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アプリいらずでメッセージ送信! 新しくなったSpotlightで仕事効率アップ

著者: 佐藤彰紀

アプリいらずでメッセージ送信! 新しくなったSpotlightで仕事効率アップ

macOS Tahoeでは、Spotlight機能が進化を遂げました。これまではアプリケーションとファイルを検索するのに便利な機能でしたが、OSアップデートによって新たに「アクション」が実行可能に。

これにより、ちょっとしたメモやメッセージはSpotlightから実行できます。また、アプリケーションが一覧で確認できるようになったり、クリップボードの内容も確認できるようになっています。

本記事では、新しくなったSpotlightの使い方を解説します。

見た目も変わったSpotlight。まずは簡単な使い方から

これまで検索ウインドウだけのシンプルなスタイルだったSpotlightは、アップデートによって「アプリケーション」「ファイル」「アクション」「クリップボード」の4つのジャンルから検索できるようになりました。

以前と同様に、Spotlightは[command]+[スペースバー]で起動しますが、macOS Tahoeからは[Return]キーを押すと検索窓の横に4つのアイコンが出現します。これは右から「アプリケーション」「ファイル」「アクション」「クリップボード」アイコンです。[←][→]キーで検索したいジャンルを選択することができます。またそれぞれのアイコンは[command]+[1~4]に対応しているのでショートカットキーでも選択可能です。それぞれのジャンルに絞り込んでSpotlight検索が行えます。

Spotlight検索画面。
Spotlightを起動して[Return]キーを押すと検索ウインドウの右側にアイコンが出現します。

「アプリケーション」を選択して[Return]キーを押すとアプリの一覧が表示されます。macOS Tahoe以前にあったLaunchpadを利用していた人はこの画面が代用になるでしょう。

上部のボタンから[ユーティリティ][仕事効率化とファイナンス]などのアプリジャンルをクリックして絞り込むこともできます。

アプリケーション一覧画面
「アプリケーション」からアプリの一覧を確認できます。上部の[ユーティリティ]などを押下すると、そのジャンルのアプリケーションだけが表示されるようになります。

「ファイル」を選択して[Return]キーを押すと最近使った項目が表示されます。上部のボタンから[プレビュー]など、開きたいアプリを選択すると、そのアプリで開けるファイルを検索してくれます。

ファイル検索画面
「ファイル」では[最近の項目]が表示されます。[プレビュー]など、開きたいアプリを選択してファイルを検索することができます。

「クリップボード」を選択して[Return]キーを押すとこれまでコピーしてきた履歴が表示されます。2つ前や3つ前にコピーしたものも確認できるので、クリップボードが上書きされてしまった場合はここから確認しましょう。

クリップボード検索画面
「クリップボード」ではこれまでコピーした文字列を一覧で表示してくれます。右側のコピーアイコンをクリックすると、その文字列が最新のクリップボードにコピーされます。




「アクション」でやりたいことを1行で実行しよう

「アクション」を選択して[Return]キーを押すと実行できるアクションを提案してくれます。たとえば「メッセージを送信」を選択すると、「メッセージの内容」と宛先を設定して[Return]キーを押すだけでメッセージが送信されます。「メッセージ」アプリを開く必要はありません。

Spotlightでアクションを実行する手順例01
実行したいアクションを選択して[Return]キーを押します。
Spotlightでアクションを実行する手順例02
「[メッセージ]を[宛先]に送信」と出るので、[メッセージ]部分に送りたい内容を打ち込みます。
Spotlightでアクションを実行する手順例03
[宛先]に送りたい相手を選択して[Return]キーを押すとアプリを開かずともメッセージが送信されます。

同様にリマインダーを新しく設定したり、ショートカットも検索・実行したりすることができます。たとえば仕事を始めるときに起動するアプリをまとめて起動するショートカットなどを設定しておき、Spotlightからそのショートカットを実行するのも便利です。

このように日常的に行う「アクション」には、素早く実行するための「クイックキー」という機能が備わっています。設定方法は簡単で、[クイックキーを追加]をクリックして任意の文字列を入れるだけです。すぐに起動したいのでアルファベットや数字で、2〜3文字の打ちやすいものにしておくと良いでしょう。

クイックキーの設定方法01
一度実行したアクションは、自動でクイックキーが設定されています。たとえば、[メッセージを送信]には、[メを送]が入っています。ここをクリックするとクイックキーを任意の文字列に変更できます。
クイックキーの設定方法02
[メッセージを送信]のクイックキーを「mes」と設定しておくと、Spotlightで「mes」と検索するだけでアクションが呼び出せます。

これまでは単純な検索機能だけだったSpotlightが、アクションの実行ハブの機能を持つようになりました。Spotlight機能はキーボードから手を離さずに起動・実行できるため、素早くアクションが可能です。一度覚えると仕事の効率がぐんと上がるのでぜひ試してみてください。

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著者プロフィール

佐藤彰紀

佐藤彰紀

『Mac Fan』編集部所属。ECサイト運営などの業務を経て編集部へ。好きなものは北海道と競技ダンスとゲーム。最近はXR分野に興味あり。

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