※本記事は『Mac Fan』2023年8月号に掲載されたものです。
メールの作成をできる限り効率化したい!
手軽なメッセンジャやビデオ会議ソフトが普及しても、「メール」は未だに重要なコミュニケーションツールです。アドレスさえ知っていればメッセージや添付ファイルを送れたり、やりとりの記録を残して管理できたりするメリットがあるからでしょう。
しかし、その便利さの半面、毎日のようにたくさんのメッセージが届くと、返信を送るのは大変です。メールボックスから目的のメールが見つからなかったりすると、さらに多くの時間を要します。
そのため筆者は、定型的な文面を辞書登録するなどして、メールの作成作業をできる限り効率化してきました。そしてうれしいことに、メール作成をもっと楽にしてくれる画期的なテクノロジーがここに来て登場し始めました。皆さんもご存じの「チャットGPT」に代表される「生成AI」です。当初はテキストでの質問に対して当意即妙な回答が生成されることに注目が集まっていましたが、今はさまざまなソフトへの導入が進み、日常生活で便利に活用できるようになっています。
AIがメールの文案を一瞬で作成
その一例として今回取り上げるのが、筆者がメインのメールソフトとして利用する「Spark」です。2023年5月末にデスクトップ版の 「Spark Desktop」に、「Spark +AI」と呼ばれる生成AIが搭載されました。そして、これがかなり実用的なのです。

まず、新規メッセージを書く際に「打ち合わせの連絡」などメールの目的をプロンプトに入力するだけで文案を一瞬で作成してくれます。もし出力結果が気に入らない場合は、プロンプトを調整したり、本文の長さや文体などを変更したりできます。また、わかりにくい文面を修正してくれる校正機能も搭載されています。

イメージどおりの文案を一発で生成するにはプロンプトを工夫する必要があるものの、それでもメール作成にかかる時間を大幅に削減できることは間違いありません。スパーク+AIを利用するには有料版(プレミアムプラン)へのアップグレードが必要ですが、月額課金の場合は約8ドル。これを用いることで節約できる時間を考えると、個人的には十分に利用価値があると思います。




著者プロフィール

栗原亮
1975年東京都日野市生まれ、日本大学大学院文学研究科修士課程修了(哲学)。 出版社勤務を経て、2002年よりフリーランスの編集者兼ライターとして活動を開始。 主にApple社のMac、iPhone、iPadに関する記事を各メディアで執筆。 本誌『Mac Fan』でも「MacBook裏メニュー」「Macの媚薬」などを連載中。