DISPLAY
大画面で、動画もゲームも超快適。
[STEP 24]外付けキーボードに接続する
USB-Cを搭載したiPad Proの大きなメリットの1つが、ディスプレイを接続できるようになったことです。接続は、USB-Cケーブルでつなぐだけ。これで最大解像度5Kの高解像度ディスプレイを利用でき、HDR10規格のハイダイナミックレンジにも対応します。ただし、同じUSB-Cコネクタでも「LG 5K UltraFineディスプレイ」のようなThunderbolt 3ディスプレイは使えないので注意してください。
外付けディスプレイをHDMI接続する方法もあります。純正の「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」(税別6800円)など、HDMI 2.0に対応したアダプタを用いて接続すれば、HDMIディスプレイやテレビに最大解像度4K/60Hzで映像を出力できます。Lightningはシリアルバスの制限からHDMIアダプタを用いて外部ディスプレイを接続しても生のHDMI信号を通せませんでした。これがUSB-C接続になったことで、データロスや遅延のない動画やゲーム映像を大画面で楽しめます。
外付けディスプレイを接続して画面をミラーリング出力したり、アプリが対応していたらセカンドディスプレイとして利用できます。
iPad外付けディスプレイの良いところ
(1)動画や写真、ゲームを大迫力で楽しめる!
ビデオや写真、ゲームの映像などを外付けディスプレイやテレビの大きな画面に映し出せます。HDMIアダプタはポケットサイズでかさばらないので、旅行時などに携帯しておくと便利です。注意点としては、外部ディスプレイのAPIに対応していないアプリでは、iPadの画面のミラーリングになってしまってコンテンツが適切に表示されません。非対応のアプリやゲームがまだ多いのが残念な点です。
外部ディスプレイのAPIに対応しているゲーム「Real Racing 3」、モバイルではタブレットで気軽にプレイ、リビングルームではゲームコントローラと組み合わせて据え置き型ゲーム機スタイルで遊べます。
(2)「第2のディスプレイ」で作業が快適に
アプリの中には、外付けディスプレイを第2のスクリーンとして活用するようにデザインされたものがあります。「写真」アプリでは、外部ディスプレイに写真だけを表示し、iPad Proをトラックパッドのように使ってジェスチャ操作で写真をブラウズ可能。「iMovie」は、外部ディスプレイに編集中の映像をフルスクリーン表示させる機能があり、手元のiPadは編集用の液晶タブのような状態で作業できます。
開発者のジョン・スンデル氏がTwitterで公開して話題になったエディタのプロトタイプ。iPad Proでマークダウン表記した文章のプレビューを常に外付けディスプレイで確認できます。【URL】https://twitter.com/johnsundell/status/1061340467990851585
(3)ミラーリングで作業効率が大幅にアップ!
キーボードで操作できるアプリなら、外付けディスプレイにiPadの画面をミラーリングして、大きな画面で作業できます。マウスを使えないiPadでそうした使い方は不自然と思うかもしれませんが、キーボードショートカットをマスターすれば、文章を書いたり、WEBブラウジングなどは容易にこなせます。GTDアプリの「Things」のように、新iPad Proの登場に触発されてすべての操作をキーボードのみで行えるようにアップデートしたアプリも出てきています。
集中して文章を書きたいとき、大量のドキュメントを読むときなどは、大きな画面で作業したほうが生産性が向上します。iPad Proでハードウェアキーボードを使うなら、ショートカットに慣れておくべきです。