3Dポリゴンから3Dガウスへ。革命的な新たな表現方法を体験できるiOSアプリも
現在、3Dモデルには革命が起きている。2023年に3Dガウス表現という画期的な表現方法が登場し、当たり前だった「ポリゴン」という考え方を変えた。
対象物は小さな三角形平面が集まって構成されていると仮定し、どのようなポリゴンがどこに何個あるかをデータで持つ。そしてポリゴンを十分小さくすれば、3D空間が再現できる。これがポリゴンの考え方だ。
それが3Dガウス表現に置き換えられた。これは周辺がぼやけた楕円立体のようなものだ。この小さな粒々から対象物が構成されていると考える。
ポリゴンとよく似ているが、3Dガウス表現は3Dガウス分布という数学表現が可能だ。つまり、パラメーターの塊として扱える。この演算は、グラフィック演算専用のGPUと非常に相性がいい。GPUを最大限に活用できるため演算が早く、瞬時に表示し、瞬時に拡大縮小、回転させることができるのだ。
また、3Dモデルは回転させたときに光源の位置が変わるため、その度に各対象物の色味や明るさを再計算しなければならない。しかし、3Dガウス表現はあらかじめ光源の角度と明るさ、色味のパラメーターを持っているので、この計算がほとんど必要ない。

Sharpは高速かつ大量の3Dガウス表現を生成可能。「思い出の中に入る」未来は近い?
Appleが開発したSharpは、1枚の写真からこの3Dガウス表現を120万個ほど生成する。AIは、この3Dガウスの深度の予測と各3Dガウスのパラメーターの予測を行い、精度の高い3D空間を生み出すのだ。しかも、この処理に1秒程度しかかからない。

家族で旅行に行き、その写真を共有したり、テレビにAirPlayで出力したりして思い出話に花を咲かせるのはよく見られる光景だ。しかし何年かすると、3D空間に変換し、家族でVision Proなどを装着し、互いの仮想空間を共有しながら思い出話をする、そんな未来が来るかもしれない。iPhoneのカメラは、写真ではなく、データ取得装置になろうとしているのだ。

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著者プロフィール
牧野武文
フリーライター/ITジャーナリスト。ITビジネスやテクノロジーについて、消費者や生活者の視点からやさしく解説することに定評がある。IT関連書を中心に「玩具」「ゲーム」「文学」など、さまざまなジャンルの書籍を幅広く執筆。

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