さあ貴様ら! 今月も戦闘民族サイヤ人の王子であるベジータ様が、Apple Arcadeのゲームを遊び尽くしてやろう!
今回プレイするのは「Oddmar+」。リリースは2018年、テレビアニメ「ドラゴンボール超」が終わった年だな!
たった1人で戦う下級戦士…。見た目は牛魔王だがな!
戦闘民族サイ…ヴァイキングの、心優しき落ちこぼれ「オドマール」が主人公だ。
若き日の牛魔王みたいな見た目の野郎だな。最前線で戦い続けてきたエリートのオレやナッパというよりは、カカロットや悟飯のような下級戦士といったところか。
戦うことすらできないオドマールだったが、ある日見た夢によって力を得る。しかし、村の奴らが消えてしまった…! その謎を解明するため、たった1人で冒険に出るというストーリーだ。
このあたりは字幕付きのムービーで描かれるので、すぐに理解できるだろう。以降も、ステージの前後にムービーが流れることがある。だが、ナメック星の終盤やセル編の「ドラゴンボールZ」のように、前回のあらすじだけで5分以上消費されるようなことはないから安心しろ。
美しく広大な自然を進む。おかげでいい気分だぜ…
ゲームの内容は、敵やトラップを避けながら右方向に進んでいくシンプルなもの。いわゆる2D横スクロールアクションだな。
チュートリアルはすぐに終わるが、序盤は要所要所に「ここから飛ぶんだぞ」といった具合に目印がわかりやすく示されている。何をすればいいのかわからん!みたいなことにはならないだろう。
グラフィックはカラフルかつ見やすい。アクションゲームだというのに、広大で穏やかな自然の雰囲気を感じるぞ。オレたちは何もない岩場や荒野、空中で戦うことが多いからな。思わず見とれてしまいそうになるぜ。背景の動物や立ち止まったときのオドマールの動きなど、細かい演出も手が込んでやがる。
ノロマな野郎だが、武器の扱いだけはなかなかのもんだ
オドマールにオレたちほどのスピードはないが、操作性も悪くはない。iPhone用のゲームコントローラーにも対応しているらしいが、iPhone単体でプレイしても特に問題はなさそうだ。
「謎のキノコの力でジャンプ力を高め、敵を踏みつけ、道中のコインを集めるゲーム…」。この情報だけだとほぼマリオだな! 当然、それだけじゃない。オドマールはヴァイキング。武器も持っている。斧を振り回して敵や障害物を破壊したり、盾を下方向に打ちつけることで脆い床をぶち破ったり。特定の足場では、より高いジャンプも可能だ。
さらに、集めたコインで新たな装備を購入、変更もできるぞ。ちょっとしたRPG要素もあるわけだ。ただしコインには限りがあり、同じステージで何度も集めることはできないから気をつけろ!
“やり直し”が効く世界だが、巨大なボスとの戦闘は血が騒ぐぜ!
そして、力を得たといっても所詮は地球人。ときに動物の力を借りて困難な自然に立ち向かうのだ! この辺りは「スーパードンキーコング」のようでもあるな。
難易度が低いというわけではないが、1ステージは短め。また、道中のチェックポイントが多いので、落下などミスをしてもやり直しはたやすい。さらに、稼いだコインをすべて失ったりゲームオーバーになることもない。少々甘い気もするがな! フリーザにトドメを刺さなかったカカロットの野郎のようだ。
やはり、巨大なボスとの戦闘はサイヤ人の血が騒ぐぜ。攻撃のパターンを見極めて避けつつ、数少ない反撃のチャンスを見逃すな!
ゲームはイタズラに激しければいいわけじゃない。修行と同じだな!
「Oddmar+」には、これと言った目新しさこそない。しかし、グラフィック、BGM、操作性など、どれもわかりやすく、よく出来てやがる。徐々に明らかになるストーリーも気になるところだぜ。
荒廃した世界で何度もやられながら凶悪な敵をぶっ倒す。そんなハードなアクションを求めている奴には物足りんかもしれん。ただ、「スーパーマリオブラザーズ」や「スーパードンキーコング」のような、ユニークなギミックに満ちたNintendoのアクションゲームが好きな奴なら、間違いなく楽しめるはずだ!
著者プロフィール
R藤本
吉本興業所属のピン芸人。1981年3月16日生まれ、福岡県出身。好きなものはドラゴンボール、海(スキューバダイビング)、動物(特にセキセイインコ)、ボードゲーム(海外のものに詳しい)。苦手なものはスポーツ全般、絶叫マシーン、生牡蠣。