※この記事は『Mac Fan』2022年7月に掲載されたものです。
Nottaプレミアムプランだと1800分まで音声をテキスト化できる!
音声認識に関するAI(人工知能)技術の進化が目覚ましく、SiriやAlexaなどもどんどん実用的になっています。
音声テキスト化のサービスは過去にも存在しましたし、私も何度かトライしたことはありますが、どうもコストに見合わなかったり、あまり精度が高くなかったりで結局断念していました。しかし、ついに革命的なコスパとクオリティを合わせ持ったサービスを見つけました。それが「Notta」です。
便利すぎて、私はさっそく月額883円(一括年払いの場合)のプレミアムプランに加入。無料プランは月に120分までですが、プレミアムプランは1800分まで音声をテキスト化できます。1800分まるまる使ったとしたら、1分あたり2円程度。そこまで使わないとしても月数回の会議で使ったら、1回の会議あたり数百円。単純に割ると1日60分くらいは使えるわけなので、コスパとしては最高です。
アプリのユーザインターフェイスは、シンプルで良い感じ。基本はアプリを起動して、録音ボタンを押すだけの簡単操作です。
Nottaはクラウドサービスなので、録音した音声がサーバにアップされて、それがテキストに変換されて表示されます。とはいえレスポンスも速く、話した言葉がほぼリアルタイムにテキストになってパパッと表示されるのは面白い。
精度に関しては、専門用語などは誤変換されることがありますが、おおよその意味は把握できれば問題ありません。タイムラインでテキストを遡ることもできるので、会議で聞き逃した発言もあとからテキストでキャッチアップできます。
私のiPadはWi-Fiモデルなので、ネットワーク環境がないときはiPhone版アプリを活用しています。会議前に録音ボタンを押しておき、バックグラウンドで動作させておきます。iPad版でもiPhone版でも、同一のIDでログインすれば、録音データが同期されるのもうれしいポイントです。
会議中の音声を簡単にテキスト化して保存しておきたい!
URLを貼ればオンラインイベントに出席せずにテキスト化できちゃう!
NottaはWeb会議でも大活躍。通常の録音のほかに、[Web会議の文字起こし]というメニューが用意されているので、この部分に「Zoom」や「Google Meet」などの招待URLを貼り付けるだけで、指定のWeb会議にログインして自動的に内容を記録してくれます。いやぁ、便利な時代になりました。
また、ちょっと紹介しづらいのですが、使い方によっては自分の代わりにオンライン発表会やセミナーに出席してもらうことも可能です(苦笑)。招待URLを入れてしまえば、音声とテキストをあとから確認することができるので。参加したいオンライン発表会が同時に複数開催されることもあるんですが、Nottaのおかげで“分身の術”が使えるようになりました。
またブラウザ版のみの機能になりますが、Googleカレンダーと連係することで、Web会議などに自動的に入室して録音・テキスト化することもできます。アカウントを連係したうえで、Googleカレンダーの予定に招待URLを入れておき、Nottaのブラウザ版から自動ログインの設定をオンにすればOK。発言する必要がなければ、これで十分だったりします。
Nottaは録音した音声データを無料で保存してくれるので、クラウドストレージとしても活用できそう。私は今まで収録した音声データをGoogleドライブに保存していたのですが、正直あまり使い勝手がよいとは言えませんでした。一方、Nottaにアップロードすれば、音声データも保存され、同時にテキスト化もされます。私は1800分の枠を意識しながら、少しづつ過去の音声データをアップロードしています。
言語を設定すれば、海外のオンラインイベントもテキスト化できます。Appleのイベントには和訳がついているので必要ないですが、外国語をテキスト化したあと、日本語に翻訳してくれる機能まであります。まさに至れり尽くせり。まだまだ成長しそうなサービスですね。
今月の美崎式まとめ
面倒な文字起こし作業にはコスパ・機能に優れた「Notta」を使おう!
保存しながらテキスト化してくれるから音声データの管理にも大活躍!
外部サービス連係、翻訳、データ管理…充実の機能に大満足です!