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”自撮りドローン”DJI Neo 2、レビュー。アクションカムに比肩するお手頃価格と使い勝手の良さ。アクティビティ用カメラ選びは、ますます悩ましい…!

著者: 熊山准

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”自撮りドローン”DJI Neo 2、レビュー。アクションカムに比肩するお手頃価格と使い勝手の良さ。アクティビティ用カメラ選びは、ますます悩ましい…!

DJIは、2025年11月13日に新型ドローン「DJI Neo 2」をリリースしました。発売されたばかりの同モデルを、多彩なアクセサリとともに実機レビューします。

DJI Mavic Airで約7年のドローンライフ。でも買い替えにはおよび腰

購入直後のドローンを海へ墜落させたことがあります、ライターの熊山です。

当時は悔やんでも悔やみきれず「倍プッシュ!」とばかりに同じモデル、そう、「DJI Mavic Air」を買い直しました。以来7年間プライベートでも仕事でも、それなりにドローンライフを楽しんできたのですが、年々アップデートされるドローンに食指は動きながらも水没の痛手が頭をよぎってしまい、ついぞ新機種を購入するまでには至りませんでした。

という前提でこのレビューをご覧いただきたく、今回編集部からやってきたのが2025年11月に発売されたばかりのDJIの小型ドローン「DJI Neo 2」です。

手のひらサイズのDJI Neo 2。飛び出たアンテナ部は、送信機との接続に必要なデジタルトランシーバで、一応ドライバで脱着可能。




DJI Neo 2はiPhone Airより軽い160g。手にして驚くモバイル性能の高さ

先代DJI Neoの135gより重くなりこそすれ、DJI Neo 2はわずか160g(デジタルトランシーバ搭載時)。その軽量ボディに、最大4K/60fps動画が撮影できる1/2センサ(35mmフィルム換算16.5mm/F2.2レンズ)と、DJI得意の2軸メカニカルジンバルを搭載しています。

ともあれ手にしたときの軽さが衝撃的です。

165gのiPhone Airより軽い。軽いと何がよいかというと、やはり持ち運びです。ドローンって使うかどうか、飛ばせるかどうか、現地に行ってみるまでわからず、それだけに荷造りする時点で持っていくかどうかひとしきり悩んでしまうモノなんですよ。登山みたいなグラム単位で荷物を削ぎ落としたいアクティビティはもちろん、旅の散策シーンでもできるだけ身軽な格好で出歩きたい。

本体と予備バッテリ2個のミニマル装備で257g。

Mavic Airは、430gの本体に加えてコントローラに予備バッテリとなんだかんだ1.25kg程度の荷物になったのに比べると、DJI Neo 2は本体だけなら予備バッテリ2個とあわせても257gで済みます。1万mAhのモバイルバッテリがひとつ増えるくらいのイメージです。

軽い一方、収納にはやや難儀。“お手軽自撮り”向きドローンの実力は?

ただし、DJI Neo 2は「DJI Flip」のように折りたためないのと、仮面ライダーの触覚のようなデジタルトランシーバのアンテナの出っ張りとで、やや収納に難儀するのは事実です。専用の収納ケースを用意するにしても、せっかくの軽さを台無しにしてしまいたくないし。

後述しますが、RC-N3送信機を使わず、ハンドジェスチャやスマホ操作、自動撮影機能だけで運用するという方は、思い切ってトランシーバを外してしまうのも手です。「Fly Moreコンボ」に同梱されている送信機があれば、ラジコン然とした細やかな操作ができ、より遠方に飛ばせますが、送信機だけでも318gと本体より重いのでここも思案のしどころです。

肝心のカメラ性能は、メーカーが「フォローショットに最適なカメラドローン」と謳うように、徹底的に“お手軽自撮り”に最適化されています。

自撮りの例。専用アプリ「DJI Fly」内にある、「QuickShots」「MasterShots」「DollyZoom」などの自動撮影機能でいくつかのカットを撮影し、同アプリ上で編集しています。




DJI Neo 2の優れた追従精度。雑木林でもスムースについてくる

“お手軽自撮り”の最たるものがジェスチャ操作。ドローン本体の電源を入れ、本体下部にあるオレンジ色の離陸ボタンを押せば、手のひらからすぐに飛び立ちます。

デフォルトはフォローモードなのであとは自動で、動画をまわしながらドローンが追っかけてくる。この追従精度がまた優秀で、全方向単眼視覚システムと前向きLiDARによる新しい全方向障害物検知機能によって、狭い室内や雑木林といったゴチャゴチャした環境でもぶつかることなく被写体(つまり私)についてくるんですよ。

全方向単眼視覚システムと前向きLiDARによって、障害物だらけの狭い環境でもぶつからずに被写体を追従します。
障害物が多い撮影環境における作例。自動追尾機能・ActiveTrackの優秀さがわかるはず。動画ラストは、後述するジェスチャ操作で着陸させています。編集は専用アプリ「DJI Fly」にて。

ハンドジェスチャによるコントロールが便利。もはやアプリも不要?

DJI Neo 2は、手のひらを向けておこなうハンドジェスチャでもコントロール可能。片手をあげて上下左右に振ればその方向にドローンが移動しますし、両手を広げて狭めると近寄ってくるし、開くと遠くに離れる。着陸も簡単で、ドローンの真下に手のひらを差し出せば自動で降りてきます。

手のひらを掲げるだけでコントロールできるジェスチャ操作。ある年代以上なら絶対に言ってしまうでしょう。「ハンドパワー」と。

そう、もはやスマホ不要なのです(もちろん初期設定やアプデ、アルバム閲覧などで連係必須ですよ)。ちなみにスマホアプリ「DJI Fly」では、フォローする向きや被写体との距離、カメラ位置の高さといった細かい設定が可能です。また、タップ一発で撮影してくれる「ドローニー」「サークル」「ロケット」「ドリーズーム」といったより高度なコントロールが楽しめます。

SNSのシェアに便利な縦向き2.7K動画も撮影できるし、こりゃあ自分大好きマンにとっては最高のMV制作カメラマンと言っても過言ではないでしょう。




お手軽な一方、本格的なドローン飛行にも対応する懐の深さ

画質的には、今どきのスマホより小ぶりなセンサながら及第点。安価なデジカメにありがちな黒つぶれ・白飛びも少なく、ホワイトバランスや露出補正も自然な印象です。撮って出しでスマホやSNSで楽しむ分には十分。

もっともRAW撮影やLog撮影には対応していないので、基本的にカジュアル勢向きと言えましょう。あとは、作例がYouTuberによって大量に投稿されているのでご自身の目でご確認ください。

さて、こういった“お手軽撮影ドローン”というキャラクターの一方で、本格的なドローン飛行や、一人称視点のFPV飛行に対応しているのもDJI Neo 2の美点。

前述した「Fly Moreコンボ」(6万6600円)をチョイスすれば、予備バッテリ2個や充電器をはじめ、伝統的なラジコンプロポのような送信機RC-N3などが付属します。RC-N3はスマホと接続しなくてはいけませんが、スマホアプリでは難しい細やかなドローン操作やカメラ操作ができるので「自撮りより景色を撮りたい」という向きにぴったり。

そもそも、DJI Neo 2の単体購入(3万8390円)だとデジタルトランシーバが付属せず、スマホと本体のWi-Fi電波が届く範囲内でしか飛ばせないのでご注意です(理論値は500mですが実際はもっと短い)。

「DJI Neo 2 Fly Moreコンボ」に付属の送信機「RC-N3」。お手持ちのiPhoneとケーブル接続して使用する。細かくカメラアングルを決めて風景を撮影する際には必須。

FPV飛行は3D酔いに注意。ゴーグル装着時の操作には課題も

もうひとつの「Motion Fly Moreコンボ」(9万1740円)は、送信機の代わりにFPV飛行に必要なVRゴーグル「Goggles N3」と、モーションコントローラー「RC Motion 3」が付属するセット。鳥目線でより没入感のある飛行や映像撮影を楽しんでみたいという方にとっては最適です。

が、FPSゲームなどで3D酔いしやすい方は要注意。筆者も最近三半規管が弱くなってきたのか、バッテリ1個分(最大17〜19分)も飛ばすとちょっとしんどい。モーションコントローラも慣れるまでけっこう手こずりました。

できたらRC-N3で操作させてほしいところですが、ゴーグルとの併用はできません。いずれにせよ3Dやモーション操作には適性もあるでしょうから、一度ぜひ購入前にGoggle N3の試着、できればRC Motion 3での操作体験をオススメします。

「DJI Neo 2 Motiron Fly Moreコンボ」に付属のFPVゴーグルとモーションコントローラ。写真はDJI Neo 2で撮影した動画からの切り出し未加工。
レバー操作と傾け操作でドローンをコントロールする「RC Motion 3」。ゴーグルをしていると手元は見えないので、ボタン位置を記憶しておかないといけない。




単体か、それとも周辺機器が同梱されるコンボか。ベストバイは?

このように、「自撮りメインで手軽に飛ばしたいなら単体」「ダイナミックな風景を切り取りたいならFly Moreコンボ」「FPV飛行を楽しみたいならMotion Fly Moreコンボ」という感じでそれぞれのベストバイが変わるDJI Neo 2。

個人的にはFly Moreコンボかなと思いつつも、単体の4万円以下という安さは捨てがたい。アクションカム代わりにDJI Neo 2単体を選ぶのもアリかもです。しかし、予備バッテリや充電器まで買い揃え始めると上位セットと値段が変わらなくなってくるので、1個追加くらいに留めたい。

というのも前述のとおり、送信機のRC-N3だけで318gとドローン本体より重いのがネック。さらには離陸前に送信機とiPhoneをケーブル接続するのが地味に面倒。過去にMavic Airをだんだん使わなくなったのは、ドローンへの規制強化やセットの総重量もありますが、飛行前後の準備と後片付けが手間だと感じるようになったのも一因なのでした。

ディスプレイ内蔵の送信機「DJI RC 2」を選べばもっと気軽に飛ばせますが、4万6200円と本体よりお高い。ライトにドローン撮影を楽しむには単体だけ!と割り切ったほうが、結果出番が増え、思い出が残るのではないでしょうか。

ドローンについて回る課題。飛ばす場所、まで考えて購入の検討を

入門編から本格FPV飛行まで、お手頃操作とお手頃価格で提供するDJI Neo 2。しかし、最後の最後に一番高いハードルに触れておかねばなりません。みなさん薄々お気づきかもしれませんが、本体重量160gということは航空法の無人航空機にあたり、国土交通省のドローン情報基盤システムに機体を登録しなくてはいけないのです。

手続き自体はそこまで難しくありませんし、手数料(900円/3年間〜)も安いものですが、それを面倒だと感じる方もいらっしゃるでしょう。また、観光地やイベントなど飛ばしたくなるところほど飛ばせないのも実情。

たとえ飛行禁止地域ではなくとも、その場に居合わせた人のリテラシーによっては余計な軋轢を生じかねません。じゃあ、自分ならどこで飛ばすか(飛ばせるか)?といったところまで検討しての購入をオススメします。

個人的には登山シーンとか、隠れ家ビーチとかで撮影するのがハマりますけども、みなさんはいかがでしょうか。

最後にもう一つ作例を。逆光環境でのFPV飛行(前半)と、日没間際のリモコン飛行(後半)で風景を撮影しました。露出補正やオートホワイトバランスの性能に注目。

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著者プロフィール

熊山准

熊山准

1974年、徳島県生まれ。北海道・沖縄の大学生活からリクルートを経て、2004年「R25」のライターとして独立。IT、ガジェット、恋愛、旅、インタビューなどさまざまな分野・媒体での執筆のほか、自らのアバターぬいぐるみを用いたアート活動を行う。ライフワークは夕焼け鑑賞。

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