使いやすい個人向けスキャナ「ScanSnap」シリーズ
「ScanSnap(スキャンスナップ)」は、PFUが開発した個人・SOHO向けスキャナブランドです。初代モデルが世に出てから今年で22年目を迎えます。POSデータを元にした「BCN AWARD」において、スキャナ部門にて13年連続の販売実績No.1を記録しているように、スキャナを比較検討する際には、絶対に外せない“ド定番”のアイテムです。
ScanSnapのメリットは、複合機のように大きな設置スペースを必要としないこと。そのため、小規模なオフィスや自宅などであっても、設置自体が負担になりにくいのが特徴です。また、会計サービスやクラウドストレージサービスとの連携機能も充実している点なども、競合製品と比べた際の強みとなるでしょう。
スキャン自体については、家庭用プリンタの給紙のように、繰り返しの手作業を必要としません。それでいて、毎分数十枚の書類を両面スキャンできるスキャンスピードを誇ります。また、裏面が白紙になっているページを削除したり、書類の上下向きを補正したり、といった自動補正機能を備えている点も秀逸です。
スキャナが必要になるタイミングは人それぞれですが、まずはテレワーク時の活用がおすすめです。紙の書類はScanSnapでデジタル化し、クラウドサービスや社内サーバに保存しておけば自宅でも外出先でもアクセスできて、スムーズなテレワークが可能になります。
また、スマホやタブレットなどのさまざまなデジタルガジェットを活用した勉強時にも役立ちます。テキストやプリントなどの教材や資料をスキャンしてPDFにする、教材や資料を1つのノートアプリに集約するなど、より効率的な勉強方法に改善できるでしょう。
ほかにも、2023年後半からは、インボイスの管理や改正電帳法の本格的なスタートが控えており、現在はビジネスシーンの書類管理におけるスキャナの需要が高まっているタイミングでもあります。
たとえば、書類をアナログの紙とデータとで分けることになると、管理が煩雑になりがち。一方、「スキャナ保存制度」を利用すれば、紙で受領した書類もデータ化して管理することが可能になります。こうした際に、効率よく大量の書類をスキャンするニーズがあるのであれば、ScanSnapのような製品を検討してみるとよいでしょう。
注目はフラグシップの「iX1600」とコンパクトな「iX1300」
ScanSnapの現状のラインアップとしては、5つのモデルが展開されています。
iX1600
【販売】PFU
【価格】オープン価格(PFUダイレクト価格:税込5万6100円)
そのなかで、まずチェックしておきたいのが、フラグシップモデルである「iX1600」です。製品価格は税込5万6100円。スキャンスピードは1分あたり40枚です。長期的に運用することを前提にした場合、スキャンできる量・スピードで秀でた同モデルを選ぶことで、満足度は高まることでしょう。
同製品には、4.3インチのタッチパネルが備わっており、直感的な操作で扱いやすいこともポイントです。またPCに接続せず、スマートフォン向けアプリからもコントロールできます。さらに、スキャンしたデータを対応するクラウドサービスに保存でき、用途に応じて保存先を切り替えることも容易に行えます。こうした特長を踏まえると、社員や家族などで、共用利用を想定するうえでも、便利な1台です。ほかにも、IT機器の扱いに慣れている人であれば、たとえばNASを連携させて、スキャンしたデータをNASに直接保存するといった運用も可能でしょう。
iX1300
【販売】PFU
【価格】オープン価格(PFUダイレクト価格:税込3万7400円)
もう一つの売れ筋モデルは、2021年に発売されたコンパクトなエントリーモデル「iX1300」です。こちらの製品価格は税込3万7400円ですので、より入手のハードルも低くなります。
特に注目したいのは、「Uターンスキャン」という機構。これは、スキャンした書類を発紙する際に、一般的なプリンタのように「前へ」発紙するのではなく、上部の給紙スペースに向かって、上へ排紙できるという仕組みです。スキャナの筐体自体もコンパクトですので、たとえば、自宅の限られたスペースにスキャナを設置したいといった場合に、最適な1台です。
毎分30枚の高速読み取りが可能ですし、レシートや名刺、プラスチックカードのスキャンなどにも対応します。フラグシップモデルでは、ややオーバースペックだと感じる人ならば、こちらを要検討です。
こだわりのキーボード「HHKB」
「HHKB」は、Happy Hacking Keyboard(ハッピーハッキングキーボード)の略称。効率の良いタイピングを行うために開発されたコンパクトキーボードであり、全世界で67万台を販売しているロングセラー商品です。ロングライフデザイン2019も受賞しています。
そもそもは、1996年頃に、東京大学名誉教授の和田英一氏が、PCを買い替えるたびにそれぞれのキーボードに慣れることを効率が悪いと考え、プログラマー・ハッカーなどにとって合理的なキー配列について、「マイキーボード」に関する論文を出したのがはじまり。この思想を元に、現実的に実現できる形で開発されたキーボードが、HHKBでした。
実際、HHKBでは、[A]キーの横に[Control]キーが配置されているなど、ショートカットキー入力が行いやすいよう、配列に工夫が凝らされています。また、フルキーボードのキーサイズを搭載していながらも、全体のサイズは比較的コンパクトであり、バッグなどに入れて携行できることもポイントです。
キースイッチについては、円錐スプリングを内蔵していてキーの底付きを感じない「静電容量無接点方式」を採用していることが重要なポイントです。スペック上では表現しづらい部分ではありますが、こうした特徴が、深いキーストロークや、滑らかで歯切れのよい極上のキータッチを実現しています。「長く使える打鍵しやすいキーボード」を探している人ならば、まず試しておきたい存在です。
HHKBはまず使って確かめてみよう!
HHKBは大きく3つのライン、①Professional HYBRID Type-S、②Professional HYBRID、③Professional Classicで展開されています。それぞれ、英語配列・日本語配列を選択可能です。
Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S
【販売】PFU
【価格】税込3万6850円
この中で一番人気の選択肢は、①の「Professional HYBRID Type-S」。タイピングスピードが必要で、静粛性にもこだわりたい人に最適なフラグシップモデルです。Bluetooth接続とType-CのUSB接続を両方利用でき、キーマップ変更機能なども備えます。オンラインショップでの直販価格は税込3万6850円。デザインにこだわりたい人であれば、無刻印モデルもチョイスできるので、もし興味があれば併せてチェックしてみましょう。
とはいえ、キーボードならば、実際にタイピングを試してから購入を判断したいもの。PFUの公式サイトでも紹介されているように、HHKBを試せるタッチ&トライスポットは、東京、大阪、名古屋などにあるブランドと連携した店舗やコワーキングスペースに設置されています。生活圏に該当のスポットがあれば、ぜひ訪れてみてください。
[URL]https://happyhackingkb.com/jp/showroom/
また、ゲオが提供するレンタルサービス「ゲオあれこれレンタル」のなかで、HHKBの貸し出しも行われています。レンタル価格は、9泊10日で税込3980円。本サービスでHHKBをレンタルした人には、3980円引きのクーポンが届く仕組みになっているので、レンタル品の返却後に本購入をしたくなった場合でも損はしません。なお、「ゲオあれこれレンタル」ではHHKBのほかにScanSnapの貸し出しも行っていますので、併せてチェックください。
[URL]https://happyhackingkb.com/jp/news/promo/04/
[URL]https://www.pfu.ricoh.com/scansnap/purchase/demo/
なお、9月2日にマイナビPLACE 歌舞伎座タワーにて開催する「Mac Fan Fes.2023」では、PFUブースにてScanSnapやHHKB、2023年5月に発売されたばかりの“世界最軽量の”15.6インチのポータブルタッチディスプレイ「RICOH Light Monitor」の展示があります。各種製品の外観、手触りなどを確かめる絶好の機会ですので、現地観覧に当選された方は、ぜひ足を運んでみてください。
RICOH Light Monitor 150/150BW
【販売】PFU
【価格】税込6万3600円/7万9200円
企画協力:株式会社PFU