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ひょんなことからマウスの魅力を再発見!

著者: 栗原亮

ひょんなことからマウスの魅力を再発見!

Macのマウス操作は快適なユーザ体験をもたらします。しかし、作業によってはもっとキビキビ動かしたり多くの機能をコントロールしたくなることもありませんか?

昔ながらのマウスを復活

普段、MacBookシリーズをメインに使っているので、内蔵トラックパッドに頼りきりになっています。最近のmacOSはトラックパッドのマルチタッチに最適化しているので快適そのものですが、DTPソフトなどオブジェクトの細かな操作が必要となる作業では話が変わります。

たとえば、ピクセル単位でオブジェクトを動かそうとしても、トラックパッドでは指を離したときにズレることがあるからです。そんなときは、マジックマウスの出番となるわけですが、久しぶりに使おうとするとたいてい充電切れで、仰向けにひっくり返してライトニングケーブルを挿すので、最低限充電されるまで使えません。たとえ使えたとしてもマウスボタンがタッチセンサになっており、ジェスチャが誤動作することも。

仕方なくサードパーティ製の多機能マウスを引っ張り出すと、今度はドライバが不安定だったり、macOSモハベに対応していなかったりと踏んだり蹴ったりです。どうしたものかと困っていたところ、高機能な汎用マウスドライバ「ステアーマウス」の存在を思い出しました。

操作感をチューニング

ステアーマウスをインストールすると、サードパーティ製のマウスの各ボタンの動作を変更したり、キーストロークやキーコンビネーションを割り当てられます。また、[コマンド]キーや[シフト]キーなど修飾キーとのコンビネーションで機能を呼び出したりできます。この機能を活用すれば、作業中にiTunesに切り替えなくてもマウスのボタン操作だけで音楽の再生や停止などをコントロールすることもできます。また、2つのボタンまたはホイールの同時操作に対してもアクションが指定できます。これにより、ソフトごとによく使うショートカットを割り当てるといった使い方ができます。

さらに、システム環境設定の[マウス]パネルでは、軌跡の速さしか設定できませんが、ステアーマウスでは、加速度と感度も調整できます。これをオフにするとウィンドウズのような挙動となり、慣れるとクイックにイメージした場所にカーソルを合わせられるようになります。

最近はトラックパッドが主流ですが、適材適所でマウスも使ってみてはいかがでしょうか?

(1)ステアーマウスをダウンロードします。システム環境設定項目としてインストールされるので、現在のユーザまたはコンピュータすべてのユーザ向けかを選択します。

ステアーマウス

【開発】プレンティコム・システムズ有限会社

【価格】1980円(30日間試用可能)

【URL】http://plentycom.jp/steermouse/

(2)アクセシビリティ機能へのアクセスを許可する必要があります。[セキュリティとプライバシー]パネルの[アクセシビリティ]から[SteerMouse Manager]にチェックを入れます。

(3)サードパーティ製の多ボタンマウスを接続し[ステアーマウス]パネルを開くと、[ボタン]タブで各ボタンに割り当てる機能を選択できます。

(4)[組み合わせ]タブからは各ボタンの組み合わせ(同時押し)で呼び出す機能をソフトごとに設定可能です。ショートカットキー操作の割り当てもできます。

(5)左右ボタン付きスクロールホイール搭載のマウスでは、横方向のスクロールの速度調整が可能です。デフォルトでは早過ぎるので、横方向に長い見開きの印刷物の作業などではこうした機能は重宝します。

(6)[カーソル]でマウスの[加速度]だけでなく[感度]も細かく調整できます。Windowsのように加速度を無効にした設定も可能です。また、カーソルをダイアログボタンなどに瞬時に移動できるオプションもあります。