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Mac Fan メールマガジン

掲載日: 更新日:

「と」から始まるMacの疑問

著者: 村田有紀

「と」から始まるMacの疑問

Q 友だちのデバイスにファイルを送る簡単な方法は?

A・ファイルの送信なら、メールやメッセージに添付するのが一般的ではないでしょうか。(1)圧縮してもなおサイズが大きいファイルの場合は、(2)オンラインストレージなどのサービスを利用する人も多いですね。もしかしたら忘れているかもしれませんが、Macの「メール」には、(3)Mail Dropという機能もあるので、活用するのも1つの方法です。でも、もし一緒にいる友だちにその場で写真を送りたいということなら、(4)AirDropがもっとも簡単な方法です。ただし、相手もMacまたはiOSデバイスで受信できる状況に限られます。なお最近は(5)AirDrop痴漢なんていう事例もあるらしいので、安全に使用できるように事前に設定しておきましょう。

エアドロップですばやくファイル共有

(1)圧縮

パソコン上のデジタルデータのサイズを小さくすることです。その際、データを劣化させることなくサイズだけを縮小し、元どおりに復元できる状態にすることを可逆圧縮といいます。

(2)オンラインストレージ

インターネット上のサーバ内に設けたストレージスペースにファイルを保管するサービスで、主なものにアイクラウド・ドライブやドロップボックス、グーグル・ドライブなどがあります。

(3)メール・ドロップ(Mail Drop)

アイクラウドの機能の1つで、メールに添付したファイルサイズが大きい場合、自動でアイクラウド上に保存します。利用すれば、最大5GBまでのファイルのメール送信が可能になります。

(4)エアドロップ(AirDrop)

近くにあるほかのMacやiOSデバイスとファイルの送受信を実行する機能。自分の機器同士はもちろん、友だちのデバイスとファイルをやりとりすることも可能です。利用にはWi−Fiとブルートゥースがオンになっている必要があります。

(5)エアドロップ痴漢

エアドロップを通じて電車内などで近くにいる人物に不適切な画像などを送りつける者、またその行為。こうした第三者からのアクセスは、受信の設定を「連絡先のみ」にしたり、特定されにくい名前に変更したりすることで回避できます。

【POINT】AirDropの受信範囲を設定する

(1)iPhoneで設定する

iPhoneでは、[設定]の[一般]にある[AirDrop]で受信範囲を設定します。もしくはコントロールセンターを表示して、左上部のネットワーク設定カードを軽く押し込む3D Touchや長押しでも設定できます。

(2)AirDropの設定を呼び出す

次の画面で[AirDrop]をタップします。なお「強め」や「長め」のタッチでは、いろいろなオプションが利用できるので、試してみましょう。

(3)受信範囲を選択する

AirDropの受信範囲の設定画面が表示されます。[すべての人]を選択すると、不特定多数の人からアクセスされる可能性があるので、[連絡先のみ]を選んでおくといいでしょう。

(4)Macで設定する方法

Finderウインドウを表示して、サイドバーの[AirDrop]を選択します。AirDropの画面が表示されたら、[このMacを検出可能な相手]をクリックして受信範囲を設定します。

 

Q トラックパッドがなかなか思うように使えない!

A・直感的な操作を実現するトラックパッドですが、Windowsから乗り換えた人には手強いみたいですね。(1)ジェスチャの操作はスマホ感覚でOKです。タップやスワイプのほかに、最近は(2)強めのクリックなどもあるので、覚えるのは大変ですけどね。(3)操作スペースを使いこなすには、トラックパッドに慣れることから始めましょう。

ちょうどiPadみたいに操作するんだね

(1)ジェスチャ

MacBookなどノート型Macのトラックパッドやマルチタッチ(Multi-Touch)トラックパッド、またはマジック・キーボードで使う、タップやスワイプなど指を使った操作方法をマルチタッチ・ジェスチャと呼びます。

(2)強めのクリック

感圧タッチトラックパッドで、クリックよりさらに強めに押す動作を「強めのクリック」と言います。最新のiPhoneに搭載されている3Dタッチと同じような機能で、たとえば選択した文字列の上で強めにクリックすると、辞書機能が動作して単語の意味を表示します。

(3)作業スペース

Macではミッション・コントロール(Mission Control)を使って、複数のデスクトップで作業できます。この一つ一つのデスクトップは「作業スペース」と呼ばれ、マルチタッチトラックパッドなら、4本指で左右にフリックして前後の作業スペースに移動できます。

【POINT】ジェスチャを利用する

実際に操作してみよう

ジェスチャは、さまざまな動作に割り当てられます。たとえばMission Controlでは、作業スペースを移動したり、アプリケーションExposéを使って、使用したいソフトやファイルのウインドウを素早く見つけることができます。

ジェスチャを設定する

ジェスチャの設定は「システム環境設定」の[トラックパッド]で行います。それぞれの動作にアクションを割り当てたり、2本指なのか3本の指を使うのかといった詳細を選択できる項目もあります。

 

Q どうにも終了できないソフトはどうしたらいい?

A・(1)レインボーカーソルがくるくる回り出して止まらない。そんなときは、ソフトを(2)強制終了してみましょう。また、(3)アクティビティモニタやDockからも終了させることができます。フリーズしてしまってどうにもならないときは、Macを強制的に終了させましょう。ただし未保存のデータは保持されないので注意しましょう。

強制終了ってどうやるの

(1)レインボーカーソル

ソフトの操作中に見られる、くるくる回る虹色のアイコン。処理に時間がかかっているときや、実際には処理が追いつかずハングアップしている状態のときに出現します。その間、該当するソフトは操作できない状態になります。

(1)強制終了

ソフトが操作を受けつけなくなったときや、通常の終了ができない場合、起動中のソフトを強制的に終了させる操作で、[コマンド]キー+[オプション]キー+[エスケープ]キーを同時に押して「強制終了」ウインドウを表示します。ほかに、ドックやアクティビティモニタからも強制終了を実行できます。

(3)アクティビティモニタ

Macの動作を監視するためのユーティリティソフト。CPU、メモリ、エネルギー、ディスク、ネットワークのそれぞれの使用状況をリアルタイムで確認できます。問題のソフトや負荷が高いソフトを選択して終了することが可能です。

【POINT】 ソフトを強制的に終了する

強制終了ウインドウを表示

[コマンド]キー+[option]キー+[esc]キーを押して「強制終了ウインドウ」を表示したら、ソフトを選択して[OK]をクリックします。フリーズしている状態では、ソフト名の右側に「(応答なし)」と表示されます。

Dockから強制終了を実行する

ソフトのDockアイコンを[control]キーを押しながらクリックしてオプションメニューを表示し、さらに[option]キーを押すと「終了」コマンドが[強制終了]に変わります。これをクリックすると直ちにソフトが終了します。