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USB-Cケーブルで充電速度を“見える化”! CIOのディスプレイ付きケーブルをレビュー

著者: 飯塚直

USB-Cケーブルで充電速度を“見える化”! CIOのディスプレイ付きケーブルをレビュー

iPhoneやMacBook、あるいはモバイルバッテリ自体を充電しているとき、急速充電に対応しているものの、予定していた充電量よりも少ない、充電が遅く感じるということはありませんか?

充電ができない場合は、ACアダプタの故障やケーブルの断線を疑うと思いますが、なんとなく充電できていると、なあなあで済ませてしまい、快適なバッテリライフとは言えません。

そんな不満を解決できる面白い製品を見つけました。

CIOの「タッチボタン付き ディスプレイシリコンケーブル 100W対応 USB-C」です。Amazonで買うと2180円でした(執筆時)。

リアルタイムでワット・ボルト・アンペアの値がわかる!

本製品の特徴は、見た目でもわかるように、ディスプレイを搭載していることです。

端子部にディスプレイを搭載しています。

このディスプレイはタッチ操作に対応しており、ワット(W)・ボルト(V)・アンペア(A)を可視化できるのがポイントになります。

でも、単体の100W対応のケーブルとして考えると、相場は1200円前後ですから、割高に感じます。

つまり、この製品は、ケーブルで電流や電圧をチェックしたい人向けとなります。

電流・電圧などをチェックする際は、充電する機器とケーブルの間にチェッカーを挟むのが一般的です。

こうしたチェッカーは、安い物であれば1000円前後で購入できるため手軽だと言えますが、そういった製品には「eMarker」が搭載されていないこともあります。

「eMarker」は、適切な電力供給を担保するものですから、非対応なユニットを挟み込むことで、せっかくの高速転送や高電力供給が安定して行えなくなる可能性があります。

そういった意味では、はじめから表示用のディスプレイを搭載するというのは、安心感が違います。

使い方は一般的なケーブルと同様に、ACアダプタやモバイルバッテリなどと、iPhoneやMacBookをこのケーブルでつなぐだけです。

一般的なケーブルと同様に、ACアダプタやモバイルバッテリと組み合わせて使います。PD充電には、PD対応ACアダプタが必要です

後は、ディスプレイをタッチするたびに、リアルタイムでワット(W)・ボルト(V)・アンペア(A)の値を表示してくれます。

充電を開始すると自動でディスプレイが表示されます。はじめは「A」(アンペア)表示で、現在は2.8Aとなっています。
ディスプレイ部をタップすると、「V」(ボルト)表示に変更できます。現在は8.8Vです。
もう一度ディスプレイ部をタップすると、今度は「W」(ワット)表示になります。この状態でタップすると、「A」表示に戻ります。現在は24.8Wで充電していることになります。

ただ、こうした機能は、はじめこそ利用しますが、次第に使わなくなるといったことも考えられます。

そういった場合でも、ACアダプタやモバイルバッテリの故障チェックに利用できそうなので、1本持っておいてもよいでしょう。

柔らかなシリコーン製ケーブルで、1mの重さは35.5gでした。ディスプレイを搭載していも、重さへの影響は少なそうです。



カラバリやケーブル長のラインナップもあり!

ケーブル外装には、巻き癖が付きにくく、柔らかな質感のシリコーン製素材を使用しています。

公称値ながら、折り曲げテスト3万回をクリアしているということで、持ち歩くケーブルとしての使い勝手も良さそうです。

カラーバリエーションは、ホワイト、ブラック、パープルの3色から選べます。

もし、タッチ機能を必要としないなら、ワット(W)表示だけできるケーブルも用意されています。

長さは1mと2mで、カラーバリエーションも同じです。こちらは、ストレート形状だけでなく、L字形状のケーブルもラインナップしています。

昨今は、モバイルバッテリ側に、どのくらいの出力で充電しているのかを表示できるモデルが登場しています。

そう考えると、思った以上にこうした表示機能を求めている人が多かったのかも?

ケーブルを買い足しする、新たに購入するなら、こういった本来見えない数値を「見える化」する製品も面白いかもしれませんね。

著者プロフィール

飯塚直

飯塚直

PC、カメラ、スマートフォン、プリンターをこよなく愛すフリーランスライター。

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