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“超薄型ボディ”でついにソファ下を攻略! ロボット掃除機「Roborock Saros 10」レビュー

著者: 笹本貴大

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“超薄型ボディ”でついにソファ下を攻略! ロボット掃除機「Roborock Saros 10」レビュー

リビングのソファ下──そこは、これまで何台ものロボット掃除機が“侵入失敗”してきた、いわば我が家の「最終未踏エリア」でした。

そんな悩みを“一掃”してくれたのが、ロボット掃除機メーカー・Roborockのフラッグシップモデル「Roborock Saros 10」。

実際に使ってみてもっとも驚いたのは、高さ7.98cmという“超薄型”ボディによって、これまで物理的に入れなかったソファ下にスッと入り、完璧に掃除してくれたことです。

ちなみに、私のロボット掃除機遍歴はこちらの記事をご一読ください。

ソファ下も掃除できた! “超薄型”ボディがもたらす感動

さて、冒頭でお話したとおり、「Saros 10」について何よりも伝えたいのが、高さわずか7.98cmという超薄型設計の素晴らしさです。

筆者宅のリビングには、脚付きのソファがあります。インテリアショップで買った一般的なソファなのですが、この足の高さが絶妙で…。

これまで複数のロボット掃除機を試してきましたが、どれもソファ下には入れず、結局クイックルワイパーなどを使って手で掃除するしかありませんでした。

ちなみに以前レビューしたRoborockの「Qrevo Curv」でも入ることはできませんでした。

「Qrevo Curv」は特段高さがある本体サイズではありませんでしたが、我が家のソファ下に入り込むことはできませんでした。

ところが、Saros 10を使ってみたところ──スッとソファの下に入り込み、見事に掃除してくれたのです。

この感動は、まさに“我が家の掃除にブレイクスルーが起きた”瞬間でした。

Roborock Saros 10-1
我が家の「最終未踏エリア」に到達!

「Saros 10」は、上部に搭載されたLDSセンサが格納式になっているため、従来のモデルよりも高さを抑えつつ、正確なマッピング性能を維持しています。

上部のLDSレーザーセンサは、自動で格納・上昇するので、狭いスペースもスムーズに通過可能です。

家具の下に入り込めるだけで、掃除の効率と満足度は大きく変わります。

※もちろん、皆さんがお使いのソファによっては、入り込めない場合もありますので、ご了解ください。



薄いだけじゃない! 強力な吸引力や全自動ドックなど全部入り!

「Saros 10」は、この超薄いボディだけでなく、同社のフラッグシップモデルとして、さまざまな機能を搭載しています。

代表的な特徴をいくつかピックアップしてご紹介します。

吸引力2万2000Pa+水拭きで“見えない汚れ”も一掃

「Saros 10」は、Roborock史上最高となる2万2000Paの吸引力を誇ります。これは、ペットの毛や微細なホコリはもちろん、カーペットの奥に潜む汚れまでしっかり吸い取る強力なパワーです。

Roborock Saros 10-2
吸引力はなんと「2万2000Pa」に到達。Qrevo Curvの「1万8500Pa」を軽々と超えてきました。

さらに、毎分4000回の高速振動モップによる水拭き機能も搭載。液体汚れや皮脂汚れにも負けずに、床を“見た目以上に”清潔に保ってくれます。

同社の従来製品と比べて、モップの振動エリアが26%も拡大! 吸引力の高いモップを採用し、最大毎分4000回の高速振動と高加重による力強い水拭きにより、液状の汚れから乾いてこびり付いた頑固な汚れまでキレイに磨き上げます。

障害物回避も賢く、隅々までキレイに

「Saros 10」は、三重構造の物体を検知するストラクチャードライトとRGBカメラを搭載しています。それにより、物体検知の精度が高まり、108種類の物体を認識。ケーブルや靴下などの障害物を避けながら、効率的に掃除を進めます。

ストラクチャードライトとRGBカメラによって小さな物体も認識・回避することができます。

また、自動で伸びるサイドブラシや壁際モップにより、部屋の隅々までしっかりと掃除が行えます。

Roborock Saros 10-3
壁際であっても、サイドブラシやモップによって、隅々まできれいにしてくれます。

段差も最大4cmまで乗り越えられるので、部屋の構造に左右されにくいのも魅力です。

段差を通過するときは本体の前輪を自動で持ち上げるので、最大4cmまでの二層の段差を乗り越えることが可能です。

掃除後の手間もゼロにする“全自動ドック”

掃除が終わった後も、「Saros 10」は手間をかけません。付属の8way全自動ドックが、ゴミ収集・モップ洗浄・乾燥・給水・洗剤投入まですべて自動で行ってくれます。

Roborock Saros 10-4
ドック前面は鏡のようなガラスパネルになっていて、高級感があります。

特筆すべきは、80℃の温水洗浄による除菌機能。衛生面でも安心できる設計です。さらに、モップの自動着脱機能により、カーペットの上でも水拭きの心配なく使えます。

Roborockアプリで掃除が最適化できる

Roborockアプリを使えば、掃除ルートや吸引力、水量の調整もすべて自動化できます。

Roborockアプリの操作はシンプルで迷うことはありません。なお、家具の配置がほとんど同じ状況で、「Saros 10」(左)と「Qrevo Curv」(右)の掃除後の軌跡を比較してみました。配置が180度回転してしまっているので見づらいですが、ソファー下が掃除エリアとして増えているのがわかります。

さらに、ペット見守り機能としてビデオ通話も可能。外出先からペットの様子を確認できるのは、ペットオーナーにとってうれしいポイントです。

Roborockアプリには、リアルタイムのビデオ通話や見守り機能を搭載。外出先からペットの様子を見守ったり、話しかけたりすることができるのです。

また、Wi-Fiがなくても使える音声アシスタントを搭載しているため、どこでも簡単に操作できます。

「ハローロッキー」と話しかけるだけで、さまざまなコントロールが可能です。

ロボット掃除機の“決定版”! でも、まだいけるでしょ…!

Roborockのフラッグシップモデルとして、期待を超える機能と性能を引っ提げてきた「Saros 10」。

個人的には不満がほとんどなく、現状のロボット掃除機の“決定版”として太鼓判が押せる存在だと感じます。

ちなみに本体サイズは幅350×奥行き353×高さ79.8mmと、「Qrevo Curv」より小さくなったおかげで、「Qrevo Curv」で入ることができなかった4本脚椅子の中にも入り込むことができました!

Roborock Saros 10-5
4本脚椅子の中にも入り込めました。

ここまできたらもう一声。実はまだ、我が家の「テレビ台の下」にだけ入り込めていないのです。

Roborock Saros 10-6
最後の難関「テレビ台の下」のスペースが残されています。

Roborockさん、“薄さの限界”までチャレンジをよろしくお願いします!

著者プロフィール

笹本貴大

笹本貴大

『Mac Fan』編集長。1989年生まれ、東京都青梅市出身。ベビーテックに興味あり! FP3級、世界遺産検定3級、名探偵コナン検定1級。 Xアカウント:@ssmt_tkhr

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