Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日:

予算の季節:海外取材出張

著者: Mac Fan編集部

予算の季節:海外取材出張

Mac Fanの発行元、マイコミ(毎日コミュニケーションズ)の会計年度は10月始まりの9月末決算。したがってこの8月は来期の予算作成の時期となる。それほど複雑な商品設計をしているわけではないので、作成自体はそれほど時間がかからないものの、1つだけ、計上をすべきか否かと迷った項目があった。「海外出張旅費」の計上だ。

例年から言えば、年始のMacworld Expo/San Franciscoへ2名派遣、6月のWWDCへ1名派遣が常だった。しかしながら、ご存じの通り、アップルは来年以降、Macworldへの参加を見送る正式発表をしている。一部報道では、同時期にラスベガスで開催されるCESへ参加するのではという憶測もあったが、今のところ何の動きもない。

過去15年以上、Macユーザの年始はMacworldでキックオフされていただけに、その話題を楽しみにしている読者にとって、また業界にとって、このままいくと来年はなんとも味気ないスタートになってしまう。当然ながら我々もネタ作りに苦慮する。

あくまで個人的な見解だが、アップルの参加しないMacworldは、残念ながら盛り上がらないだろう。Tokyoはアップル不参加を受けて中止となり、Bostonは一旦はアップルなしで開催されたものの、結局は中止となった。

新製品、新サービスの投入はあくまで自社のペースで行い、そして発表はプレスカンファレンスを開いて行う。発表された内容をユーザは世界中で展開されるリテールのアップルストアですぐに触れることができる。とても理にかなったやり方ではあるが、どこか渇望感というか、欲しいけど手に入らない、見たいけどすぐに見られない、だから注目するみたいな感覚は、確実になくなっている気がする。遠い地で開催されていたイベントゆえに、そう思えていただけかもしれないが。

話が横道へそれてしまった。予算の話へ戻そう。

一縷の可能性もなくはないのでとりあえず年始の海外出張費の予算計上は行った。WWDCについても同。昔に比べ、現地でしか入手できない情報が少なくなったとはいえ、予算取りをしていないから行けないでは話にならない。Macworldへの派遣はさすがにないと思うが、オリジナルの取材ネタが飛び込んでくる可能性もある。

ただ、現在日本と季節が逆の国では新型インフルエンザが猛威をふるっている。6月の時は大変な騒ぎだったが、秋以降、また日本でも猛威をふるう可能性は高い。困ったものだ。