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iPhoneの“消しゴムマジック”! 「クリーンアップ」機能の使い方。iOSのアップデートで今すぐ使えます

著者: 関口大起

iPhoneの“消しゴムマジック”! 「クリーンアップ」機能の使い方。iOSのアップデートで今すぐ使えます

iOS 18.1の「写真」アプリでは、写真の不要な部分を削除できる「クリーンアップ」機能が登場しました。Apple Intelligenceのいち機能として紹介されていることもあり、日本語環境で使用するには、一度iPhoneの設定を英語に切り替えて…という話もありましたが、そんなことはなく。iOSをアップデートするだけですぐに使用できます。

ただし対応モデルは、Apple Intelligenceが利用可能なiPhone 15 Pro/15 Pro Max、iPhone 16/16 Plus/16 Pro/16 Pro Maxに限られるのでご注意を。

「クリーンアップ」機能の使い方。指でクルッと囲うだけ!

まずは「写真」アプリで修正したい写真を開きます。そして、編集機能から[クリーンアップ]を選択し、消したい対象を指で囲むようになぞるだけです。すると、囲った範囲が虹色で覆われ、一定時間後に削除されます。

対象によっては、[クリーンアップ]を起動するだけで虹色で覆われており、タップすれば削除が実行されるようです。

写真を開いて、画面下部の[編集]ボタンをタップ。
続いて[クリーンアップ]を選択。
消したいものを指でなぞるように囲ってみましょう。
対象が虹色で覆われ、数秒経つと…。
きれいに削除されました。
もう一例。空にかかる電線を消そうと[クリーンアップ]を起動すると、電線が自動で虹色になりました。タップすると…。
きれいに削除できました。ちなみに、画面上部の[リセット]をタップすることで、[クリーンアップ]する前の状態に戻せます。保存したあとでも、再度[クリーンアップ]を起動すれば、

きれいに「クリーンアップ」できるかは条件次第。苦手なことも、まだたくさんあるようです

ここまできれいに削除できた例を紹介しましたが、まだまだ機能は登場したばかり。精度は完璧!とは言えません。条件によっては、うまく消えなかったり、背景が歪んでしまい、むしろ逆効果ということもありました。

キーボードの写真に写り込んでしまった、卓上カレンダーとティッシュを消してみます。
カレンダーは自動で選択されたのでタップ。
カレンダーは消えましたが、壁も机の天板の模様もやや違和感のある仕上がりに。続いてティッシュを指で囲んで削除します。
ティッシュの下に焦げ跡のような黒ずみが。再度、黒い部分を囲って消してみます。
すると、黒ずみは消えましたが影と机の境目が歪んでしまいました。色味もところどころ違和感があります。

現状、神機能!と手放しでほめるのは難しい印象ですが、iPhoneに新しい体験をもたらしてくれたのは確かです。Apple Intelligence自体、米国でリリースされたばかりですし、その一端である「クリーンアップ」は、今後精度を高めていくことでしょう。

Apple Intelligenceの日本語対応を楽しみに待ちながら、使い方に慣れ親しんでおくのがいいかもしれません。

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著者プロフィール

関口大起

関口大起

『Mac Fan』副編集長。腕時計の卸売営業や電子コミック制作のお仕事を経て、雑誌編集の世界にやってきました。好きなApple Storeは丸の内。Xアカウント:@t_sekiguchi_

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