しているもの以外はキャンセルされる
4.あとからインストールしたフォントが無効になり、フォントキャッシュはゴミ箱に
これらの処理を経ることでMacの調子が戻り、改めて通常の方法で再起動をかけることで元どおりになることがある。
また、起動項目に入っている何かが影響している場合は、セーフブートで起動した後「システム環境設定」の[アカウント]パネル→[ログイン項目]タブで一覧から選択し、[-]ボタンを押して起動項目を外すことで調子が戻ることがある。
ただし、この方法は万能ではなく、ハードディスクの物理的破損が原因のときは起動させることで逆に状態が悪化してしまう場合がある、ということも覚えておこう。