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Macのデータを上書き前に戻せる? バージョン機能を確認しよう!

著者: 松山茂

Macのデータを上書き前に戻せる?  バージョン機能を確認しよう!

作成中の書類を失ってしまう“うっかりミス”は、誰でも遭遇しうるトラブルです。Mac全体を定期的にバックアップする「Time Machine」を使っていても、タイミングによってはバックアップされていない場合もあります。その場合は、書類を作成しているソフトが「バージョン」機能に対応しているかを確認してみましょう。

バージョンは作業中の書類を自動的に保存するmacOSの機能で、「Pages」や「Numbers」など、多くの標準ソフトが対応しています。[ファイル]メニューに[バージョンを戻す]という項目があれば、作業中の書類を1時間ごとに自動保存されるので、内容を上書きする前の状態に戻せます。

また、書類を開いたり、複製したとき、ロックや名前を変更したときも自動保存するので、上書きした直前の状態だけでなく過去に遡って書類の内容を戻すことが可能です。

❶[ファイル]メニューに[バージョンを戻す]項目があれば、バージョン機能に対応しています。サブメニューから[すべてのバージョンをブラウズ]を選択します。
❷現在の書類の内容が左側に、過去の書類のプレビューが右側に表示されます。過去の書類のプレビューの下には、保存されている日時が表示されています。
❸プレビューの内容や保存した日時を参考にしながら[∧]や[∨]をクリックして戻したい内容の書類を探します。見つかったら[復元]をクリックしましょう。
❹書類の内容が復元されました。バージョンに対応しているソフトであれば、上書きしても以前の内容に戻せます。
❺WordやExcelなどのOfficeソフトには[バージョン履歴の表示]というメニュー項目があります。こちらはmacOSのバージョン機能とは別のMicrosoft独自の機能です。
❻Office書類を「OneDrive」やMicrosoft 365の「SharePoint」に格納している場合は、ツールバーなどに表示されるバージョン履歴を使って上書きする前の状態に戻せます。

※この記事は『Mac Fan』2025年5月号に掲載されたものです。

著者プロフィール

松山茂

松山茂

東京の下町・谷中を拠点として日々カメラと猫を愛でながら暮らすフリーライター。MacやiPhone、iPadを初代モデルから使ってきたのが自慢。

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