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「どこより高い店に売りに行く」。iPhoneの買取最高額を秋葉原で現地調査! 2年間使い倒したiPhone 15 Proはいくらになった?

著者: 関口大起

「どこより高い店に売りに行く」。iPhoneの買取最高額を秋葉原で現地調査! 2年間使い倒したiPhone 15 Proはいくらになった?

iPhone 15 Proを一番高く買取してくれる店はどこだ⁉︎

iPhone 17 Proを購入した。選んだのはシルバーの512GBモデルで、お値段21万4800円。自分の分身のような存在で、仕事でもプライベートでも使い倒すデバイスと考えれば…と言いたいところだが、お高い買い物には違いない。

少しでも出費を減らすため、これまで使っていたiPhone 15 Proを売却しよう。それも、できる限り高く。真っ先に思い浮かぶのはApple Trade Inだが、買取価格は割安だ。また、メルカリやヤフオクなどで個人間取引をするのはちょっと手間である。トラブル発生のリスクもあるし。

そこで候補になるのが、リユースショップの買取サービス。ただし、それらのショップがWebで公開しているのは「最大買取価格」が基本だ。買取価格はデバイスの状態によって左右されるため、リアルな金額を知るには査定してもらう必要がある。

じゃあ…行くか。というわけで2025年9月24日AM10時、秋葉原に降り立った。iPhone 17 Pro Maxを購入し、iPhone 14 Proの売却を考えていた編集部の佐藤とともに。

なお、記事内の買取価格は検証時の情報であり、価格は変動する可能性がある。

売却するiPhone①

モデル:iPhone 15 Pro
ストレージ:256GB
購入場所:Apple Store
状態:良好
バッテリの最大容量:86%
備考:箱・付属品完備
Apple Trade Inの下取り価格:最大7万9000円

売却するiPhone②

モデル:iPhone 14 Pro
ストレージ:128GB
購入場所:楽天モバイル(残積あり)
状態:Lightning端子まわりに細かな傷あり
バッテリの最大容量:86%
備考:箱・付属品完備
Apple Trade Inの下取り価格:最大6万円

編集部・佐藤のiPhone 14 Proは、Lightning端子まわりに細かな傷があった。なお、iPhone 14 Proでの調査は一部店舗でしか行っていない。




BOOKOFF

BOOKOFF 秋葉原駅前店。店名のとおり駅のすぐそばでアクセスも良好だ。

まず訪れたのは、リユース業界の雄・BOOKOFF。理由は単純で、どのストアよりも買取査定の受付開始時刻が早いから。多くの店が11時スタートなのに対し、BOOKOFFは10時から対応している。

大手らしく対応も丁寧で、待ち時間中に店内で時間を潰しやすいのもいいところだと思う。

査定結果/iPhone 15 Pro

買取価格:9万5040円
最大買取価格:8万2000円
査定ポイント:ディスプレイ傷
備考:20%UPキャンペーン適用

ディスプレイの中央に傷があると判断され、8800円のマイナス査定。極めて薄い傷で、筆者はこのときまで存在に気づいていなかった。光を当てると、わずかに見える程度のものである(写真で示そうにも写らないレベル)。

ほかの店舗の結果を踏まえても、査定基準はかなり厳しいという印象だ。ただ逆に、買い手にとっては良品に出会える店舗だとも言える。

なお、本来の買取価格は8万8000円で、キャンペーン適用で1万5840円が割増されている点には注意したい。同キャンペーンは、2025年9月12日〜2025年10月26日の間、一部対象店舗で行われている。

モバゾウ

スマホ高価買取専門 モバゾウ アキバ店(秋葉原)。こちらも駅からすぐでアクセス良好だ。

2店舗目は、ゲオグループの買取店モバゾウ。こちらも秋葉原駅からすぐ、ゲオモバイル 365 Plus1 アキバ店の4階にある。

査定結果/iPhone 15 Pro

買取価格:10万6700円
最大買取価格:10万6500円
査定ポイント:特になし
備考:付属ケーブルも別料金(200円)で買取

BOOKOFFの買取額より、1万円以上高い結果になった。付属品であるケーブルに、別途値段がついたのはモバゾウだけだ。

状態は最高評価。BOOKOFFで指摘されたディスプレイの傷への指摘は特になかった。これはモバゾウの査定が甘いということではなく、それくらい微細な傷なのだと強調しておきたい。

査定結果/iPhone 14 Pro

買取価格:6万6000円
最大買取価格:7万1500円
査定ポイント:Lightning端子まわりの傷、バッテリ最大容量でマイナス
備考:特になし

2つのポイントでマイナス査定となったが、それでもApple Trade Inの最大下取り価格より高い。




モバステ

モバステ秋葉原店。雑居ビルの5階に店舗を構えている。

続いてモバステへ。小さな店舗だが到着すると先客が数組あり、人気店舗だというのがわかる。また、整理券方式でオペレーションが最適化されているのも好印象だった(査定時にお水ももらえる)。

査定結果/iPhone 15 Pro

買取価格:9万8500円
最大買取価格:9万8500円
査定ポイント:特になし
備考:箱や付属品なしでも高額買取

査定の結果は「ランクA」。ビルの入り口に「地域最高買取価格宣言 他店徹底価格対応いたします!」と書いてあったので、査定後にモバゾウの価格を伝えてみたが、乖離が大きすぎると対応は難しいとのこと。

ただし、箱や付属品が買取価格に反映されていないというのは驚きだ。うっかりそれらを処分してしまった人は、モバステに持ち込むメリットは大きいと思われる。

じゃんぱら

じゃんぱら秋葉原本店

秋葉原に限っても、多数の店舗を構えるじゃんぱら。今回は本店に足を運んだが、コンパクトな店内には外国人旅行客と見られる人も多数訪れていた。

査定結果/iPhone 15 Pro

買取価格:10万3000円
最大買取価格:10万5000円
査定ポイント:アクションボタン、音量ボタンのケース跡
備考:特になし

じゃんぱらも10万円を超える査定結果だった。改めて、iPhoneのリセールバリューに驚く。ただし、他店では指摘されることのなかったiPhoneの左側面にあるアクションボタン、音量ボタンの淵にケースの跡があるとしてマイナス査定。

言われてみれば、少しばかり色ムラがあるようにも感じる。しかし本当にわずかなもので、他店で同じ指摘をされることはなかった。

査定結果/iPhone 14 Pro

買取価格:6万3800円
最大買取価格:6万8000円
査定ポイント:Lightning端子まわりの傷
備考:特になし

ここでもやはり端子周りの傷はマイナス査定の要素になった。とはいえ、やはりApple Trade Inよりは高額だ。




イオシス

イオシス 買取センター

5店舗目は「けっこう安い。」でおなじみのイオシス。買取センターとして、それ専用の店舗を構えており、そのキャッチコピーは「けっこう高い。」わかりやすくて良い。

買取センターというだけあり、ほかのどの店よりもオペレーションと店舗設計が最適化されている。仕切りのあるブースでの査定は、ちょっとワクワク感すら覚えた。

査定結果/iPhone 15 Pro

買取価格:8万円
最大買取価格:10万6000円
査定ポイント:ディスプレイ傷
備考:特になし

BOOKOFFで指摘されたディスプレイの傷が、ここでもマイナスポイントとなった。傷自体はかなり薄いものだが、その幅が大きいためランクCとなってしまうらしい。

繰り返しになるが、極々薄く、光に当ててようやく気づけるか…?くらいの傷だ。売り手としては「厳しすぎるよ」と言いたくなるものの、買い手としては良店の証である。

森森買取

森森買取 & 森森免税店 本店

10時にスタートした査定の旅も、この時点で13時前。疲労もかなり溜まってきた。というわけで6店舗目にやってきたのは森森買取。雑貨、トラベル用品、フィギュアなど、さまざまな製品の販売も行っている店舗だ。

査定結果/iPhone 15 Pro

買取価格:7万円
最大買取価格:10万2000円
査定ポイント:特になし
備考:特になし

非常に残念なことではあるが、査定らしい査定はしてもらえなかった。箱を開けてサラッと状態を見たあと、「7万円くらいですね」という回答。

Webサイトでは最大買取額が10万2000円と記載されているのだが、どの点がマイナスになったかなども不明である。




ソフマップ

ソフマップ AKIBAパソコン・デジタル館

最後に訪れたのはソフマップ。言わずと知れたビックカメラグループのパソコンショップだ。秋葉原内に店舗を複数構えているが、今回はパソコン・デジタル館に足を運んだ。

査定結果/iPhone 15 Pro

買取価格:10万9200円
最大買取価格:9万6000円
査定ポイント:特になし
備考:メガ買取キャンペーン適用、買取の日キャンペーン適用

検証の最後に、最高額を引き当てた。ただ注意したいのは、複数のキャンペーンが適用された買取金額だということ。

実際の買取額は、最大額と同じ9万6000円。メガ買取キャンペーンで8000円増額され、毎週水曜日に行われている「買取の日キャンペーン」の5%分が増額されている。ちなみに、毎月5のつく日に行われている「中古の日キャンペーン」でも同じく5%の増額を受けることが可能だ。

メガ買取キャンペーンは2025年11月17日まで。

iPhone 15 Proが一番高く売れたのは…?

当然だが、一番査定結果が出たソフマップで売却を決めた。ただし、前述のとおりキャンペーンありきの買取価格なので、タイミングによってはモバゾウや、状態によってはイオシスが最高値になることもある。

意外だったのは、バッテリ最大容量が86%程度では減額の対象にならないこと。iPhoneにケースやガラスフィルムを適切に装着しておけば、通常使用の範囲で大きな減額が発生することは多くなさそうだ。

筆者の場合、間の悪いことに売却の1カ月くらい前からガラスフィルムのない状態でiPhoneを使っていた。ちょうどヒビ割れてしまったのだが、1カ月後に買い換えるのにフィルムを新調するのは…とケチったのだ。

といわけで、2年間使い倒したiPhone 15 Proとお別れした。あまりにあっさり受け渡してしまったので、いささか寂しい気持ちもある。がしかし、ここまで高く売れると思うと、来年もまたiPhoneを新調してしまいそうで恐ろしい。

iPhone 15 Proの買取価格まとめ

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著者プロフィール

関口大起

関口大起

『Mac Fan』副編集長。腕時計の卸売営業や電子コミック制作のお仕事を経て、雑誌編集の世界にやってきました。好きなApple Storeは丸の内。Xアカウント:@t_sekiguchi_

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