Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日: 更新日:

「に」から始まるMacの疑問

著者: 村田有紀

「に」から始まるMacの疑問

Q News.appを日本でも使ってみたい!

A・iOSアプリとして登場した「(1)News」が、macOS MojaveでMacでも利用できるようになりました。ただし「News」は(2)リージョン制限がかかっているため、日本ではOSのバージョンアップをしてもホーム画面やLaunchpadに表示されません。ちなみに私のiPhoneは海外在住時に購入した端末の設定を引き継いでいるため、最初から「News」が表示されていました。そこで気がついたのが「(3)言語と地域」パネル。実はMacでも地域の設定の変更で「News」が使えるようになるんです。ただしもっと簡単なのは(4)不可視ファイルを可視化すること。これなら設定を変えることなく「News」が利用できます。

Macにもそんなソフトがあるんだね!

(1)News(ニュース)

アップルが開発・提供するニュース閲覧用ソフトウェア。iOS 9よりアメリカ、イギリス、オーストラリアの3か国でiOS標準アプリとして登場。macOSモハベでMac版のアプリも前述の3カ国で展開しています。それ以外の国でも利用は可能ですが、対応ニュースは今のところ英語に限られます。

(2)リージョン

英語で、地域や区域、領域などを意味する単語。DVDやゲームソフトには、地域ごとにリージョンコードが埋め込まれており、対応機器でのみ再生可能になる仕組みがあります。アップルの標準ソフト「ニュース」も利用できる地域(リージョン)が制限されています。

(3)言語と地域

「システム環境設定」にある設定項目の1つで、標準で使用する言語や時刻や通貨など書式を使用する地域を設定します。この設定で、地域をアメリカ、イギリスまたはオーストラリアに設定すると、「ニュース」が利用できるようになります。言語は日本語のままで構いません。

(4)不可視ファイル

実際には存在しているのに、ユーザには見えない非表示のファイル。Macでは、ファイル名の前に「.(ピリオド)」が付いたファイルを不可視ファイルとみなします。ファインダー上で不可視ファイルを確認するには、[コマンド]キー+[シフト]キー+[.]キーを押します。

【POINT】デスクトップでNewsをチェックしよう

(1)地域の設定でNewsを有効にする

「News」を有効にする方法の1つが、「言語と地域」パネルで地域を変更することです。iOSデバイスでは、[設定]にある[一般]の[言語と地域]で行います。地域を変更すると、iCloudの同期項目にも「News」が表示されるようになります。

(2)不可視ファイルを可視化する

非表示になっているファイルは、[コマンド]キー+[shift]キー+[.]で可視化することができます。[アプリケーション]フォルダに表示されたアイコンをDockに配置すれば、次回からは簡単に起動できます。

3 実際にNewsを閲覧する

「News」が対応している地域を見るとわかるように、現在本ソフトが扱うニュースは、英語メディアに限定されます。なお左のサイドバーの下方にある「Discover Channels & Topics」をクリックすると、トピックやメディアをフォローできます。

 

Q 認証に失敗した!もうiCloudにログインできない?

A・ログイン認証に失敗した場合、安易に何度もやり直すとApple IDがロックされることがあります。パスワードを忘れたりApple IDがロックされたりした場合は、(1)パスワードをリセットすることになりますが、その際旧タイプの(2)2ステップ確認を設定している場合は、信頼できるデバイスのほかに(3)復旧キーが必要になります。

パスワードは忘れないようにしたいね

(1)パスワードをリセット

アップルIDのパスワードを忘れた場合や、アップルIDがロックされてしまった場合は「Apple IDの復旧」(https://iforgot.apple.com/)にアクセスし、手順に従って本人確認を行ったうえでパスワードをリセットします。

(2)2ステップ確認

「2ファクタ認証」が導入されたiOS 9およびmacOSエル・キャピタン以前に使用されていた認証方法。現在の2ファクタ認証に似ていますが、手順やコードのケタ数などに相違点があります。また、2ステップ確認が有効なデバイスでログインできない場合は「復旧キー」が必要になります。

(3)復旧キー

(2)で説明した「2ステップ確認」でログインできなくなった場合に、パスワードのリセットやアップルIDを復旧するためのコード。ちなみに現在の「2ファクタ認証」では、復旧キーの代わりに「信頼できるデバイス」を通じて送られる確認コードを使用します。

【POINT】 Apple IDを安全に使おう

2ファクタ認証

2ファクタ認証は、これまでの2ステップ確認とは異なる仕組みで、Apple IDのログイン情報に加え、登録した「信頼できるデバイス」や電話番号を通じて送信される確認コードを入力します。デバイスの登録や確認は、システム環境設定の[iCloud]パネルか、【URL】https://appleid.apple.com/で行います。

 

Q 日本語以外の言語を使ってMacを操作したい

A・macOSは(1)マルチランゲージ対応なので、設定1つで(2)優先言語の変更が可能です。たとえば、英語や中国語など、日本語以外の言語を設定すると、メニュー項目からシステム環境設定、ヘルプに至るまで、すべての表記が切り替わります。日本語をメインにしたまま、ほかの言語も併用したい場合は(3)入力ソースで設定します。

外国語の勉強にも役立ちそう

(1)マルチランゲージ

OSやソフトウェアが、さまざまな言語に対応していることを指します。これにより、世界中どこでMacを購入しても、日本語環境が実現できます。なお、macOSの優先言語を変更すると、プリインストールされている標準ソフトの言語も同時に変更されます。

(2)優先言語

OS全体の言語は、システム環境設定の[言語と地域]パネルの[優先する言語]で設定します。具体的には、使用したい言語をリストに追加して、ドラッグでリストの最上位に移動します。なお、サードパーティ製のソフトが多言語に対応している場合も、ここで最優先に設定した言語に準じるようになります。

(3)入力ソース

システムは日本語環境のままで、テキストだけ複数の言語を入力したい場合は、システム環境設定の[キーボード]パネルの[入力ソース]タブで、使用したい言語を追加します。

【POINT】優先する言語を変更する

言語の順序を入れ替える

「システム環境設定」の[言語と地域]パネルを表示し、左のリストで優先する言語をドラッグして最上位に配置します。言語が表示されていない場合は[+]をクリックして追加します。変更後Macを再起動すると、メニューやボタン類、ダイアログメッセージなどの表示が、設定した言語に切り替わります。