完全ワイヤレスイヤフォン市場は成熟フェーズに入り、もはや機能の足し算だけではユーザの関心を引きにくい段階に突入している。そんな中ソニーが投入する「WF-1000XM6」は、サウンドエンジニアとの共創や新開発プロセッサの採用など、音作りからノイズ制御まで全方位で刷新された製品だ。
音質・ノイズキャンセル・通話品質など、普段づかいで効いてくるポイントをしっかり底上げしたWF-1000XM6。ただスペックを積み上げるのではなく、「音をどう聴かせるか」「どう快適に使ってもらうか」という設計思想が分かりやすく反映されている。
なお、WF-1000XM6の価格はオープンで発売日は2026年2月27日。ブラックとプラチナシルバーの2色をラインアップする。

世界の音楽スタジオと共同チューニングした明確に“いい音”
WF-1000XM6は、世界的なマスタリングエンジニアが調整した音質が最大の特徴だ。アリアナ・グランデや宇多田ヒカル、ブラックピンクなどを手掛けるエンジニアが参加している。
音の要となるドライバも新設計された。特にエッジ部分に“ノッチ形状”という仕組みを採用し、高音が耳に刺さるようなクセを抑えている。ハイハットやボーカルの息づかいなどが自然に聴こえやすく、長時間聴いても疲れにくい仕上がりだ。

さらに、32bit処理に対応した新しいプロセッサと、音をクリアに保つアナログ変換技術の組み合わせで、細かい音のニュアンスをより正確に再現できるようになった。音楽ストリーミングが主流のいま、こうした“分かりやすい音質向上”は恩恵が大きい。
新プロセッサで世界最高峰のノイキャン性能を実現
またWF-1000XM6は、「世界最高クラス」のノイズキャンセルを謳っている。強力なノイズキャンセリング性能で知られる前モデル「WF-1000XM5」から、さらにノイズを約25%低減できるように進化。特に中音〜高音側のノイズに強くなったという。
日常で感じるノイズでいうと、
・電車の走行音
・カフェのざわつき
・オフィスの雑談
といった“よくある生活の音”をよりしっかり抑えてくれるイメージだ。
そのノイズキャンセリング性能を支えるのが、新しいプロセッサ「QN3e」。左右合計8つのマイクを細かく制御して逆位相の音を作り出すことで、耳に入る騒音を打ち消す。さらに、装着状態や周りの騒がしさを自動で判断して最適化する“アクティブさ”も持ち合わせているため、場所を問わず安定して機能する。
また、ノイズキャンセリング性能を底支えするイヤピースの遮音性も高まった。XS〜Lの4サイズが付属する。

WF-1000XM6の高い実用性。ハンズフリー通話も協力サポート
WF-1000XM6は、通話時の聞き取りやすさも大きく向上している。複数のマイクに加え、声の振動を直接拾う骨伝導センサを組み合わせることで、環境ノイズに埋もれやすい声をしっかりと抽出できるようになった。また、AIが声と周囲の音をリアルタイムで判断し、必要な音だけを相手に届けるため、駅のホームや街中のような騒がしい場所でも会話がスムースに進む。
風や雑音に左右されにくいため、オンライン会議でも相手にクリアな声が届きやすい。シリーズの中でも特に通話性能が高く、テレワーク用途にも十分応えられる設計だ。
また、アンテナ構造の見直しやアルゴリズムの改良により、接続の安定性も向上。電車内や商業施設など混雑した場所でも途切れにくく、移動しながらの会話でもストレスが少ない。こうした音声処理と通信技術の両面での改善により、WF-1000XM6は音楽用だけでなく“話すためのイヤフォン”としても使い勝手が高まっている。
スリムかつフィットするWF-1000XM6の設計。アクティブシーンの利用にも
WF-1000XM6は形状が見直されており、前モデルWF-1000XM5より本体の幅が約11%スリムになった。耳の形に沿うカーブを採用することで、長時間つけても圧迫されにくく、ランニングや移動中でも外れにくい。

さらに、本体の通気構造も調整され、自分の足音や咀嚼音(イヤフォンでよく気になる“ドンドン”という音)が軽減された。動画視聴やゲームなど、集中して楽しみたいときの快適さがわかりやすく向上している。
環境配慮も進んでおり、本体のプラスチックの25%を循環型素材にリブレイス。パッケージはプラスチックフリー素材を採用している。

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