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汎用フィルタでiPhoneカメラが激変! 「Tiffen スマートフォン 58mm フィルター マウント」を試す

著者: 飯塚直

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汎用フィルタでiPhoneカメラが激変! 「Tiffen スマートフォン 58mm フィルター マウント」を試す

iPhoneは理想的なスナップシューター

iPhone 16シリーズで追加された「カメラコントロール」など、昨今のスマートフォンの性能強化の注目ポイントは「カメラ」です。ただし、スマートフォンのカメラ性能・機能が強化されるほど、コンパクトデジタルカメラやデジタル一眼カメラ、ミラーレスカメラとのすみ分けが難しくなります。

もちろん、レンズが交換できるデジタル一眼カメラやミラーレスカメラと、運用面や機能面で比べるのは間違いです。コンパクトデジタルカメラであっても、高画質を売りにするモデル、高倍率を特徴とするモデルなど、iPhoneのカメラ機能では賄えないストロングポイントがあります。

とはいえ、スナップ用途として考えるなら、いつも持ち歩くiPhoneはシャッターチャンスを逃さないという点において、大きな強みを持ったカメラです。

今回は、そんなスナップシューターであるiPhoneのカメラを物理的に強化するアイテムとして、Tiffenの「スマートフォン 58mm フィルター マウント」を紹介します。

Tiffen スマートフォン 58mm フィルター マウントキット

【発売】
銀一
【価格】
7920円
【URL】
https://www.ginichi.co.jp/information/pressrelease/38330/

汎用フィルタをiPhoneカメラに活用!

ざっくり説明すると、本製品はiPhoneのレンズ部に58mm径の汎用フィルタが装着できるようにするためのアクセサリです。

円偏光フィルタを同梱する「Tiffen スマートフォン 58mm フィルター マウントキット」。

この手の製品は古くからありますが、その多くはクリップ式で挟み込むものが主流です。また、一部には専用ケースと組み合わせて利用するものなどもあります。

本製品は、汎用フィルタが使える点、そして、MagSafeを使って固定するため、液晶面をクリップで圧迫しないで済むという利点があります。

本体は金属ですが、裏側には装着時のキズを防ぐスポンジ素材が貼ってあります。
58mm径のねじ切りにフィルタを装着します。
フィルタを装着するとこんな感じです。

国内での発売は、2024年5月31日。多くのカメラ関連ブランド製品を取り扱う銀一が販売しています。

対応モデルは、iPhone 14シリーズ/15シリーズとなっていますが、これは発売日時点でiPhone 16シリーズが未発表だったためです。

発売後、Tiffenのサイトでは「新しい iPhone 16 Pro および iPhone 16 Pro Max と互換性があります」とアナウンスしており、iPhone 16シリーズでも利用が可能です。

iPhone 16 Pro Maxに装着してみました。MagSafe対応ケースなら、本製品もしっかり固定できます。
ちゃんと16シリーズでも使えます。

なお、Tiffenはレンズフィルタを手掛けており、本製品もマウンタのみと、円偏光フィルタをセットにしたキットモデルの2種を用意しています。

価格は、マウントのみの「ティッフェンスマートフォン58mm フィルターマウント」が5940円。円偏光フィルタを同梱した「ティッフェンスマートフォン58mm フィルターマウントキット」が7920円です。

すでに、デジタル一眼カメラやミラーレスカメラなどで、58mm径のフィルタを利用している場合は、マウントのみ購入して、所有するフィルタを活用してみましょう。

汎用フィルタには、光の乱反射やガラス・水面の反射をコントロールする「円偏光フィルタ(CPLフィルタ)」のほか、光量を減らして撮影できる「減光フィルタ(NDフィルタ)」、イルミネーションなどの点光源に対して光条を作り出す「クロスフィルタ」、光を拡散して柔らかな写真が得られる「ソフトフィルタ」など、さまざまな製品が販売されています。

キットモデルでは、円偏光フィルタが付属していますので、青空や新緑・紅葉をより鮮やかなコントラストで撮影することや、ショーウインドウなどの映り込みを抑えた撮影が可能となります。

これらはiPhone単体だけでは得られない画像といえるでしょう。

このような、水面に映ったイルミネーションも…。
円偏光フィルタを使って、ある程度消すことができます。
建物の映り込みも…。
円偏光フィルタを使えばざっくりと消せます。

着脱・交換まで磁気でカスタマイズ!

せっかくなので、使い勝手をもっとよくしてみましょう。利用するのは、着脱・交換を磁気によって行えるようにするケンコー・トキナーの「マグネティック・マウントシステム」です。

ケンコー・トキナーの「マグネティック・マウントシステム」。左がレンズのねじ込みスリットに装着する「ベースリング」、右がフィルタに装着する「コンバージョンリング」です。

レンズのねじ込みスリットに装着する「ベースリング」(直販価格:1901円)と、フィルタに装着する「コンバージョンリング」(直販価格:2141円)で構成されています。

マグネティック・マウントシステム ベースリング 58mm

【発売】
ケンコー・トキナー
【価格】
1391円

マグネティック・マウントシステム コンバージョンリング 58mm

【発売】
ケンコー・トキナー
【価格】
1591円

つまり、「スマートフォン 58mm フィルター マウント」の58mm径に合わせて「ベースリング」を取り付け、使用したいフィルタに「コンバージョンリング」を装着することで、磁気による着脱・交換が可能となるわけです。

付属の円偏光フィルタに、コンバージョンリングを装着してみました。
本体にベースリングを装着して、コンバージョンリングを取り付けた円偏光フィルタを合体させたところ。結構ぶ厚くなります。

フィルタ資産がない場合は、K&F Conceptの「マグネットCPLフィルター+レンズキャップセット」(Amazon価格:5300円)なども有効です。

K&F Concept 58mm マグネットCPLフィルター+レンズキャップセット

【発売】
K&F Concept
【価格】
5300円
こちらがK&F Conceptの「マグネットCPLフィルター+レンズキャップセット」です。
円偏光フィルタ自体がマグネット式になっているので、マグネティック・マウントシステムを利用する場合よりも薄いです。

MagSafeを利用しているため、素早い装着・取り外しが可能な本製品。フィルタを活用することで、iPhoneのカメラだけでは撮れない写真が作り出せます。写真の幅を広げるという意味でも効果的なアイテムといえますね。

コップ外周の映り込みが気になるこの写真も…。
円偏光フィルタを使うことで、中のおはじきがシッカリと見えるようになりました。円偏光フィルタは反射光をコントロールできるので、映り込みを消すといった使い方以外にも、青空をより鮮やかに写すといった使い方ができます

著者プロフィール

飯塚直

飯塚直

PC、カメラ、スマートフォン、プリンターをこよなく愛すフリーランスライター。

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