この季節になるとアップルからWWDC(世界開発者会議)の勧誘のメールや電話があります。
近年、このイベントはNDA(守秘義務契約)となっていて、基調講演以外は報道できません。
ですが、マックワールドなどの華やかなイベントを期待していくと、かなりがっかりします。
期間中は毎日、大小5~7つぐらいの会議室で、さまざまなジャンルの開発者向けの講義(セッション)が同時に進行しています。
これが、朝9時から夜6時ぐらいまで、休憩を挟みながら延々と行われるという、かなりハードな内容です。
僕は学生時代でも、こんなハードな内容の講義を受けたことはありません(笑)。
それでも、日本円で20万円弱の参加費を払って参加しているイベントですから、みなさん、真剣に勉強しています。
僕が初めてWWDCに参加したのは2000年。
まだMac OS X発売前で、いよいよ完成が近づいたMac OS Xにドキドキしながら取材したことを覚えています。
当時は、Mac OS XのMac OS 9の両方で動作するアプリケーションをプログラムできる「Carbon API」が、参加者の一番の注目で、参加者の多くは古くからのMacプログラマーでした。
一方、昨年取材したWWDC2006。
一番の話題はもちろん次期のMac OS Xレパード、そしてインテルプラットフォームへの移行でした。
7年間でアップルを取り巻く環境は、ずいぶん変わったものです。
そして、参加者の顔ぶれもずいぶんと様変わりしました。
2000年当時も一緒だった古くからのMacプログラマーはもちろん、UNIX系プログラマー、大学でUNIXプログラムを勉強中という学生、さらにはMRI検査の画像処理をXserveを使って分散処理しているという医療機関の関係者、さらにはiPod関連製品の開発者と、7年前にはMacのイベントでまず見かけなかった職業の方々が多数参加していました。
UNIXベースの新OSに不安をいだきながら参加したのが2000年のWWDC。
その後の7年間でMacプラットフォームのすそ野が大きく広がったことを実感しました。
長くなりましたが、今年のWWDCの目玉はもちろんレパードです。
新型Macの登場も噂されていて、今から開催が楽しみです。
・Worldwide Developers Conference 2007
早期登録割引は5月11日までだそうですので、決断するなら今日、明日ってところでしょうか?
そういえば、2000年当時の開催地はシリコンバレーの中心地、サンノゼ。
サンノゼは小さな街なので、食事にも苦労しましたが、今はサンフランシスコ。
世界中のおいしい料理が楽しめる街ですね~。
カニが食べたいな~。