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【Cocomi スペシャルインタビュー】クラシック音楽を始めた理由。そしてApple Store表参道でのライブを振り返る/「Mac Fan 2025年1月号」好評発売中!

著者: 関口大起

【Cocomi スペシャルインタビュー】クラシック音楽を始めた理由。そしてApple Store表参道でのライブを振り返る/「Mac Fan 2025年1月号」好評発売中!

写真●長屋和茂

Mac Fan 2025年1月号』の表紙には、フルート奏者のCocomiさんに登場いただきました。

最新アルバム「Neos」やApple Store表参道で行ったライブの裏話、演奏時に使っているApple製品のお話を伺ったスペシャルインタビュー。

本記事では、その一部をお届けします。インタビューの全文は、本誌を手に取ってお楽しみください。

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Cocomi
フルート奏者。20世紀後半を代表するピアニストであるヴラディーミル・アシュケナージや、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席フルート奏者であるエマニュエル・パユのマスタークラスを修了。日本奏楽コンクールを筆頭に、さまざまなコンクールでの複数の受賞歴を持つ。2022年には「de l’amour」でアルバム・デビュー。2023年に2ndアルバム「Mélancolie」を、2024年10月には3rdアルバム「Neos」をリリースした。

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3rdアルバム「Neos」に込めた想い

──まずは、10月18日にリリースされた3rdアルバム「Neos」について教えてください。どのようなコンセプトで制作されたのでしょうか。

今回のアルバム制作にあたって、最初に選曲したのがニコライ・カプースチンのトリオでした。ほかの楽曲は、それを軸に選んでいます。アルバムタイトルの「Neos」は、ギリシャ語で新しいという意味なのですが、カプースチンがクラッシック音楽の中にジャズを取り入れ、新しい時代を築き上げた作曲家の1人であること、そして私自身、ジャズを演奏するのが“新しい”チャレンジだという意味を込めてつけました。

──アルバム全体に、さまざまな“新しさ”が詰まっていると。

そうですね。あとは、4曲目、5曲目、6曲目に「ライク・サムワン・イン・ラヴ」「レッツ・フォール・イン・ラヴ」「テイク・ファイヴ」というジャズスタンダードを収録しているのですが、いずれも作編曲家でピアニストの萩森英明さんが、フルートとピアノのために編曲してくださっています。そこも新しい要素の1つです。

──本アルバムは、どんな人に、どのように楽しんでほしいですか?

1stアルバムの「de l’amour」と2ndアルバムの「Mélancolie」では、クラシックファンではない人にも聴きなじみがあるような曲を多く収録していました。ただ今回の「Neos」では、「テイク・ファイヴ」はおそらく多くの方がご存じだと思いますが、カプースチンやボフスラフ・マルティヌーの楽曲は、クラシックファンでなければ聴く機会が少ないであろうコアな選曲をしています。定番とコアという対局にある楽曲が混在しているので、幅広い層の方に聴いていただきたいです。

──そのアルバム収録曲を中心としたリサイタルを12月9日、10日に開催されるのですね。

大阪と東京での公演を予定しています。アルバムを軸にプログラムを組んでいますが、ピアニストの山中惇史さんと相談して、ほかの演奏曲も決めているところです。

Cocomiの原点と原動力

──そもそもの質問ですが、Cocomiさんはなぜクラシック音楽に興味を持ったのでしょうか。

それは…スタジオジブリの映画「耳をすませば」にハマったのがきっかけで(笑)。

──まさか、天沢聖司くんに!

そうなんです。3歳のころ、ヴァイオリン職人を目指す聖司くんに恋をしまして…。何かに夢中になるのがすごく魅力的に見えたんです。

──ということは、最初はフルートではなくヴァイオリンを?

はい。いつか聖司くんが作ったヴァイオリンを弾けたら…なんて。

──図書館でたくさん本を借りないといけないですね。…さて話は変わりますが、Cocomiさんは2022年から3年連続でアルバムをリリースされており、それはかなりハードなことかと思います。モチベーションを高く持ち続けるコツを教えてください。

アニメを観ることですね。青春、恋愛、スポーツ、バトルとジャンルを問わず全部好きです。最近だと「僕のヒーローアカデミア」や「葬送のフリーレン」「ダンダダン」にハマったり、あと「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」はずっと大好きな作品です。

──アニメに背中を押されて、仕事を頑張れるわけですか。

やる気が出ないときは「ハイキュー‼️」を観ることにしています。すごく勇気をもらえるんですよね。ちなみに、今回のアルバムを制作する前は「BLUE GIANT」を2回くらい観ました。

Apple Store表参道でのライブ。ティム・クックと話したこと

──2022年にApple Store表参道で行ったライブについても教えてください。店舗という、ライブに最適な環境ではない中での演奏はいかがでしたか?

素直に言うと、難しくてトリッキーでした。お客さんとの距離が近かったり、音の反響もなかったり。ただその分、入念に準備をさせていただいて。当日は、一般のお客さんがいる時間帯から囲いの中でリハーサルをしていたんです。

──そうなんですか! たまたま足を運んでいた人はラッキーでしたね。

しっかり隠れていたので、ほとんどの人が気づいていないと思いますけどね(笑)。ただアップルストア表参道はガラス張りなので、本番中は外を歩く人たちと目が合って緊張しました。

──当日はティム・クックCEOも来場していましたが、何かお話はされましたか?

クラシック音楽と空間オーディオについてのイベントだったのですが、クラシック音楽に対する熱い想いをお話しいただいて、演奏者として本当にうれしかったです。

──ちなみに、CocomiさんはApple Musicをお使いですか?

プライベートで音楽を聴くときにも使いますし、演奏する曲の予習にも使っています。Apple Music Classicalは、コアな曲の多さや、ライブの音源が聴けるところがとてもいいですね。オーケストラのアルバムを大音量で聴くのが楽しいです。

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3rdアルバム「Neos
発売日:2024年10月18日
レーベル:Decca Gold/Universal Music Japan
演奏者:Cocomi(フルート)、山中惇史(ピアノ)/佐藤晴真(チェロ)[1-3] / 東亮汰(ヴァイオリン)[7-10]

【曲目】
ニコライ・カプースチン フルート、チェロとピアノのための三重奏曲 Op.86
(1)第1楽章:Allegro molto
(2)第2楽章:Andante
(3)第3楽章:Allegro giocoso

ジミー・ヴァン・ヒューゼン/編曲:萩森英明
(4)ライク・サムワン・イン・ラヴ

ハロルド・アーレン/編曲:萩森英明
(5)レッツ・フォール・イン・ラヴ

ポール・デスモンド/編曲:萩森英明
(6)テイク・ファイヴ

ボフスラフ・マルティヌー フルート、ヴァイオリンとピアノのためのソナタ H.254
(7)第1楽章:Allegro poco moderato
(8)第2楽章:Adagio
(9)第3楽章:Allegretto
(10)第4楽章:Moderato

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著者プロフィール

関口大起

関口大起

『Mac Fan』副編集長。腕時計の卸売営業や電子コミック制作のお仕事を経て、雑誌編集の世界にやってきました。好きなApple Storeは丸の内。Xアカウント:@t_sekiguchi_

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