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Apple Intelligence の”目玉”の1つ! 「ビジュアルインテリジェンス」の使い方。iPhoneの“カメラで調べる”AI機能で、調べ物/お買い物がはかどる?

著者: 関口大起

Apple Intelligence の”目玉”の1つ! 「ビジュアルインテリジェンス」の使い方。iPhoneの“カメラで調べる”AI機能で、調べ物/お買い物がはかどる?

Apple Intelligenceの注目機能「ビジュアルインテリジェンス」の使い方を解説する。

AppleのAI「Apple Intelligence」は、多彩な機能をユーザに提供する。たとえば、文章の生成や校正機能を備えた「作文ツール」。画像を生成する「Image Playground」。そして、写真内の不要物を消し去る「クリーンアップ」など。本記事では、そんな中でも一際“新しさ”を感じられる「ビジュアルインテリジェンス」の使い方を解説していく

ビジュアルインテリジェンスは、iPhoneのカメラで映したものについて“質問”したり、“検索”したりする機能だ。[質問]では、被写体をChatGPTが解説してくれる(処理はオンデバイス)。[検索]機能は、被写体をGoogleで画像検索する。

機能の呼び出し方法は、iPhone 16/16 Plus/16 Pro/16 Pro Maxの場合、カメラコントロールを長押し。iPhone 15 Proシリーズ/16eは、コントロールセンターから起動する。後者はやや手間なので、アクションボタンに割り当てるのがおすすめだ。その方法は後述する。

ビジュアルインテリジェンスの起動方法。iPhoneのモデルごとに見ていこう

iPhone 16/16 Plus/16 Pro/16 Pro Maxの場合

iOS 18.4にアップデートし、Apple Intelligenceの利用準備が整っていれば、カメラコントロールを長押しするだけで「ビジュアルインテリジェンス」を呼び出せる。

iPhone 16シリーズ(16eを除く)が、本体右側面に備えるカメラコントロール。1度押しで「カメラ」アプリを起動し、スワイプ操作などで設定の変更にも対応する。Apple Intelligenceのリリースにより、長押しでビジュアルインテリジェンスを呼び出すボタンにもなった。
片手でiPhoneを持った状態でも、スムースにビジュアルインテリジェンスを呼び出せる。

iPhone 15 Proシリーズ/16eの場合

iPhone 15 Pro/15 Pro Max/16eはカメラコントロールを非搭載だ。では、どのようにビジュアルインテリジェンスを起動するのか。

答えは簡単で、コントロールセンターを開いてアイコンをタップすればいい。筆者は今後重用するつもりなので、アイコンを最大サイズで配置している。

コントロールセンターの余白を長押しし、編集画面に切り替える。そして、最下部の[コントロールを追加]をタップしよう。
コントロールの候補が表示される。検索機能を使うなどして[ビジュアルインテリジェンス]を選択しよう。
ビジュアルインテリジェンスのコントロールが追加された。多用する場合、サイズは大きいほうがいい。右下の曲線をドラッグして拡大しよう。
最大サイズに変更した。誤タップの防止にもなるだろう。

あるいは、アクションボタンから起動する方法もある。アクションボタンは、iPhoneの右側面の最上部に配置されているボタンだ。「設定」アプリ上で割り当てた機能を長押しで呼び出せる。

上図の赤い囲みがiPhoneのアクションボタン。
「設定」アプリ→[アクションボタン]で機能をカスタムできる。
右にスワイプしていくと、[ビジュアルインテリジェンス]の項目があるはずだ。あとは、アクションボタンを長押しすれば機能を呼び出せる。

ビジュアルインテリジェンスの使い方。カメラをかざしてボタンを押すだけ!

機能の呼び出し方さえ覚えれば、使い方に難しいポイントはない。基本的には、ただiPhoneのカメラをかざすだけだ。

筆者がよく使うのは、散歩中に見つけた草花の名前を知りたいとき。また、出かけた先(友人宅やカフェなど)で見つけた素敵な物の情報を知りたいとき。特に後者は、所有者がブランド名を知らなかったり、買った場所を忘れていたりすることも多い。そんなとき、これまでは購入をあきらめざるを得なかった。しかし、ビジュアルインテリジェンスがあれば話は別だ。

ビジュアルインテリジェンスの利用手順

ビジュアルインテリジェンスを起動すると、画面下部に[質問][シャッターボタン][検索]が表示される。中央のシャッターボタンをタップすると被写体が認識され、そのあとに[質問]するか[検索]するかを選ぶ。
[質問]を実行した画面。解説する内容は、花の特徴にとどまらない。
こちらは[検索]。Googleの画像検索が実行される。
石の種類を[質問]するのも面白い。
同じ植え込みにある石でも、種類が違うようだ。
編集部に眠っていた、iMac G3の写真が並ぶレア物のTシャツも…。
iMac G3の特徴まで教えてくれた。
フリマサイトなどの販売情報にもアクセスできる。散財の加速につながる危険があるので注意だ。

[質問]機能にはちょっとした“おせっかい”感があり、妙な人間味がある。端的な説明だけでなく、雑学の領域に踏み込んだり、コメントをくれたりするのだ。不思議と愛着につながり、つい使いたくなる魅力がある。

とはいえ、現在はまだ“意識して使う”段階だ。一方、今後精度が一層向上し、iPhoneのインターフェイスが最適化していけば、欠かせない機能になるかもしれない。

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著者プロフィール

関口大起

関口大起

『Mac Fan』副編集長。腕時計の卸売営業や電子コミック制作のお仕事を経て、雑誌編集の世界にやってきました。好きなApple Storeは丸の内。Xアカウント:@t_sekiguchi_

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