Q 内蔵ストレージの空き容量を増やすには?
A・空き容量を確認するには、調べたいストレージのアイコンを選択して[情報を見る]を実行します。内容を詳細に把握したい場合は、[このMacについて]の(1)[ストレージ]タブを見るといいでしょう。そこからさらに(2)[システム情報]の画面に進むと、内蔵ストレージの空き容量を増やすための設定が用意されています。たとえば(3)[ストレージを最適化]や(4)[ゴミ箱を自動的に空にする]は、忘れがちな操作を自動化することで、不要なファイルが適宜削除されるようになります。また、iCloudドライブのような(5)クラウドストレージサービスや外付けストレージを上手に活用するのも、空き容量を増やすための1つの方法です。
定期的にストレージを整理しよう
(1)[ストレージ]タブ
[?]メニューの[このMacについて]の画面に表示されるタブの1つ。[ストレージ]タブでは、内蔵ストレージのほか接続中の外付けストレージの内容も詳細に見ることができます。
(2)システム情報
macOSの標準ユーティリティソフト。[ストレージ]タブの[管理]ボタンをクリックすると、システム情報が起動して[ストレージの管理]画面が表示されます。空き容量を増やすためのさまざまな設定が用意されています。
(3)ストレージを最適化
iTunesストアからダウンロードした視聴済みの映画ファイルやメールの添付ファイルなど、再ダウンロードが可能なファイルを削除する機能で、[ストレージの管理]画面で設定できます。
(4)ゴミ箱を自動的に空にする
[ストレージ管理]画面で設定できる項目の1つで、文字どおりゴミ箱の内容を自動的に消去する機能です。ゴミ箱に入れたら直ちに消去されるわけではなく、ゴミ箱に入れてから30日が経過したデータを消去するようになっています。
(5)クラウドストレージサービス
インターネット上のサーバに設置したストレージスペースを提供するサービス。アイクラウドドライブをはじめ、ドロップボックス、グーグルドライブなど、多種多様なサービスが展開されています。
【POINT】ストレージ管理ツールを活用する
(1)ストレージの空きを確認する
[このMacについて]を選択し、表示された画面で[ストレージ]タブを開きます。内蔵および接続中の外付けストレージの空き容量は、名称の下の利用可能容量を見ます。続けて[管理]ボタンをクリックしてみましょう。
(2)ストレージの管理画面
[管理]ボタンをクリックすると、[システム情報]が起動し、ストレージ管理ウインドウが表示されます。この画面では、ファイルの最適化や不要なファイルの削除などを行って、ストレージ容量の節約を図ることができます。
(3)iCloudに保存
ファイルをiCloudに保存することで空きを増やす機能です。[写真]をチェックすると、iCloudフォトライブラリが有効になり、オリジナル画像はiCloud上にアップロードされ、Mac側は最適化されたファイルに置き換わります。
(4)いらないファイルを削除する
画面左側のカラムの項目を選択することでも、ファイル管理が行えます。[書類]では、[大きいファイル][ダウンロード][ファイルブラウザ]などファイルのソート方法を切り替えながら、不要なファイルを削除します。
Q NumbersでExcelのファイルを編集したい
A・ExcelがインストールされていないMacでExcelファイルを編集する際の選択肢には、(1)Office Onlineや(2)Numbersがあります。(3)マクロには対応していませんが、一般的な(4)関数であればNumbersでも問題なく編集できます。ただしレイアウトが崩れる可能性がある点には注意。編集後にExcel形式で書き出すのも忘れずに!
閲覧だけなら「プレビュー」でも開けるよ
(1)オフィス・オンライン
マイクロソフト社による無料で利用可能なオンライン版オフィス。一部機能制限があるなど。、簡易版といった位置づけになっています。なお、利用にはマイクロソフトアカウントが必要です。
(2)ナンバーズ
アップルが開発・提供する表計算ソフト。1つのシートに複数の表を配置できるなど、レイアウトの自由度の高さが特徴です。Mac、iOSデバイス、icloud.comで利用可能。
(3)マクロ
操作を記録して頻繁に行う作業を自動化する、エクセルの特徴的な機能です。保存したマクロは、必要なときにボタン1つで実行できるようになります。
(4)関数
表計算ソフトにあらかじめ用意された数式を関数と呼びます。たとえば、足し算を行う場合は、演算子を使って式を書く代わりに[SUM]関数を使います。
【POINT】 ExcelファイルをNumbersで開く
Numbersを使おう
MacにExcelがインストールされていない環境では、ExcelファイルをダブルクリックするとNumbersが起動します。[このアプリケーションで開く]でNumbersを選択すれば確実です。なお、フォントなどを置き換えてしまうと表示が乱れることがあるので注意が必要です。
Q ナスってよく聞くけどいったい何なの?
A・ナス? ああ、NASのことですね。NASは、ネットワーク接続に対応したストレージで、主に①ファイルサーバとして利用されます。Mac環境でNASを選ぶ場合、以前なら②ファイル共有プロトコルが気になるところでしたが、今はmacOSも③SMBに標準対応しているので安心です。家庭でのファイル共有もなかなか便利ですよ。
LANでファイルを共有するんだね
(1)ファイルサーバ
ネットワークに接続されたファイルの保存場所。同一ネットワーク上のほかのパソコンからアクセスし、ファイルの保存はもちろん、共有することも可能です。たとえば、iTunesライブラリをNASに設置すれば、LAN上のどのパソコンからでも視聴できます。
(2)ファイル共有プロトコル
通信規約。代表的なものにSMBやNFL、AFPなどがあります。このうちAFPはアップルが独自に開発した[Apple Filing Protocol]で、長らくmacOSの標準ファイル共有プロトコルとして親しまれてきました。
(3)SMB
ウィンドウズ環境を中心に広く使用されているファイル共有プロトコルの1つで、Server Message Blockの略。Macでは、macOS10・10からSMB3が、ファイル共有のデフォルトのプロトコルとして採用されています。
【POINT】メディアサーバやバックアップにも
家庭にもNASを導入しよう
多彩な機能で人気の「DS218j」は、ファイルサーバとしてはもちろん、Time Machine対応のバックアップストレージとしても利用できます。Apple 純正の「Time Capsule」の生産終了を受け、バックアップはどうしようと考えている人には選択肢の1つとなるでしょう。なお本製品はNASキットのため、使用にあたってはストレージを別途用意する必要がありますが、安価なドライブを選べるといったメリットがあります。
Disk Station DS218j
【販売】Synology Inc.
【価格】オープンプライス(2万2000円前後)
【URL】https://www.synology.com/
【対応ドライブ】3.5インチ SATA HDD/2.5インチ SATA HDD/SSD 最大24TB(12TB HDD×2)