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“手のひらドローン”始めちゃう? 免許不要の「HOVERAir X1 Smart」ほか、全3モデルをレビュー!

“手のひらドローン”始めちゃう? 免許不要の「HOVERAir X1 Smart」ほか、全3モデルをレビュー!

AIで飛行と撮影を自動制御する「HOVERAir X1」シリーズは、誰でも手軽に空撮が楽しめる「手のひらドローン」として注目を集めています。

免許不要で使えるエントリーモデル「HOVERAir X1 Smart」と、4K/8K対応のプロ仕様まで揃う「HOVERAir X1 PRO」「HOVERAir X1 PROMAX」の3機種を比較しながら、それぞれの特徴や使い心地を詳しくレビューします。

なお、HOVERAir X1シリーズは蔦屋家電+で2025年8月17日(日)まで展示中。以降も、同店舗1階にあるオーディオ、ガジェット、Apple製品などを取り扱う音楽フロアで展示販売されます。一度触ればその楽しさがわかるはず! ぜひお立ち寄りを。

Mac Fan Portalでは、蔦屋家電+で展示される注目プロダクトをピックアップして紹介中!

HOVERAir X1 smartは、わずか99gで免許要らず。2.7kの高画質カメラと6つ以上のモードでさまざまな撮影スタイルに対応できます。 お客様からは、「こんなに手軽に扱えるとは思いませんでした!」と驚きの声をよくいただきます。専用コントローラーも発売され、更に直感的な操作も可能になりました。今までドローンに触れたことのない方、写真を撮るのが好きな方、必見の製品です!」と蔦屋家電+スタッフの奈良さん。

HOVERAir X1 Smart

免許不要で本格空撮! 99gのAI飛行カメラドローン

ドローン撮影というと、免許や飛行許可、複雑な操作が必要なイメージがあるかもしれません。そんなハードルをグッと下げてくれるのが、HOVERAir X1シリーズのエントリーモデル「HOVERAir X1 Smart」です。

HOVERAir X1 Smartは、シリーズ最軽量となる99g。航空法の対象外となるため、特定のエリア(重要施設周辺や私有地など)、また各自治体の条例を除けば、基本的に免許や申請なしですぐに飛ばすことができます。

HOVERAir X1 Smart
[価格]6万6940円(プレミアムセット)、9万6960円(Fly Smart Combo)ほか
[重量]99g(バッテリ含む)
[サイズ]142(W)×27(H)×114(D)mm
[画像]最大12MP
[動画]2.7K/30fps、1080p/60fps、1080p/30fps((HDR)

HOVERAir X1 Smartの本体は、手のひらに収まるほどコンパクトです。また、プロペラ部分はすべてガードで保護されているため安全性も十分。使い方もシンプルで、電源を入れてボタンを押すだけで自動的に手のひらから離陸し、選択した飛行モードに応じて空撮がスタートします。

本体のボタンや専用アプリでコントロールできる

多彩な撮影機能を備えるHOVERAir X1 Smart。たとえば「フォローモード」では、AIが被写体を自動で追尾しながら撮影します。最大時速30kmに対応しており、自転車やランニングといったアクティブなシーンでも自撮り撮影に活躍するでしょう。

さらに、カメラに向かって手を振ると、ズームアウトや俯瞰など5種類のモードを切り替えられるジェスチャ機能を搭載。飛行中のドローンに手を差し出せば、自動で手のひらに着陸してくれるのも未来感たっぷりです。

本体カラーはブラックとホワイトの2色展開。丸く大きいボタンが電源/撮影開始ボタンで、周囲に飛行モードの選択ボタンが配置されています。

カメラは2.7K/30fpsまたは1080p/60fpsの動画撮影に対応。ジンバルと電子式手ブレ補正(EIS)を組み合わせることで、安定感のある滑らかな映像が撮影可能です。さらに、専用アプリの「Hover X1」を利用すれば、iPhone側のマイクで音声付きの空撮動画も記録できます。

飛行時間は最大約10分とやや短めですが、着脱式のバッテリを交換すれば長時間の撮影にも対応できます。なお、撮影データは本体内蔵の32GBメモリに保存され、撮影後にiPhoneに映像や写真をダウンロードすれば専用アプリでの簡易編集やSNSへの投稿などもスムースです。

付属バッテリは、付属のACアダプタ使用時は満充電まで約55分かかります。長時間録画したい人は、バッテリが2個、そして2個同時の急速充電に対応する「充電ハブ」が付属するプレミアムセットの購入も検討したいところです。




HOVERAir X1 PRO

操作性はそのままに4K&8K対応。本格派も満足の空撮ドローン

手軽に飛ばせる「HOVERAir X1 Smart」の操作性はそのままに、映像表現のクオリティを大幅に引き上げたモデルが「HOVERAir X1 PRO」です。

1/2インチCMOSセンサを搭載した高性能カメラにより、鮮やかでディテールの際立つ最大4K/60fpsの映像が撮影可能。さらに、広角レンズによる迫力ある構図や自然な背景ボケも表現できます。

HOVERAir X1 PRO
[発売]HOVERTECH Limited
[価格]7万9980円(基本セット)、10万2980円(Combo)、14万5980円(Fly Joy Combo)ほか
[重量]191.5g(バッテリ含む)
[サイズ]149(W)×34(H)×105(D)mm(折り畳みサイズ)/149(W)×39(H)×173(D)mm(展開サイズ)
[画像]最大12MP
[動画]4K/60fps、1080p/120fps、HDRなし
飛行時に真下を捉える位置にもカメラを搭載。

タフな飛行性能を獲得。ただし、飛ばす際には航空法に要注意。

飛行性能も強化されています。最大16分の飛行時間に加え、時速最大42kmでのフォローモード撮影、風速毎秒約10.7mまで対応する耐風性を実現。スキーやスノーボードなど、より過酷な環境でもアクションカメラ代わりに活用できるタフさが大きな魅力です。

さらに、飛行モードは14種類以上を用意。操作はiPhoneアプリまたは本体だけで完結できるため、高性能ながら初心者でも扱いやすい設計です。

HOVERAir X1 PRO、そして後述する最上位モデルのHOVERAir X1 PROMAXは、どちらも本体が2つに折りたためる構造です。持ち運び時はコンパクト。

なお、HOVERAir X1 PROの本体重量は約191.5gのため、航空法の規制対象となります。そのため、利用には「DIPS」への登録やリモートIDの設定を行う必要があるので注意しましょう。

HOVERAir X1 PROMAX

編集前提の撮影にも。手のひらサイズのプロ機材

シリーズ最上位モデルに位置づけられる「HOVERAir X1 PROMAX」は、外観や基本操作は「X1 PRO」と共通しつつ、さらに秀でた映像性能を備えています。

左から、HOVERAir X1 PROMAX、HOVERAir X1 PRO、HOVERAir X1 Smart。

最大8K/30fpsの超高精細撮影に加え、最大4K/120fpsのスローモーション撮影にも対応。1/1.3インチの大型CMOSセンサの搭載で、HDR(10bit HLG)での撮影も可能です。映像編集を前提とした本格的な撮影にも対応できるなど、「手のひらサイズのプロ機材」と言っても過言ではありません。

HOVERAir X1 PROMAX
[発売]HOVERTECH Limited
[価格]10万9980円(基本セット)、13万4980円(Combo)、16万4980円(Fly Joy Combo)ほか
[重量]192.5g(バッテリ含む)
[サイズ]149(W)×34(H)×105(D)mm(折り畳みサイズ)/149(W)×39(H)×173(D)mm(展開サイズ)
[画像]12MP/48MP
[動画]8K/30fps、4K/120fps、1080p/120fps、4K/60fps((HDR)、1080p/60fps(HDR)

オプションの専用ジョイスティックやビーコンとの相性も抜群!

操縦オプションも豊富で、本体やiPhoneでの操作に加え、専用ジョイスティックやビーコンと組み合わせれば、マニュアル操作や最大500mの距離からの撮影も可能になります。

さらに「HoverAir X1 PROMAX」では内蔵ストレージが64GBに拡張され、最大1TBのmicroSDカードにも対応。シリーズ中もっとも高価ではありますが、映像品質・操作性・拡張性すべてにおいて、満足度の高い完成度を誇る1台です。

専用ジョイスティックでは、小型ディスプレイで映像を確認しながら撮影できます。片手での操作のほか、チルト方向の操作にも対応する両手操作も可能です。
iPhoneを装着することも可能。マニュアル撮影に対応します。




進化する「Hover X1」アプリでドローン撮影がもっと身近に

HOVERAir X1シリーズの3モデルには、それぞれ異なる特長があります。しかし共通しているのは、ドローンのハードルを一気に下げながらも、映像クオリティには一切妥協がない点です。

そして、このシリーズの使い勝手を支えているのが、専用アプリ「Hover X1」です。たとえば、「どの飛行モードを使えばいいかわからない」といった初心者でも、ドローンの動きや撮影される映像のイメージを事前にアプリでチェックすることで、シーンに合った飛行モードを迷わず選べます。

アプリ上では、多彩な飛行モードを一覧することもできます。累計飛行回数も表示されるので、ドローン操作の習熟にも最適。
記録した映像の閲覧や、簡単な編集にも対応します。

また、一部の飛行モードは最初ロックされていますが、実際に撮影を重ねることでアンロックされていく仕組みになっています。使いながらドローンの撮影テクニックを自然に習得していけるのも、ユニークなポイントと言えるでしょう。もちろん、フルオートでの撮影も可能なので、操作に慣れていなくてもすぐに使い始められます。

「iPhoneのカメラではちょっと物足りない」と感じたときは、X1シリーズがぴったりの選択かもしれません。見慣れた日常の風景も、空からの視点で切り取るだけで、ちょっとした“映画”のワンシーンのように感じられるはずです。

文字どおり“飛び道具”な撮影機材に!

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蔦屋家電+(プラス)
住所:東京都世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズS.C. テラスマーケット 二子玉川 蔦屋家電 1階
営業時間:10:00~20:00
東京・二子玉川にある、世界中のユニークなプロダクトやサービスを発見・体験できる次世代型ショールーム。最新テクノロジーを駆使した家電をはじめ、優れた技術を生かして開発された家具、雑貨、食品などのほか最新サービスなどを体験できます。
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著者プロフィール

栗原亮(Arkhē)

栗原亮(Arkhē)

合同会社アルケー代表。1975年東京都日野市生まれ、日本大学大学院文学研究科修士課程修了(哲学)。 出版社勤務を経て、2002年よりフリーランスの編集者兼ライターとして活動を開始。 主にApple社のMac、iPhone、iPadに関する記事を各メディアで執筆。 本誌『Mac Fan』でも「MacBook裏メニュー」「Macの媚薬」などを連載中。

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