最近、いろいろな物事のやり方を変えた。お風呂の時間は5分。トイレは1分。朝起きてから家を出るまでは20分。その都度、Apple Watchのストップウォッチで計っている。この原稿は25分で書かなければならない。
そう、すべての事柄に関して時間を制限しているのだ。どうしてか? 自分を発展させるためには、時間が足らないからだ。
これまでボクは一生懸命生きてきたか? どうだろうか? 睡眠時間は6時間半だ。ボクは睡眠時間をすべての中心に置いている。それを踏まえてさらに加速をしたいのだ。
やり方は、軍隊から学んだものだ。先に言っておくが、ボクは軍国主義でもないし、戦争を推奨しているわけでもない。単純に軍の優れたことを自らの人生に取り入れただけだ。
アメリカ軍の特殊部隊の訓練の様子をYouTubeで見た。過酷だ。もっと強靭な精神力が欲しいから見たのである。最近、ボクはテニスも始めたので、闘争心が欲しいからでもある。
とにかく特殊部隊は、体力や精神力はもちろん、整理整頓能力もボクの比ではない。忘れ物をしたらそれこそ「死」が待っている場合もある。忘れ物をして、びっくりするような罰を受けている兵士の映像もあった。ボクには無理だが、彼らの行動が分単位なのでボクも見習っただけだ。
発売当日に、新しいiPad Proを手に入れた。これまで12.9インチを使っていたが、今度のは11インチだ。小型なほうにしたのは、成果として大きい。というのも、常に3台のApple製品を使いこなしているからだ。iPhone、iPad Pro、そしてMacBook Proである。それこそ、軍隊と同じ感覚だ。拳銃は、iPhone。ゴルゴ13が使っているようなアサルトライフルは、iPad Pro。重機関銃と呼ばれるM60はMacBook Proだなと。
だからMacBook Proは常時は持ち歩いていない。ビジネスの場によって使い分けているが、基本的には、iPad Proで間に合っている。すごい性能なので僕の仕事では十分だ。機動力を上げるためにリュックも1.3キロあった重いものから、グレゴリーのもっとも軽い400グラム未満のものに変えた。そして、充電器も持ち歩かなくなった。
ただ、iPhone用の充電バッテリは、2個持っている。これは、拳銃の予備銃弾のカートリッジと同じ。
軽装になったので、動きもスムースだ。階段もできる限り登るようにして、毎日20階以上を目指している。ヘルスケアアプリでチェックだ。現在は午後3時半、まだ9階までしか登っていない。ときにマンションの階段も登って上がる。オフィスもそうだ。トレーニングの意味も含めている。
特殊部隊ほどの精神力はないが、それでも少しでも近づきたいと思う。目的を達成するための「強い意志」を身につけたい。すでに51歳。あと何年生きるかはわからないけど、秒単位で時間を大切にしたいのだ。そのためにApple Watchのストップウォッチを多用している。ちなみにこの原稿は17分で書き上げ、目標達成だ。
※この記事は『Mac Fan』2019年2月号に掲載されたものです。
著者プロフィール
野呂エイシロウ
放送作家、戦略的PRコンサルタント。毎日オールナイトニッポンを朝5時まで聴き、テレビの見過ぎで受験失敗し、人生いろいろあって放送作家に。「元気が出るテレビ」「鉄腕DASH」「NHK紅白歌合戦」「アンビリバボー」などを構成。テレビ番組も、CMやPRをヒットさせることも一緒。放送作家はヒットするためのコンサルタント業だ!と、戦略的PRコンサルタントに。偉そうなことを言った割には、『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)『プレスリリースはラブレター』(万来舎)が、ミリオンセラーにならず悩み中。