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ノイキャン搭載の“寝ホン”は騒音環境でも快眠を実現! Anker「Soundcore Sleep A30」レビュー

著者: 佐藤彰紀

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ノイキャン搭載の“寝ホン”は騒音環境でも快眠を実現! Anker「Soundcore Sleep A30」レビュー

騒音やストレスによる睡眠障害が社会的な課題となる中、テクノロジーによって快眠をサポートする製品が注目を集めている。Ankerが2025年9月に新しく発売した「Soundcore Sleep A30」は、睡眠に特化した完全ワイヤレスイヤフォンだ。いわゆる“寝ホン”といわれるジャンルのイヤフォンで、質の高い睡眠をサポートする。

本稿では、自宅近くの高速道路の騒音に悩まされる筆者が「Soundcore Sleep A30」を実際に使って得られた睡眠体験をレビューする。

横向きでも快適な装着感と遮音性能

「Soundcore Sleep A30」は睡眠時の使用に特化した設計になっている。一般的なイヤフォンだと、横になるとイヤフォンが耳に押し込まれてしまい、睡眠どころではない。Sleep A30は、従来機のSleep A20よりさらに小型化され、耳の形状により自然にフィットするよう改良されている。

イヤフォン装着写真
Sleep A30本体は非常にコンパクトで耳にすっぽりとはまるサイズ感だ。

また、イヤーチップは耳への圧迫感を最小限に抑えるため、小型かつ柔軟性の高いシリコン素材が採用され、横向きに寝ても違和感が少なく、長時間の装着でも耳が痛くなりにくい。より遮音性の高いフォームタイプのイヤーチップも同梱されているので、好みで使い分けられる。イヤーチップはシリコン製が4サイズ 、フォームタイプが3サイズ 、イヤーウィングも3サイズ用意されているので、自分にあったものを選べる。

イヤーチップ2種類
異なる素材を用意することで、一人ひとりに適したイヤーチップを選ぶことができる。画像⚫︎Anker Japan

Sleep A30は、物理的な遮音構造に加え、適応型ノイズキャンセリング(いわゆるアクティブノイズキャンセリング)によって外部音を効果的に遮断する。これにより、都市部の騒音や家電の音、ペットの鳴き声など、睡眠を妨げる環境音を軽減できる。

周波数ごとのノイズ低減を表すグラフ
Sleep A30では、アクティブノイズキャンセリングにより、従来品よりも低周波ノイズの低減効果が高まっている。画像⚫︎Anker Japan




自動車の騒音も打ち消す! 快適な睡眠環境を実現

実際の使い心地を確かめてみよう。私の自宅のすぐそばには高速道路が通っていて、騒音が気になる日も多い。そんな環境でSleep A30をつけてみたところ、適応型ノイズキャンセリングによって寝室は静寂に包まれた。静寂とは言っても完全に無音ということではなく、わずかに車が通る音も聞こえる。これはおそらく、睡眠の「快適さ」を追求するためだろう。強すぎるノイズキャンセリングは耳の閉塞感を生んでしまうため、万人にとってちょうどいいノイズキャンセリングを追求した結果ではないだろうか。

また、細やかな気遣いとして、ケースの内部にLEDが搭載されている。このおかげで、照明を消した寝室でも簡単にイヤフォンを取り出すことができた。

LEDが光った状態のケース
暗闇の中でもケースのLEDで手元が見やすいようになっている。

アプリ連携で入眠から目覚めまでをサポート

入眠前には専用アプリの「Soundcore」から、「就寝前」「入眠後」「目覚め」のフェーズでそれぞれどんなサウンドを流すのかを選択できる。あらかじめスリープミュージックという、入眠に適した音源が備わっているため、そこから好みの音楽を選ぶだけでいい。「目覚め」のフェーズでは、何曜日の何時に音楽を鳴らすのかを設定することができる。

Soundcoreアプリ画面1
「就寝前」「入眠後」に再生するオーディオは、リラックスできる音楽の中から選ぶことができる。ほかにもホワイトノイズや、雨、風の音、風鈴など47種類のノイズを3つまで組み合わせて再生することも可能だ。
Soundcoreアプリ画面2
「目覚め」のために音楽を再生させることもできる。こちらはリラックスというよりは爽やかなオーディオがラインアップされている。曜日と時間を指定することで、アラームとして機能する。

ベッドに入りSoundcoreアプリで「音楽を聴いて眠る」というボタンをタップすれば、「就寝前」に設定した音楽が再生される。目を閉じてリラックスしていると、気づいたら眠ってしまった。Sleep A30はイヤフォンの動きを監視して入眠を自動的に検知すると「入眠後」のサウンドを再生してくれる。今回は「再生なし」で設定していたので再生されていないはずだが、眠っていたため実際には確認できなかった。また、家族のいびきが気になる方のために、充電ケースがいびきを検知すると、いびき音の高さ、大きさに合わせて最適なマスキング音を鳴らす「いびきマスキング」機能も搭載している。

設定した「目覚め」の時間になるとまた、設定しておいた音楽が再生された。睡眠用イヤフォンのレビューということで少し緊張していたが、朝はスッキリと起きることができた。高速道路の走行音を聞きながら眠っていた私からすれば、誇張抜きで「新しい体験」だ。

このように、入眠をアシストしてくれる素晴らしいデバイスなのだが、さらに睡眠分析機能まで備わっている。「睡眠ステージ」「睡眠時のいびき」「睡眠中の動き(姿勢)」をそれぞれ確認でき、日々の睡眠の質をチェックできる。

Soundcoreアプリ画面3
「睡眠ステージ」は自分の眠りの深さを可視化してくれる。睡眠の深さデータから、睡眠の質の高さを示す「睡眠スコア」も算出される。日々の睡眠時間が記録されるので、日常的な健康をサポートしてくれるだろう。

「Soundcore Sleep A30」は、騒音環境でも快適な睡眠を実現する“寝ホン”として、非常に完成度の高い製品だ。装着感、遮音性能、アプリ連携、睡眠分析と、睡眠に必要な機能がバランスよく搭載されている。

筆者のように騒音に悩まされている方はもちろん、睡眠の質を高めたいすべての人にとって、日々の眠りをアップデートする有力な選択肢となるだろう。テクノロジーがもたらす快眠体験を、ぜひ一度試してみてほしい。




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著者プロフィール

佐藤彰紀

佐藤彰紀

『Mac Fan』編集部所属。ECサイト運営などの業務を経て編集部へ。好きなものは北海道と競技ダンスとゲーム。最近はXR分野に興味あり。

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