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【実機レビュー】コスパ抜群のワイヤレスマイク「AnkerWork M650 Wireless Microphone」

著者: 大須賀淳

【実機レビュー】コスパ抜群のワイヤレスマイク「AnkerWork M650 Wireless Microphone」

AnkerWork M650 Wireless Microphone

私が検証しました!
大須賀淳

テクノロジーを遊び尽くす映像作家・音楽家。映画「ナニワのシンセ界」を監督。近著は『ネット時代の動画活用講座』(玄光社)ほか。Twitter:@jun_oosuga

[SPEC]
【発売】アンカー・ジャパン
【価格】3万4990円
【サイズ】約46×45×23mm(送信機)、約43×35×30mm(受信機)
【重量】約30g(送信機)、約37g(受信機)
【バッテリ容量】350mAh(送受機ともに)
【連続使用時間】最大6時間(充電ケース併用で最大15時間)
【指向性】全指向性
【カラー】メタリックブラック、パールホワイト
【URL】https://www.ankerjapan.com/products/a3320

驚きのコスパで録音環境を整えられる

動画収録やライブ配信を行う際、出演者が自由に動きつつ、音声をクリアに届けるために欠かせないのが「ワイヤレスマイク」です。ここ数年、小型のバッテリ内蔵マイクが続々と登場しており、私も撮影現場で大いに活用しています。

なかでも、4月発売のワイヤレスマイク「アンカーワークM650・ワイヤレスマイクロフォン(AnkerWork M650 Wireless Microphone)」はその価格にビックリ。私が愛用している有名マイクメーカー製の送信機(音を収録してワイヤレスで送信できるマイク)2個+受信機(送信機から送られた音声を信号として受信する機器)1個+別売りの充電ケースが約4万円5000円のところ、本機は送信機2個+受信機1個+付属ケースで約3万5000円という構成です。トータル1万円程度の差があり、導入コストの低さは特筆モノ。さらには、屋外での録音時に必需品のウィンドスクリーン(風防)や、送信機をMac、iPhone、カメラなどに接続して信号を拾うためのケーブルやアダプタ各種もひととおり付属されています。

ライブ配信に便利なノイズ低減機能を搭載

所有しているワイヤレスマイク数種類の音を聴き比べたところ、正直“そのままの音”は以前から使っていた他社製品がいちばん好みでしたが、本機も十分にクリアな音質で、音の途切れも気になりませんでした。また、同社が提供する専用ソフトウェアを使えば本機の音をイコライザで調整できるため、シーンに合わせて自分好みの音に近づけることができます。

そして本機の最大の特徴のひとつが、エアコンの稼働音などの雑音を低減できるノイズリダクション機能(3段階で調整可能)を搭載している点です。最近は編集ソフトに同様の機能が搭載されているものの、編集時の手間の軽減やライブ配信時にリアルタイムで利用できることを考えると、価格以外にも本機を選ぶ理由は大いにあります。

送信機からの信号を受信できる距離は最大200メートルですが、ほとんどのワイヤレスマイクは公表値以下で音声の途切れが発生します。しかし、4LDK住宅の1階と2階という距離感で本機を試用してみたところ音は途切れなかったので、一般的なブイログ(Vlog)などの撮影では問題なく使えるでしょう。なお、受信機は4GBのストレージを備えており、送信機から送った音声を保存しておくことも可能です。Macなどのデバイスで録音しつつ、受信機でもバックアップを取れるのは安心です。

ワイヤレスマイクは、これまでマイクやカメラなどのメーカーが手掛けることが多い分野でした。しかし今回、アンカーがバランス感に優れたコスパの良い製品を投入してきたことで映像制作のハードルが下がったと感じています。

【POINT】これひとつで録音環境が整う!

マイク内蔵の送信機×2、タッチディスプレイ付きの受信機、充電ケース、送信機とMacやiPhone、カメラを接続するためのケーブル/変換アダプタ、風防、送信機用の付替カバーなどが付属します。

【POINT】専用ソフトで好みにカスタム

無料で提供されているMac向けソフト「AnkerWorkソフトウェア」を利用することで、イコライザによる音質補正や、送信機にバックアップ録音した音声の管理などを行えます。

検証報告

□コストパフォーマンスの高さは、同価格帯の類似品と比べても突出。この製品さえ購入すれば、すぐに録音を開始できます。
□送信機にノイズリダクション機能を搭載するのが魅力。動画撮影からライブ配信まで、幅広い用途で活用できます。