鉄道ファンならずとも、旅先などふとした瞬間についついローカル線や路面電車に心惹かれるもの。また、駅でドラマチックな光景を目にすることもあるはずです。そんなときにサッとiPhoneを取り出して、印象的に切り取る方法を解説します。
iPhoneで電車を撮りやすいタイミングは、ずばりカーブする瞬間。先頭車両のフォルムと後続車両を同時に撮影しやすく、このときに注目してほしいのは先頭車両の向きです。先頭車両が正面を向く位置で撮影すると収まりがよく、これを捉えるには「バーストモード(連写)」が役立ちます。そろそろかな、というタイミングで撮り始め、先頭車両がフレームアウトするまで撮影しましょう。
「ローアングル」+「連写」+「カーブ」でまるで広告写真のような王道アングルに

また電車の角度だけでなく、iPhoneを構える高さと角度(=アングル)も印象を左右します。高い位置から風景も含めて撮影するのは定番ですが、路面電車のように車両を遮るものがない場面では、ローアングルを狙うと普段と違った印象で撮影できるかも。目線が電車に向きやすいほか、背景から浮かび上がって迫力や臨場感が増すはずです。ただし、かっこいい写真を狙うあまり危険な場所に立ち入ったり、電車の往来を妨害しないようくれぐれも注意しましょう。

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踏切を舞台に選んで小さなドラマを描いてみよう
踏切は、旅情やドラマを感じさせる場所。走行中の電車を狙う場合と異なり、カメラの性能に左右されにくいシーンともいえます。しかし踏切の近くで広角カメラを使うと、イメージするような写真を撮りにくいこともしばしば。印象を左右するのは警報機ですが、近くで撮影すると見上げるようなアングルになりやすく、電車や風景を一緒に収めにくいです。そこで、踏切から離れて望遠側にズームしてみましょう。
ここで重要なのはロケーション。電車そのものを撮影するのであれば順光が理想ですが、踏切なら逆光で浮かび上がるシルエットを活かした情緒的な写真にすることも可能です。この写真の場合、遮断機が下りたタイミングで1台のバイクが表れました。海を背景に、バイク、電車、自転車のシルエットが重なり合う1枚になり、電線も空を埋めるアクセントになりました。


駅を注意深く観察して撮りたいシーンを見つけよう
iPhoneで鉄道写真を撮るなら、ロケーションとして駅も狙い目。より手軽に撮れるという点で、レンズ交換式カメラより有利な場面もあるはずです。たとえば、朝夕の通勤/通学時に低い角度から光が差し込んで、ドラマチックな光景が広がることも珍しくありません。このようなシーンを見つけたとき、ポケットからサッと取り出して片手で操作できるiPhoneなら躊躇せずシャッターチャンスを狙えます。
また、電車の一部をモチーフにできるのも駅ならでは。駅に電車が停車している最中なら、走行中に撮りにくいパーツのアップも簡単に狙えます。下の写真の場合は、電車をちょっと擬人化。車両の連結部分を挟んで、車両が向かい合って内緒話をしているところをイメージして撮影してみました。異なるデザインの車両が連結されているのもポイントです。


※本記事は『Mac Fan』2023年3月号に掲載されたものです。
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