今週は、WWDCの話題で世間が盛り上がっていましたが、その一方で僕は大いに盛り下がっていました。月曜の朝からマイMacBookが起動しなくなったからです。ここでは、逝ってしまったMacから、どのツールを使って、どのようにしてデータを復旧したかをレポートしていきます。
月曜の朝、MacBookをスリープから復帰させたところ操作を受け付けない状態になりました。しょうがないので強制終了。次に起動しようとしても、起動直後に現れるはずのリンゴマークすら表示されなくなっていました。
ここからが戦いの始まりです。
まず、Mac OS Xのインストールディスクから起動して「ディスクユーティリティ」を試しましたが、「修復に失敗しました」のメッセージ。そこで、いろいろなユーティリティを駆使する前に、まずは問題のハードディスクの複製を試みました。
取り出したのは、「コピーキャットX4」というソフトウェア。認識しなくなったハードディスクでも丸ごとデータをコピー(通常のコピーではなく、セクタコピーという方法で複製を行う)できるというユーティリティです。これを使って外付けハードディスクに複製しました。
無事複製が完了しましたが、問題のディスクの「問題」も含めて複製されているのでこちらもマウントはされません。そこで、続いて複製したハードディスクからデータの復旧を試みます。使用したのは「Data Rescue II」。「クイックスキャン」がうまくいかなかったため、フルスキャンを実行してデータを取り出しました。200GBのハードディスクのフルスキャンはいつまで経っても終わりませんので一晩放置。これでかなりのデータを救い出すことができましたが、復旧したデータは元のフォルダ階層は維持されないので、目当てのファイルを探すのはひと苦労です。
そこでいよいよ問題のハードディスクの修復を試みます。いくつかのソフト使って失敗し、修復は無理かと諦めましたが、「ディスクウォーリア4」でかろうじて復活。起動ディスクとしては認識しないままですが、なんとか他のマシンではハードディスクをマウントすることができ、中のデータを取り出すことができるようになりました。
ここまで何時間にかかったことやら。タイムマシンをちゃんとやっておけば…とこれほど痛感したことはありません。そのためには、ハードディスクを買ってこないといけません。あ、この内蔵ハードディスクも交換しないと…。ああ、給料日までは無理だなぁ。